ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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***2015.04.07 VOL.4-07***
USSエンタープライズの防御シールドを思い浮かべる、そんな技術特許が成立
した。その名をプラズマシールド。考案したのはボーイングの技術者だ。
<デフレクターシールド(防御シールド)>
電磁的にアークプラズマを発生させると、その部分がシールドとして機能すると
いう訳だ。但し、爆風の衝撃波を和らげるのが精一杯というレベルだが。
即ち、アークプラズマが、衝撃波を伝わり難くくするという訳だ。ボーイングは
衝撃波は対象物に到達する前に減衰され、有害な影響を軽減できると考えている。
<プラズマシールド・イメージ図>
発明した技術者によると、プラズマ化した高温部分では、光の屈折率が空気と水
とでは異なるように、衝撃波が分散するような効果が出るとの話だ。
この図の通り、まずは軍用車両への応用を意図しているが、建物などへ設置する
事で、テロ防備にも一役買う事はできそうだ。
水中でも有効で、潜水艦への適用も可能性がある。航空機も言うに及ばずだが、
空港近くの音の被害に悩む人達にも有効になるだろう、との話だ。
果たして進化すると宇宙船の防御シールドになっていくだろうか。プラズマ密度
が高密度に高められれば、或いは有望となるかもしれない。
動画:技術イメージCG(約2分半)YT
動画:スキモノ実験 アークプラズマ(1分半)YT
動画:ミチオカクが語るフォースフィールドの可能性(40分弱)YT
動画:最先端の軍事プロテクトシステム(3分強)YT
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***2015.03.24 VOL.4-06***
3Dプリンターが知られるようになってからまだ間もない。特殊部品に限られて
いたかに見えていたが、現実は全く違っていた様だ。
豪州 Monash 大学が、エンジンスキャンや、ジェットエンジン部品の実物
鋳型も用い製作した。小型ジェット機に搭載されている発電用の補機エンジンだ。
<開発者Wu教授とエンジン>
使われている3Dプリンターは、独コンセプト・レーザー社の1000Rという
モデル。50cmx60cmx40cmの部品を造る事ができる。
製造方法も単なる3Dという事ではなさそうだ。航空用アルミ部品をリサイクル
するという方法だ。航空用材料は、不純物混入を嫌うため、従来はできなかった。
同じく豪州 Deskin 大学のアイデアによるものだが、航空用部品に初めて
リサイクル材を用いた画期的なモノだ。
まだコンセプト実証のレベルだが、世界初の快挙という。この結果で直ぐに量産
へ移行するという訳にはいかないが、エンジンメーカーも大きな期待を寄せる。
この技術は、3Dプリンターさえあれば、誰もが航空用エンジンが造れるという
言わば夢の技術。少し知識があれば、新技術へのハードルも低くなる。
日本語情報 afpbb
開発機関(Monash Univ. Centre for Additive Manufacturing)HP
動画:Monash大学 プロモーションビデオ(1分強)YT
動画:ニュース報道(約1分半)YT
動画:GEの3Dプリンターへの取り組み(約5分)YT
***VOL.4-04 2015.2.24***
真空中でも平気で生きられる、そんな技術が開発された。電子顕微鏡の真空下で
昆虫を生かせるという。特殊物質と電子線が反応し、薄い膜を形成するという。
<ナノスーツの効果:60分後でも変わらない>
2013年に、浜松医科大学の針山教授により開発されものだ。それは例外的な
実験で、ショウジョウバエやハチなどの幼虫が、真空中でも生き抜いたのだ。
最外層に細胞内から分泌された粘性「細胞外物質(ECS)」を持つ昆虫は、電子線
照射により生き延び、照射がない場合は、死亡した。
即ち、最外層に50~100nmの薄膜が形成され、高真空下での気体や液体の
放出を抑制していたのだ。プラズマ照射でも同じ結果が出る事が分かっている。
<ボウフラ 上:ナノスーツない場合(シワシワ) 下:ある場合>
そして、電子顕微鏡に入れることのできた動物種の多くで、生きながらの観察を
続けることができたのというのだ。
俄かには理解しずらいが、もしかしたら人間の宇宙旅行にも、宇宙服という制約
の大きい技術から、ナノコートと普段着で過ごせる日が来るかも知れない。
開発研究室(浜松医科大 針山研究室)HP
動画:ニュース報道(2013年 約1分)
(上手く表示されず。link クリック下さい)
動画:開発者インタビュー(2:30スタート 約2分半)YT
動画:撮影事例1(20秒)YT
動画:撮影事例2(30秒)YT
*** VOL.3-25 2014.12.16 ***
アルキメデスが発想したエレベータ、実用は中世ヨーロッパ時代になってからとされるが、ロープと滑車を組み合わせるという典型的構成は、今も変わらない。
そのエレベータにイノベーションの時代が到来した。従来のロープと滑車を捨て
リニアモータを使おうと言うのだ。言わば、レール軌道のようなシステムだ。
<技術の要:リニアモータ>
ロープを外れたエレベータ、何が嬉しいか。一番のメリットは、縦に複数の配置
が可能となる事。ロープでは、1つのケージが一般的だ。
それ故、名前もMULTI(マルチ)と付けられた。複数置けば、一つ当たりの
容積が減らせる、結果フロアー面積が増える訳だ。25%UPの試算がある。
<MULTIイメージ>
また、これまでエレベータのロープにより制約があったビル設計に於ける高さも、
もう悩むことなく、自由に競う事ができる。現在の最高は636mだそうだが。
そしてもう一つ、横にも動かせる。これにより、ビル内にループ循環を作る事が
できる。昇降階ではゆっくり、移動は早くできれば、何時でも乗れる。
ITイノベーションが進む中、モノ造りも負けられない。この技術は、建築世界
も変え、社会構造も変える可能性があるモビリティを生み出すかもしれない。
日本語情報 gigazine, wired 英語情報 designboom
エレベータについて wiki MULTIについて link
パーテルノステル(循環式エレベータ)について wiki
超高層ビルについて wiki
開発会社(独 ティッセン・クルップ社)HP, HP-J
動画:プロモーションCG(2分半弱)YT
動画:同社開発 革新的動く歩道プロモーション(2分半強)YT
動画:1913年パーテルノステル式エレベータ(4分弱)YT
動画:スペースエレベータ(1分半)YT
*ASTRO Sci-Tech NEWS '14.10.21 VOL.3-21*
海上や海中を移動する、船舶や潜水艇の速度は、非常にゆっくりという印象では
ないだろうか。早い部類のアメリカンズカップのヨットで70km/h程度だ。
そんな常識を打ち破る技術が、軍需技術で開発されている。海中を突き進む魚雷、
普通の技術では5-60km/hだが、新しい技術では370km/hにも達する。
新しい技術とは、魚雷の回りに泡を発生させ、魚雷本体は泡の中、つまり空気層
の中を飛んでいくというイメージだ。スーパーキャビテーションという技術だ。
<技術イメージ図>
<開発されたロシア製魚雷 シクヴァル:ノーズから泡が出る>
理論上は5800km/hというトテツモナイ速度が出るようだが、現実的には、
連続的な泡を出す事や、操縦の難しさから、魚雷への適用に留まっている。
技術的には行き詰まった感があったが、中国の研究チームが、この大きな2つの
課題を克服する方法を見出した、という。
それは、特殊な膜だ。船体に水抵抗を下げる特殊な膜を張り、75km/hまで
増速できれば、後は自然とスーパーキャビテーションの状態になるという。
また操舵は、この特殊な膜の膜厚を均一にせず、厚みに違いを付ける事で部分的
に水の抵抗を変化させて、船体の方向が変えられるとの事だ。
ゆくゆくは、この技術を民間へ転用しようと考えているようだ。超音速水中船と
いうコンセプト、上海からサンフランシスコまで2時間足らずで到着、という。
夢の技術、まさにそんな技術だが、かなり海中を掻き回す技術でもある。海中に
住む生物への配慮、そういう事を考えると実現しない方が良いかもしれない。
日本語情報 gizmodo, impress
英語情報 scmp, extremetech, discovery
魚雷について wiki1, wiki2 スーパーキャビテーションについて wiki
動画:スーパーキャビテーションの実験映像(1分弱)YT
動画:ロシア魚雷シクヴァル開発の歴史(露語 13分弱)YT
動画:泡で船体抵抗を下げるエアカーペット(1分)YT
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