ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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***2015.03.10 VOL.4-05***
準惑星ケレス。馴染みのない名前かもしれないが、NASA探査機ドーンが撮影
した映像が話題となっている。
準惑星とは太陽を中心に公転する天体の内、惑星以外の天体で、惑星に近い天体、
具体的には、それ自身の重力によって球形になれる質量を有する星とされている。
該当するのはケレスだけのようだが、火星と木星の間に位置する。探査機ドーン
は、手前の小惑星ベスタを観測し、次なる目標ケレスに近づき、観測を始めた。
<ケレスの軌道>
<その撮影映像:謎の白い光点が写る>
その映像に光点が写る。ハッブル宇宙望遠鏡でもうっすらと捉えていた現象だが、
氷原が写っていると考えられていた。
この映像の謎は分かっていないが、何か特殊な小さな物体によるものであること
は、分かっているとの事だ。
解明は更に近づき、周回軌道での探査開始まで持ち越されるが、果たしてどんな
映像が送られてくるのか。興味は尽きない。
ドーン・プロジェクトHP
動画:ドーン接近とケレス映像(2分弱)YT
動画:ドーン成果のNASA会見(50分強)YT
動画:ドーンが撮影した小惑星ベスタ(1分弱)YT
動画:月で観測される光点(4分)YT
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***VOL.4-04 2015.2.24***
銀河の中心には、ブラックホールが存在するという説がある。天の川も例外では
ない。太陽の数百万倍もの質量を持つとされる。
新たな説では、暗黒物質が鍵を握る。ワームホールの形成と維持には暗黒物質が
エネルギーを供給しているとというのだ。
<ワームホールのイメージ図>
研究成果を発表したイタリアのサルッチ教授は「最近公開された映画『インター
ステラ』のように、このトンネルを通って移動できる可能性もある」という。
<インターテスラの一コマ>
今はまだ映画に描かれるだけの恒星間の旅行だが、天文学や科学技術の進歩で、
実現になる日がある、そういう気になるニュースであった。
研究論文 pdf
動画:天の川ワームホール イメージ(1分弱)YT
動画:回転するブラックホールと映像解説(3分弱)YT
動画:ブラックホールに星が吸い込まれるCG(1分強)YT
動画:『インターステラー』ブラックホール制作秘話(4分弱)YT
動画:『インターステラー』スペシャル映像(12分)YT
***VOL.4-03 2015.2.10***
日本には余り縁がないケンタウルス座の方向、地球から430光年のところに、
新しい発見となった若い恒星J1407の惑星bがある。
<ケンタウルス座>
2012年に存在を報告されたJ1407、その恒星系の惑星bは、土星の様に
リングを持ち、その大きさはなんと200倍だと分かってきたのだ。
<巨大リング星 想像図 Ron Miller >
<恒星J1407と惑星b>
惑星bもかなり大きい。太陽系で最も大きい木星の10-40倍の質量を有する。
木星や土星も誕生の頃には、リングを有し、そこから衛星が生まれたとされる。
若い恒星J1407系もこれからの様だ。この恒星系の公転周期は10年、次回
の観測機会は2017年。アマチュアにも観測を呼びかけ、更に詳しく調べる。
<太陽系惑星の大きさ比較>
<もし太陽系にあらば・・ from astroarts >
宇宙への探査の眼が深くなればなる程、新しい発見が待ち受ける。こんな新しい
発見が、いつ地球外生命の発見、となるのであろうか。
ケンタウルス座 rikanet2
動画:ニュース報道1(2分弱)YT
動画:ニュース報道2(3分弱)YT
動画:土星について(6分半強)YT
動画:南半球の星座(1分半強)YT
***VOL.4-02 2015.01.27***
EUの彗星探査機ロゼッタ。昨年11月に着陸機フェラエを投下、史上初の彗星
探査活動を続けている。CG:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
<着陸機フェラエ>
最初に生命の起源ともなる水が分析された。それは重水素と、普通の水素との比
で水の起源を探る。結果は、重水素比が地球の水の3倍もあり、別起源とされた。
これまでに11個の彗星調査が行われ、地球と同じ結果が出たのは、ハートレー
彗星(103P)だけである。
このハートレー彗星と同じ「木星族彗星」であるCG彗星が、大きく異なる数値
であった事は、何を意味するか。今後の研究が興味深い。
<木星族彗星はカイパーベルト(左)起源とされる>
そして構造。総質量は凡そ100億トン、密度1.5~2.0トン/m3の水から
できた氷と塵から成る。空洞が70~80%あり、全体密度は470kg/m3。
<CG彗星の物理特性図>
氷と塵の塊がゆるく集まった、スカスカな構造の様だ。太陽光を多く浴びる北部
では氷の揮発による塵が多く放出、一部は再び表面に積もるため塵に覆われる。
太陽に近づき、水の放出にも変化が見られる。2014年6月には毎秒0.3L、
8月末は毎秒1.2Lと既に増加を観測。近日点通過の8月への変化が興味深い。
<水を含むガスや塵を噴き出すCG彗星>
小惑星の落下・衝突が現実のものと理解されつつある現代において、このような
彗星へのアプローチや技術は、次の時代の宇宙防衛技術の基礎になるだろう。
動画:ロゼッタ活動のこれまでのまとめ(約4分半)YT
動画:ドキュメンタリー ロゼッタ(約44分)YT
動画:映画 ディープインパクト[1998]より(2分強)YT
*** VOL.3-25 2014.12.16 ***
地球は、宇宙に飛び交う放射線に晒されている。太陽風など、その侵入の阻止を
担うのが、ヴァン・アレン帯だ。内帯・外帯の二層構造で守ってくれている。
ところが、衛星や宇宙飛行士にダメージ与える、光速近くで飛び交うキラー電子、
高エネルギーの放射線の侵入については、よく分かっていなかった。
この謎解きに、2012年に打ち上げられた探査衛星ヴァン・アレン・プローブ
が一役買った。内外ヴァン・アレン帯の間に、新たなシールド帯を見つけたのだ。
<双子のヴァン・アレン・プローブ>
<発見されたシールド帯のイメージ:ブルーリング>
まさにキラー電子を静止する。ヴァン・アレン帯の内外帯の間に位置する宇宙船
からは、そう見えていると言う事だ。
地球でさえ知らない事が多い。遠くの月や火星に至っては、何も分かっていない
そう考えるべきだろう。だからこそ、チャレンジするのかもしれないが。
<ニュース報道>YT
<ヴァン・アレン・プローブ>YT
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