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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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***VOL.4-11 2015.06.02 magmag melma***
  
  その大きさ 直径230mのエリア251台アンテナが林立する。全天球の
  電波を観測する OV-LWA(Owens Valley Long Wavelength Array)だ。
  
<OV-LWAのシンプルなアンテナユニット>
  
<OV-LWAの全体像>
  
  観測できる電波帯もワイドレンジ10MHzから270GHz104レンジをカバー
  している。この施設、ニューメキシコについで2ヶ所目の建設となった。
  
  これら2ヶ所の観測所はLEADと呼ばれる、ビックバン1億年後の宇宙創生期
  の弱い電波の観測プロジェクトの実行部隊だ。
  
  最大の課題は、観測対象に比べ約百万倍も強い、我が銀河、天の川の電波干渉を
  抑えて これっ! という電波を選び抜く事にある。解析システムに進歩がある。
  
  
  将来、更にユニットを増して大きくしていく予定だ。その先には、月面にも建設
  するという夢もあるようだ。宇宙創生の謎に一歩近づく、壮大なプロジェクトだ。
  
  
  英語情報 nasaastronomynow
  
  OV-LWAについて pdf OV-LWAの解析装置論文 pdf
  OV-LWA HP LEADプロジェクトHP
  
  
  動画:電波観測の映像(約1分半)YT
  
  動画:電波観測の映像(英語解説付き 約2分半)YT
  
  動画:電波天文台の全景(30秒弱)YT
  
  動画:日本の電波天文台(約1分)YT
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***2015.05.19 VOL.4-10 magmag melma***
  
  惑星の斑点と言えば、有名なのは木星の大赤斑であるが、土星にも斑点があった。
  大赤斑は、比較的頻度高く見えるが、大白斑は約30年に一度のペースだ。
  
<土星の大白斑 2010年12月>
  
  過去150年間で6回しか観測されていないが、近年は観測衛星カッシーニから
  データが送られ、分析やシミュレーションにより発生の仕組みが分かってきた
  
  まず土星の大気だ。水素93%ヘリウム5%と程んどを占めるが、0.1%程
  水蒸気を含む。この水蒸気がカギとなるが、ちょっとややこしい仕組みだ。
  
  密度の大きい水蒸気は、通常は大気の下層部にあるが、大気の上層部は常に宇宙
  空間にさらされ、冷却が進む。その内、暖まった下層部が水蒸気と共に上昇する。
  
  この上昇が一気に進み、大きな白斑点、即ち大嵐が発生する。上層部の冷却には、
  数十年という時間が掛かり、30年に一度のお目見えとなる訳だ。
  
  
  カッシーニのお陰で、土星でのいろいろな発見もされている。極地方六角形の
  大渦オーロラの存在など、宇宙への興味が大きくなる一方だ。
  
  
<土星北極に見られる六角形>
  
  
  日本語情報 afpbbscienceminestrone 2011年記事 afpbb
  英語情報 spaceflightinsiderpopsci
  研究論文 link カッシーニHP
  
  
  動画:大白斑 成長の様子 赤外線映像(1分強)YT
  
  動画:北極 六角形大渦 オーロラのニュース報道(3分弱)YT
  
  動画:土星について(約6分半)YT
  
  動画:土星の月 エンケラドスに生命 報道ニュース(1分弱)YT
***2015.05.05 VOL.4-09***
  
  ビックバン理論のシミュレーションでは、宇宙には銀河団が連れなり膜のように
  なっている部分と、ほとんど物質が存在しない空洞部分から構成されるという。
  
  それを宇宙の大規模構造、或いは泡構造と読んでいるが、この度、観測史上最大
  の大きさ、差し渡り13億光年スーパーボイドが発見された。
  
  2004年に発見された、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)マップ中の、冷たい
  大きな領域「コールドスポット(Cold Spot)」の観測データの分析中に判明した。
  
<CMBマップでのコールドスポット>
  
<宇宙背景放射探査機 COBE>
  
  これら2つ、ボイドコールドスポット、の宇宙現象は関連性が指摘されており、
  ボイドにより光の波長が吸収され、コールドスポットして観測されるという説だ。
  
  これまでにも大きさ10億光年のものが発見されているが、典型的なボイドは、
  その大きさ1億光年とされる。いずれにしても、位置も何十億光年と遠い世界だ。
  
  
  まだまだ観測・分析は必要な状況だが、ダークエネルギーとも関係が見込まれ
  おり、研究が楽しみな分野だが、火星や彗星に比べると、遠い世界かもしれない。
  
  
  日本語情報 astroarts2015astroarts2007 英語情報 theguardian
  宇宙の大規模構造について wiki
  
  
  動画:専門ニュース報道(3分強)YT
  
  動画:宇宙の大規模構造シュミレーション(3分弱)YT
   
  動画:宇宙マイクロ波背景放射について(2分強)YT
  
  動画:宇宙マイクロ波背景放射の実観測(約2分)YT
***2015.04.07 VOL.4-07***
    
  オーロラは地球の専売特許ではない、という事をご存知だろうか。木星土星
  最近では、木星の衛星 ガニメデ にも観測されている。
  
  木星は地球の千倍以上という強い磁力を持つが、衛星イオからのプラズマイオン
  や太陽風と木星磁気圏などとの相互作用により、常時オーロラが発生している。
  
  しかし「オーロラ爆発オーロラの突発的増光は、希にしか観測されず、その
  理由が、地球と同様、太陽風が原因かどうか分かっていなかった。  
  
  この程、JAXA惑星観測衛星「ひさき」による、木星の長時間連続観測データ
  分析が進み、木星の磁力と高速自転(10時間)によって起きる事を解明した。
  
  
<左下 ひさき 右下 ハッブル>
  
  
  更に、ハッブル宇宙望遠鏡でもそれを裏付ける、木星磁気圏全体が急速に活性化
  することで起こる可能性も示された。
  
  
  惑星の活動を解明する事は、宇宙時代には大変重要な事だ。これからの有人探査
  での貴重なデータとなる。想像よりも、リアルの方が不測の事態に有効だ。
  
  
  日本語情報 zaikeiastroarts 英語情報 dailymailnewscientist
  Geophysical Research Letters 論文 link 木星のオーロラ link
  
  
  動画:ハッブル映像 木星のオーロラ(1分弱)YT
   
  
  動画:土星のオーロラ(約2分)YT
  
  動画:木星について(1分強)YT
***2015.03.24 VOL.4-06***
    
  
  18世紀に発見されたエンケラドス探査機カッシーニ以前は、氷に覆われた星
  と思われていたが、探査機や観測技術の進歩で、遂に実態が現れようとしている。
  
  表面を覆う氷の層は、30-40kmもある。その下は海とされるが、海底では
  星本体と海水が、90℃超の高温で反応していると考えられる現象が発見された。
  
  即ち、氷の表面から水が噴出する現象が捉えられ、その中にナノシリカの微粒子
  をカッシーニ塵分析装置が捉えたのだ。 
  
  
<表面のひび割れから水が噴出する様子(プリューム)>
  
<エンケラドス断面図>
  
  
  その後、日本チーム東大や海洋研究開発機構)は、エンケラドスの海を再現し、
  ナノシリカができる環境条件90℃以上のアルカリ性熱水が必要と突き止めた。
  
  
<メタン発生の可能性とメカニズム>
  
  
  この状態は、太古の地球で生命が誕生していた頃に近いとされ、これから観測に
  生命発見を期待する声が高くなっている。
  
  
  地球深海の熱水鉱床をも彷彿とさせるこの状況、果たして、新しい発見には何が
  出てくるのだろうか。生命の萌芽が見られる事を期待したい。
  
  
  日本語情報 astroarts, nikkeibpu-tokyo 英語情報 esaspace
  エンケラドスについて wiki
  ネイチャー掲載論文 link
  
  
  動画:ANNニュース報道(約1分半)YT
  
  動画:FNNニュース報道(約1分)YT
  
  動画:エンケラドスに生命? サイエンス番組(3分弱)YT
  
  動画:カッシーニによるエンケラドス地図(約1分半)YT  
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