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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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  A S T R O  S c i-T e c h  N E W S   
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  2012.08.14. VOL.1-18
┌                                    ┐
  宇宙・航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術ニュースを
  分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
└                                    ┘
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<目 次>  
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 ◆宇宙情報

  スペースシャトル後継機の開発がスタート!! 民間3社へ開発委託!!

 ◆先端研究

  炎を取り囲むスピーカー!? 未来の消火はラウド・サウンド?!

 ◆最新技術

  道路も走行できる新開発のジャイロプレーン!! 空飛ぶドクターに如何?!


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 ▼スペースシャトル後継機の開発がスタート!! 民間3社へ開発委託!!


  昨年7月、スペースシャトルは135回の打ち上げをもって退役となった。
  初飛行の81年から実に30年のライフサイクルだった。

  元々、再利用することで打ち上げコストを下げようとしたが、事故などの
  対策で、全期間を通しては、2090億ドルを要し、逆に高くついた。


  そのスペースシャトル、後継機の開発がスタートする。今回は、NASAが
  主体となるのではなく、民間企業の開発をNASAが支援する形で行われる。

  米国のニュースでは、スペースタクシーと表現しているが、それは、ISS
  と地球の往還に、NASAがタクシーのように利用するという意味だ。

  選ばれたのは3社。有名な宇宙企業ボーイング社に、後はスペースベンチャー
  のスペースX社とシエラネバダ社だ。

  それぞれにタイプが異なるが、スペースシャトルに最も似ているのは、シエラ
  ネバダ社の Dream Chaser だ。サイズは小さくなったが、主翼を有する。

  ボーイング社の CST-100 、スペースX社の Dragon capsule は、オムスビ型
  のカプセル、アポロ似の宇宙船だ。

  2つの違いは、地球への帰還時に、CST-100 はパラシュート着陸し、Dragon
  capsule は小さなロケットを逆噴射しながら着陸する。
  
  2015?16年に試験飛行やテスト発射され、現実のモノになっていく。
  恐らく、ISS往還以外に、つまり一般人の宇宙旅行に使われるだろう。

  
  最近発表された予測では、民間宇宙旅行が始まると、10年間に宇宙旅行を
  する民間人が3600人になるだろうとしている。

  といっても、この頃までは、高度100km程度まで上昇して帰還する準軌道
  飛行、サブオービタル飛行で、時間としては数分程度の微小重力旅行だ。

  果たして、あなたは、どのスペースタクシーに乗って宇宙旅行しますか・・


  日本語ニュース
   http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120805-OYT1T01131.htm
  英語ニュース
   http://news.discovery.com/space/nasa-picks-trio-for-space-taxi-work-120803.html
   http://www.cleveland.com/business/index.ssf/2012/08/nasa_picks_3_private_firms_to.html
   http://www.aviationweek.com/Article.aspx?id=/article-xml/awx_08_03_2012_p0-483053.xml

  シエラネバダ社HP
   http://sncspace.com/space_exploration.php
   (↓CGなど動画)
   http://sncspace.com/gallery.php?gallery_type=videos
  ボーイング社HP
   http://www.boeing.com/bds/mediakit/2012/commercialcrew/
   (↓動画)
   http://www.boeing.com/advertising/space/spaceflight/comm_crew_dev.html
  スペースX社HP
   http://www.spacex.com/
   (↓動画)
   http://www.spacex.com/multimedia/videos.php

  宇宙旅行者の予測ニュース
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120802-00000095-reut-int


 ▼炎を取り囲むスピーカー!? 未来の消火はラウド・サウンド?!


  船舶の操舵室や航空機のコクピット、そういう場所での火災は、初期消火に失敗
  すると、なかなか消火できず被害が大きくなりがちだ。

  軍事となると、その重要性はもっと大きい。このような不慮とも言える事故で、
  大切な戦闘能力を失う訳にはいかないからだ。

  ほんの一例に過ぎないが、2008年には、空母ジョージワシントンが12時間
  燃え続け、その被害額は、50億円以上にも達した。


  一方、この50年、消火技術には、新しい手法が出てきていないが、ついに米国
  の軍事研究所が新しい方式を開発した。音響の圧力で吹き消そう?というのだ。

  それは実に科学的なアプローチにある。炎はプラズマという点にある。プラズマ  
  であるなら、電磁気操作や音響での操作もできるだろう、そういう発想だ。

  デモ動画には、大きな丸い器に油と思われる燃料が入っており、火炎がゆらゆら
  と燃えている。ブーンという音がすると、火炎が小さくなり消えてしまう。

  説明では、音響により流れ入る空気の移動速度が増加する。結果、火災が発生し
  ている部分の火炎の境界層を薄くする。そうなると、火炎は消え易くなる。

  また、同時に燃料表面に波が立ち、それにより火炎の広がりが大きくなるが、
  同時に温度を下がる。同じ熱量で考えると、炎が広がる事で消え易くなる訳だ。


  問題は、この技術を現実の火災にも適用できるレベルまでスケールUPできるか
  という事だ。まだヒントに過ぎず、これからのアイデアに期待したい。

  一方、火炎操作の技術も一つ増えた事になる。同じくアイデア次第では、何かに
  活かせるのではないだろうか。  
  
  
  日本語ニュース
   http://karapaia.livedoor.biz/archives/52094002.html
  英語ニュース
   http://www.darpa.mil/NewsEvents/Releases/2012/07/12.aspx (動画あり)
   http://www.extremetech.com/extreme/132859-darpa-creates-sound-based-fire-extinguisher
   (↓ちょっと詳しい火災サイト・・)
   http://www.info4fire.com/news-content/full/soundwaves-a-new-principle-in-fire-suppression

  空母ジョージワシントンHP
   http://www.gw.navy.mil/


 ▼道路も走行できる新開発のジャイロプレーン!! 空飛ぶドクターに如何?!


  欧米は、飛びモノには熱い情熱を持つ民族だ。国内報道は少ないが、いろいろ
  と開発されている。4月の本誌創刊号では、米国のベンチャーを紹介した。

  このジャイロプレーンは、オランダでの開発だ。技術的には、従来のモノとは
  あまり変わらないが、道路走行のために工夫をしている。

  まずは、当たり前だが、道路を走れる大きめのタイヤを付けた事。タイヤ自身
  には、モーターなどの動力はなく、後部のプッシャープロペラで前進する。

  次は、ジャイロ特有のローター部分を格納式にした事。道路を走る時は、車両
  の幅を小さくできる。道路交通法の制限内に設計すれば問題ない。

  これらの改良等で、空も道路も時速180kmが達成できるという。大変優秀
  な性能だ。高速道路も難なく走行できるが、エアバック等の安全装備はない。

  3輪で、人が前後に2人乗り込む事から、どちらかと言えばオートバイ感覚に
  近い。満タン移動距離は、陸で1200km前後、空で400km前後だ。
  
  現在のところ、価格は2600万円程度で、2014年には販売予定という。
  開発が上手くいき、首尾よく認証が取れ、予定価格で販売される事を祈りたい。


  尚、ヘリコプターのようにも見えるが、ジャイロコプターのローターには動力
  がない。つまり、前進する事で自然に回転し、翼の代わりに揚力を産み出す。
  

  日本語ニュース
   http://www.narinari.com/Nd/20120417719.html
   (↓動画)
   http://www.youtube.com/watch?v=E-0QVotPif4  
  英語ニュース(動画あり)
   http://singularityhub.com/2012/08/03/pal-v-one-the-car-plane-thats-easy-to-fly-and-cheap-%e2%80%93-were-kidding-about-the-cheap-part/

  開発会社(PAL-V Europe NV)HP
   http://pal-v.com/


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<発行にあたり>
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  このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
  世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。

  日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
  説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。

  ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。

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<後記>
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  残暑お見舞い申し上げます。

  と言っても、まだ当分に熱帯夜は続くようだ。少しは、涼しげな映像を如何・・
  昨年1月、ロシアが打ち上げた気象衛星Electro-Lの地球の映像だ。

   http://karapaia.livedoor.biz/archives/52083441.html

  宇宙飛行士になったつもりで眺めては如何でしょう。プロジェクターで大画面
  で投影できる環境があれば、是非試して頂きたい。

   http://planet--earth.ca/

  そこには、宙に浮くプラネットアースが浮き上がる!!
   #よく見るとISS等からの映像も含まれているようだ。


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     Advanced Science-Technology Research Organization
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