ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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2019年から5年間、国際宇宙ステーションへの物資輸送委託先が発表された。
2期目となる契約3社の中で、新たな企業名 シエラ・ネヴァダ社があった。
シエラ社の往還機は、その名をドリーム・チェイサーという無人型。当初は有人
で開発されたが、1期目の委託先から落選、開発変更を余儀なくされた。
<ドリーム・チェイサーのイメージ図>
スペースシャトルミニという印象の有翼往還機だが、選定理由は輸送能力や品質
にある。それはフルネーム、ドリーム・チェイサー・カーゴシステムに表れる。
<ドリーム・チェイサー・カーゴシステムの全体イメージ>
全体としては、本体の後部に補給物資を搭載するカーゴモジュールがドッキング
された形で運用され、カーゴ部は1気圧の与圧区画と真空の非与圧区画からなる。
即ち、ISS船内向けと船外向け、両方の物資を運べるわけだ。船外物資を与圧
で運ぶのはエネルギーロスに繋がり、効率的な輸送ができる。
最大5.5トンの搭載能力。同じく委託を受けたスペースX社スペースドラゴン
の最大2トンの倍以上、無人が故、物資に特化した輸送ができる。
更に有翼機の特徴として、地球帰還時に発生する上下加速度が1.5Gと飛行機
並で、パラシュートを利用するカプセル型の3.5Gに比べてかなり小さい。
カプセル式では、これまで持って帰れなかった繊細な科学実験の成果物なども、
地球に持ち帰り、詳細な分析や研究継続ができるようになる。
<ドリーム・チェイサー原型 HL-10 リフティングボディ技術>
最新の宇宙技術だが、原型は1960年代に研究されたNASAのHL-10や
その後のHL-20往還機にあるという。米国の宇宙開発の奥深さだ。
動画:カーゴシステム プロモーションCG(3分強)YT
動画:有人システム プロモーションCG(4分)YT
動画:ドリーム・チェイサー開発ハイライト(2分半)YT
動画:ドリーム・チェイサーまでの開発の歴史(7分強)YT
動画:ドリーム・チェイサー シミュレーター(1分弱)YT
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