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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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*** 2015.10.06 VOL.4-20 magmag melma ***
 
   
  NASAが発表予告した火星に関する重大事実は、現在の水の流れた痕だった。
  これまでは、過去の痕跡とされていたが、現在の水流痕が見つかったというのだ。
  
<2000年発表の火星の流水痕>
  
  今回の発表は、5年前に撮影された水流痕の上空に探査機マーズ・リコナサンス・
  オービターを派遣、撮影分光器によりその成分を調べた結果だ。
  
<発表されたNASA映像>
  
<マーズ・リコナサンス・オービター>
    
  
  それは、水和鉱物(含水鉱物・含水塩)の検出だった。季節変化の特徴とされた
  気温マイナス23度以上数百mに渡って現れる、暗い筋模様の原因だという。
  
  即ち、土壌の水和鉱物凝固点以上で液体化流出すると考えられる。これまで、
  水和鉱物の一種、過塩素酸塩は、キュリオシティ等の探査機でも発見されている。
  
  水和物での発見は、水の存在を意味する、今も水は有り続けている、という訳だ。
  がしかし、水和鉱物と水が同じとすれば、であるが。
  
  
  一部報道では、水の特定まではデータ不足、というコメントがある。少し焦った  
  かもしれないが、これに続くデータが集まってくる事を願いたい。
  
  
  日本語情報 astroartshuffingtonpost  英語情報 nasa
  発表されたNature論文 link
  
  
  動画:ANNニュース報道(日本語 1分)YT
  
  動画:BBCニュース報道(1分半)YT
  
  動画:NASA発表の様子(59分)YT
  
  動画:マーズ・リコナサンス・オービターのこれまでの成果(2分半)YT
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*** 2015.09.22 VOL.4-19 magmag melma ***
  
  
  これまでに、2000個以上太陽系外惑星が発見されている。この中に、生命
  発見が期待されるが、その証は、酸素の存在がマーカーとして用いられている
  
  一方、非生物による酸素発生も考えられ、酸素発見で生物が存在するとは一概に
  言えないと言う。そして、その可能性が示された。
  
  地球型惑星や衛星などにも豊富に存在していると言う、酸化チタンの触媒作用だ。
  紫外線による触媒作用は、水から酸素を発生させる。
  
<非生物による酸素発生メカニズム>
 
  この研究では、惑星の全面積のうち0.05%程度の部分で、酸化チタン触媒
  反応が継続すると、地球と同規模の酸素大気が発生し、維持されるとの推定だ。
  
  即ち、大気に酸素が十分にあったとしても、生命存在の理由にはならないという
  ことがハッキリし、何が決め手となるのか、議論は振り出しに戻ったようだ。
  
  
  生命探査が続く火星では、カギとなるのはメタンだ。95%が二酸化炭素という
  大気では、酸素はバイオマーカーとはならない
  
<火星 北半球でのメタン放出:原因は分かっていない>
  
    
  一方、メタン紫外線などで分解されるため、大気を維持するためには供給源が
  あると考えられる。地質学的理由か、生物学的理由か、それが探査ポイントだ。
  
  
  宇宙生物学は、まだ始まったばかり。探しに行くのでは、時間が掛かる一方だ。
  やはり電波送信などで、知的な生命体と交信を求めるのが近道だろうか。    
  
  
  日本語情報 astroarts 英語情報 phys, planetquestastrobio
  発表論文 nature link
  
  
  動画:地球に良く似た居住可能な惑星(3分)YT
  
  動画:SETI 研究成果発表会見(56分)YT
  
  動画:キュリオシティ メタン発見の報道(1分)YT
  
  動画:火星上のメタンについて(09年 4分)YT
*** 2015.09.08 VOL.4-18 magmag melma ***
  
  
  宇宙へ飛び立った探査衛星、様々な観測データが送られてきている。その結果、
  これまで分からなかった、新たな事実も分かってきている。
  
  カッシーナが送ってきたのは土星第4衛星ディオネの映像だ。大きさは
  地球の月の2/3程度、岩石を含むが氷が主体の天体と見られている。
  
<ディオネの表面画像>
  
  今回の映像で、ボイジャーの解像度の低さでは分からなかった表面構造が、予想
  されたの堆積ではなく無数の裂溝にある氷崖と分かったという。
  
  また、ドーンが送ってきたのは、火星・木星間の小惑星帯にある準惑星ケレス
  映像だが、不思議な光点高さ5000mピラミッド山が話題となった。
  
<ケレスの表面画像>
  
<ケレスの高度地図>
  
  
  次にとなるとやっぱり冥王星だが、これは8月にUPしたばかりなので、そちら
  をご覧頂きたい。これからの探査機からのデータやその解析に期待したい。
   blog link
  
  
  日本語情報 ディオネ:afpbb, ケレス:wired 英語情報 ディオネ:nasa
  ディオネについて wiki
  
  
  動画:カッシーニ ディオネ接近(1分半)YT
  
  動画:ディオネ 最接近までの映像(約5分)YT
  
  動画:ケレスの表面CG(1分強)YT
   
  動画:ボイジャーによる惑星探査(15分強)YT
*** 2015.07.28 VOL.4-15 magmag melma ***
   
  
  連日の報道が続く冥王星の探査ニュース、太陽系の果の星、冥王星のその姿が、
  これまでの天体観測映像とは、大きく異なる事にあるのだろうか。
  
  あまり報道では出てこないが、冥王星の大きさは、直径2370km月の直径
  3474kmに比べても7割にも満たない。
  
<冥王星の大きさ>
  
  
  そんな小さな天体にも関わらず、記録された映像は、月とは大きく異なり多彩な
  表情を見せる。中でも最新映像では、窒素氷塊氷河の様に動いているという。
  
<窒素氷塊の動きを示した映像>
  
  そして滑らかな氷原に、細く長い谷が不思議な形を描き丘のような凹凸地形
  見え、有機的な印象だ。アマゾンの複雑な支流の絵柄とも近く感じる。
  
<クレーターのない滑らかな氷原に覆われるスプートニク平原>
  
  最新の分析では、かなり濃度は低いものの大気が存在1600kmの高度まで
  届いているという。地球の厚みは100km程度、大きな違いが見出されている。
  
  因みに冥王星は、2006年惑星ではなく準惑星として区別された。太陽系外縁
  のカイパーベルトの一部と見なされ、軌道の違いも大きなファクターとなった。
  
<冥王星の軌道>
  
  
  随時送信されている観測情報は、全て到着するまで、なんと、16ヶ月も要する
  という。いずれにしても、これからが本当に楽しみなところだ。    
  
  
  日本語情報 nikkeibp 英語情報 sciencerecordernationalgeographic
  
  ニューホライズンズHP
  冥王星について wiki 冥王星に関する10の質問 link
  
  
  動画:上空通過探査映像の連続映像化(1分半)YT
  
  動画:最新映像のニュース報道(1分弱)YT
  
  動画:発射から到着・観測まで ニュース報道(2分半)YT

  
  動画:NASA 観測最新結果 記者会見(1時間強)YT
  
  動画:地球から冥王星までのイメージCG(2分半)YT
***2015.06.16 VOL.4-12 magmag melma***
    
  
  惑星には火山がつきもの。太陽系の惑星では、金星地球。惑星自身の他、惑星
  の月、海王星のトリトン、木星のイオなどには火山がある。
  
  8000個以上が確認されている、太陽系外の惑星となると、観測装置の精度が
  大きく影響し、現在の装置類ではその発見は難しく、歯が立たないとされていた。
  
  ところが、40光年に位置する かに座55番星惑星e で、大規模な火山活動
  が観測されたという。専門家の間で、大きな話題になっている。
  
<惑星eの想像図:右が火山噴火ガスで暗い>
  
  ケンブリッチ大学の観測チームは、スピッツァー宇宙望遠鏡を使って観測した。
  1年で、惑星温度が約1000℃から約2800℃まで上昇を確認したという。
  
  この結果が直ぐに火山活動と結びつく訳ではない。主星からの距離が非常に近く、
  公転周期は18時間強い重力で惑星自体が伸縮、摩擦熱が生じる可能性もある。
  
  より詳細な分析は、2018年に打上げ予定ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
  に期待が掛かる。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機、集光口径は2.7倍だ。
  
<ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の宇宙配置イメージ>
  
  
  生命発生には適当な熱が必要とされ、火山活動は、ひとつの目安となるようだ。
  ここまで高温では可能性はないが、新たな観測機器の成果を期待したい。
  
  
  英文情報 sciencenews 日本語情報 nikkeibp1nikkeibp2
  かに座55番星の惑星eについて wiki
  論文:Variability in the super-Earth 55Cnc e pdf
  
  
  動画:スピッツァー宇宙望遠鏡による外惑星観測(1分弱)YT
  
  動画:スピッツァー宇宙望遠鏡の10年(2分半)YT
  
  動画:ハッブル宇宙望遠鏡 ベスト10(3分強)YT
  
  動画:ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(5分強)YT
  
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