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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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***VOL.4-03 2015.2.10***
 
  宇宙で食べ物を口にしたのは、ロシア ボストーク2号が初とされる。55年程
  昔の話となるが、その後、固形食やチューブ食が開発された。
 
  今では、ラーメンなども持ち込まれるが、やはりパックに収まっている。液体は
  マイクログラビティ空間では、漂うから仕方ない。
 
<宇宙ラーメン スペース・ラム>
 
 
  と思っていたら、なんと宇宙でもカップでエスプレッソが飲めるという。そんな
  カップが開発された。着想は2008年だが、3Dプリンターが決め手となった。
 
 
<プロトタイプ達>
 
 
  一見すれば、実現が難しかった理由も推し量れる。普通のカップとは全く形状が
  異なる。だが、想像もつくだろう。基本技術は、表面張力毛細管現象の応用だ。
 
  2008年の宇宙での試行動画を見れば、なるほどと思える。これで、珈琲など
  嗜好飲料をチューブやストローから飲むという興ざめ感から解放された。
 
  このアイデアは単純だ。シートを使った柔らかいコップの一部に折り目を付ける
  事で、この折り目に沿って、液体が口まで這い上がる。
 
  この原理をベースに、より優雅に珈琲を楽しむ、そういう目的で、翌2009年
  にデザイナーも入って設計されたカップもある。
 
 
<優雅なカップ>
 
 
  側面に溝を設けて、オリジナルの折り目を再現。上に這い上がった液体を貯める
  凹みを作り、直接口から飲もうという仕組みだ。
 
  ここまでは珈琲が対象だったが、今回はエスプレッソイタリアがエスプレッソ
  マシンをISSへ持ち込む計画をしている事から、米国の大学が研究・開発した。
 
  その醍醐味は、アロマ 即ち香り、クレマ 即ちクリーミーな泡立ちを楽しむ事
  あるというから、はやりチューブでは難しく、これまでのアイデアでも不十分だ。
 
 
  そこに開発者の情熱が燃える。長期滞在の宇宙旅行の時代では、機能だけでなく
  文化も楽しみたい。普通のコップも使える重力発生技術が待ち遠しい
 
 
  日本語情報 今回 wired 08年 wired 09年 wired
  英語情報 wiredopbspaceref
  宇宙食について wiki
  動画:オリジナルアイデアの宇宙での試行(2008年 3分弱)YT
 
  動画:NASAによる技術解説(4分)YT
  
  動画:若田光一の宇宙での日本食(2009年 6分強)YT
 
  動画:若田光一のISS宇宙食紹介(2014年 6分)YT
  動画:エスプレッソカップ ニュース報道(2分半強)YT
 
  動画:エスプレッソカップ 技術解説(9分半)YT
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