ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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その大きさ 直径230mのエリアに251台のアンテナが林立する。全天球の
電波を観測する OV-LWA(Owens Valley Long Wavelength Array)だ。
<OV-LWAのシンプルなアンテナユニット>
<OV-LWAの全体像>
観測できる電波帯もワイドレンジ10MHzから270GHzと104レンジをカバー
している。この施設、ニューメキシコについで2ヶ所目の建設となった。
これら2ヶ所の観測所はLEADと呼ばれる、ビックバン1億年後の宇宙創生期
の弱い電波の観測プロジェクトの実行部隊だ。
最大の課題は、観測対象に比べ約百万倍も強い、我が銀河、天の川の電波干渉を
抑えて これっ! という電波を選び抜く事にある。解析システムに進歩がある。
将来、更にユニットを増して大きくしていく予定だ。その先には、月面にも建設
するという夢もあるようだ。宇宙創生の謎に一歩近づく、壮大なプロジェクトだ。
英語情報 nasa, astronomynow
動画:電波観測の映像(約1分半)YT
動画:電波観測の映像(英語解説付き 約2分半)YT
動画:電波天文台の全景(30秒弱)YT
動画:日本の電波天文台(約1分)YT
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惑星の斑点と言えば、有名なのは木星の大赤斑であるが、土星にも斑点があった。
大赤斑は、比較的頻度高く見えるが、大白斑は約30年に一度のペースだ。
<土星の大白斑 2010年12月>
過去150年間で6回しか観測されていないが、近年は観測衛星カッシーニから
データが送られ、分析やシミュレーションにより発生の仕組みが分かってきた。
まず土星の大気だ。水素93%、ヘリウム5%と程んどを占めるが、0.1%程、
水蒸気を含む。この水蒸気がカギとなるが、ちょっとややこしい仕組みだ。
密度の大きい水蒸気は、通常は大気の下層部にあるが、大気の上層部は常に宇宙
空間にさらされ、冷却が進む。その内、暖まった下層部が水蒸気と共に上昇する。
この上昇が一気に進み、大きな白斑点、即ち大嵐が発生する。上層部の冷却には、
数十年という時間が掛かり、30年に一度のお目見えとなる訳だ。
カッシーニのお陰で、土星でのいろいろな発見もされている。極地方の六角形の
大渦やオーロラの存在など、宇宙への興味が大きくなる一方だ。
<土星北極に見られる六角形>
英語情報 spaceflightinsider, popsci
動画:大白斑 成長の様子 赤外線映像(1分強)YT
動画:北極 六角形大渦 オーロラのニュース報道(3分弱)YT
動画:土星について(約6分半)YT
動画:土星の月 エンケラドスに生命 報道ニュース(1分弱)YT
***2015.05.05 VOL.4-09***
ビックバン理論のシミュレーションでは、宇宙には銀河団が連れなり膜のように
なっている部分と、ほとんど物質が存在しない空洞部分から構成されるという。
それを宇宙の大規模構造、或いは泡構造と読んでいるが、この度、観測史上最大
の大きさ、差し渡り13億光年のスーパーボイドが発見された。
2004年に発見された、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)マップ中の、冷たい
大きな領域「コールドスポット(Cold Spot)」の観測データの分析中に判明した。
<CMBマップでのコールドスポット>
<宇宙背景放射探査機 COBE>
これら2つ、ボイドとコールドスポット、の宇宙現象は関連性が指摘されており、
ボイドにより光の波長が吸収され、コールドスポットして観測されるという説だ。
これまでにも大きさ10億光年のものが発見されているが、典型的なボイドは、
その大きさ1億光年とされる。いずれにしても、位置も何十億光年と遠い世界だ。
まだまだ観測・分析は必要な状況だが、ダークエネルギーとも関係が見込まれて
おり、研究が楽しみな分野だが、火星や彗星に比べると、遠い世界かもしれない。
宇宙の大規模構造について wiki
動画:専門ニュース報道(3分強)YT
動画:宇宙の大規模構造シュミレーション(3分弱)YT
動画:宇宙マイクロ波背景放射について(2分強)YT
動画:宇宙マイクロ波背景放射の実観測(約2分)YT
***2015.04.07 VOL.4-07***
オーロラは地球の専売特許ではない、という事をご存知だろうか。木星、土星、
最近では、木星の衛星 ガニメデ にも観測されている。
木星は地球の千倍以上という強い磁力を持つが、衛星イオからのプラズマイオン
や太陽風と木星磁気圏などとの相互作用により、常時オーロラが発生している。
しかし「オーロラ爆発」 オーロラの突発的増光は、希にしか観測されず、その
理由が、地球と同様、太陽風が原因かどうか分かっていなかった。
この程、JAXA惑星観測衛星「ひさき」による、木星の長時間連続観測データ
分析が進み、木星の磁力と高速自転(10時間)によって起きる事を解明した。
<左下 ひさき 右下 ハッブル>
更に、ハッブル宇宙望遠鏡でもそれを裏付ける、木星磁気圏全体が急速に活性化
することで起こる可能性も示された。
惑星の活動を解明する事は、宇宙時代には大変重要な事だ。これからの有人探査
での貴重なデータとなる。想像よりも、リアルの方が不測の事態に有効だ。
動画:ハッブル映像 木星のオーロラ(1分弱)YT
動画:土星のオーロラ(約2分)YT
動画:木星について(1分強)YT
***2015.03.24 VOL.4-06***
18世紀に発見されたエンケラドス。探査機カッシーニ以前は、氷に覆われた星
と思われていたが、探査機や観測技術の進歩で、遂に実態が現れようとしている。
表面を覆う氷の層は、30-40kmもある。その下は海とされるが、海底では
星本体と海水が、90℃超の高温で反応していると考えられる現象が発見された。
即ち、氷の表面から水が噴出する現象が捉えられ、その中にナノシリカの微粒子
をカッシーニの塵分析装置が捉えたのだ。
<表面のひび割れから水が噴出する様子(プリューム)>
<エンケラドス断面図>
その後、日本チーム(東大や海洋研究開発機構)は、エンケラドスの海を再現し、
ナノシリカができる環境条件、90℃以上のアルカリ性熱水が必要と突き止めた。
<メタン発生の可能性とメカニズム>
この状態は、太古の地球で生命が誕生していた頃に近いとされ、これから観測に
生命発見を期待する声が高くなっている。
地球深海の熱水鉱床をも彷彿とさせるこの状況、果たして、新しい発見には何が
出てくるのだろうか。生命の萌芽が見られる事を期待したい。
エンケラドスについて wiki
ネイチャー掲載論文 link
動画:ANNニュース報道(約1分半)YT
動画:FNNニュース報道(約1分)YT
動画:エンケラドスに生命? サイエンス番組(3分弱)YT
動画:カッシーニによるエンケラドス地図(約1分半)YT
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