ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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2010年5月 金星に向かって打上げられた 探査機あかつき。予定した金星の
軌道投入に失敗、15年12月に再投入が成功し、1年余りが経過した。
<金星を周回する あかつき イメージ>
観測カメラも調子悪く、撮影に入れたのは3月からであったが、その観測成果の
一つが、いよいよ発表に到った。
その映像には、南北に渡り 弓なりとなった縞状の雲の列が浮かび上がっていた。
これまでの惑星探査では、見られない珍しい現象として注目されていた。
<南北1万Kmにも及ぶ大気表面の文様>
調査では、流体力学における 重力波 が発生している、という事になるそうだ。
同じ重力波でも、天文学のモノではない。言わば、大気の表面波だ。
地形を確認すると、縞状の雲の下には、標高5000mのアフロディーテ大陸が
位置していた。それが、大気に渦を発生させ、上層部まで到達したのだ。
<重力波 大気の表面波が発生するメカニズム>
<地球でも起こる:アパラチア山脈の例>
但し、不思議な事に、大気上部で時速360km/sという高速度で吹き荒れる
金星特有のスーパーローテーションには影響されず 縞状の雲は、定在している。
<スーパーローテーションのイメージ>
このスーパーローテーションも、発生メカニズムは謎とされていたが、日本人の
研究者がシミュレーションの結果、熱潮汐波が本命として論文発表されている。
<スーパーローテーション発生のメカニズム(3案)>
<提唱者:京都産業大学 髙木 征弘 准教授>
このような惑星気象の研究は、地球の気象学への強化・補強に繋がるという事だ。
まだまだ始まったばかりの惑星探査、今後の発見が楽しみだ。
当該(理論応用力学 2007)論文 pdf
動画:Cosmos News報道(2分弱) YT
動画:あかつき撮影映像 波長2μm(2分)YT
動画:ANN報道 あかつき再投入成功(30秒)YT
動画:あかつき 再投入ドキュメント(5分弱)YT
動画:特番 地獄の星・金星(46分強)YT
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