ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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ロケットは衛星などを宇宙空間へ打上げるものだが、衛星は先端カプセルに収納
され、衛星以外は宇宙空間に到達するまでに、燃料として消費され切り離される。
具体的には、衛星100kgを打上げる為にラフに50倍、合計5トンもの推進
装置や燃料(マスレシオ0.98)が必要となるというイメージ、実に非効率だ。
ならば少しでも燃料が減らせないか。推力のもとなる水素燃料そのものを減らす
のは難しいが、水素燃焼を助ける酸化材が減らせないか、というアイデアだ。
陸上からエネルギーをマイクロ波で送信し、ロケット上では、そのマイクロ波を
熱エネルギーに変換、水素燃料に作用・燃焼させる。結果、酸化剤は不要となる。
<革新的な宇宙輸送機のイメージ>
<高出力マイクロ波出力装置イメージ>
試算ではこの方法を用いる事で、従来の多段ロケット方式から1段ロケット方式
で構成しても、マスレシオは0.72を達成するという。
そして、酸化剤にまとわりつく、爆発の危険性や燃焼の不安定さも克服できる。
安全性が格段と向上、構造も単純化でき、大幅な低コストが達成できる見込みだ。
再利用できるシステムとして、発射から回収までをトータルで仕組み、コスト的
には、現在300-600万円/kgを、最終的に数百ドルを目指す計画だ。
<航空機を思わせるボディー>
カギとなるマイクロ波の発生システムや、熱変換させるシステムの開発は、既に、
原理モデル的なものが開発・試験されており、良い結果を出している。
2010年設立の米国宇宙ベンチャーのエスケープダイナミクス社が進める技術
だが、日本から出したかった。日本は無線送電では、世界トップなのだから。
英語情報 nextbigfuture1, nextbigfuture2
日本での類似研究例(東京大学 修士論文) PDF
動画:プロモーションCG(2分弱)YT
動画:マイクロ波エネルギー送信技術説明 (2分弱)YT
動画:マイクロ波エネルギー送信技術デモ (1分強)YT
動画:JAXA 宇宙発電マイクロ波送電(日本語;5分)YT
動画:京都大学 マイクロ波無線電力伝送(日本語;2分半)YT
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