ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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***2015.05.05 VOL.4-09***
小惑星探査に力を入れていた日本の宇宙政策に、新たなターゲットが加わった。
日本人には、古来より身近な月がその標的となった。
探査機はSLIM(Smart Lander for Investigating Moon)と命名、ピンポイント
の着陸技術を月面で実証しようとするものだ。
<SLIM 着陸イメージ>
従来の「降りやすいところに降りる」着陸ではなく、「降りたいところに降りる」
着陸へと質的な転換を果たす、と謳われる。
プロジェクトは、6分科会(システム、画像航法系、誘導制御系、推進系、着陸衝撃
吸収系、ローバ)で推進、JAXA中心に6大学参画、オールジャパン体制だ。
目玉の着陸技術は、動力降下と呼ぶ、スラスターを用いて徐々に降下する方法に、
カメラ3台搭載、クレータを認識しながら誘導補正を行い、着陸地点を逃さない。
着陸機からは超小型のローバが放出され、2007年 月周回衛星「かぐや」が発見
したマリウス丘の縦孔を調査する計画もある。
<探査予定のマリウス丘の縦孔>
<SLIM放出予定のローバ技術:開発中>
月面探査機の着陸は、1966・69年に旧ソ連と米国、2013年に中国が成功。インドは
2008年に月周回成功、2017-18年に月面探査機の着陸計画の中、奮闘を期待したい。
SLIMのHP,
SLIMの検討について(2012年) pdf
ピンポイント着陸のための誘導制御則について pdf
着陸脚用衝撃吸収機構について pdf
放出する超小型ローバ技術について pdf
動画:ニュース報道(1分弱)YT
動画:電通大 高玉研究室の自己位置推定技術(2分)YT
動画:月周回衛星「かぐや」紹介(20分弱)YT
動画:月面立体地図(2分弱)YT
動画:Apollo 11 mission in 1969(2分弱)YT
動画:Luna 9 - Lands On The Moon, 1966(2分半弱)YT
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