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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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*** 2017.4.18 VOL.6-8 magmag melma ***
  
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  火星飛び交う時代推進装置にも新技術の開発が進んでいる。これまでは、
  化学反応で推力を得るロケットだったが、これからは太陽光で推力を得るのだ。
  
  正確には、推進材として キセノン と呼ばれるガスを用いる。そのガス太陽光
  による電磁気エネルギーで、プラズマ化して噴射する。
  
     e- + Xe0キセノン) => Xe+ + 2e-
  
<その仕組み>
  
<最新の5kW ホールスラスター  XR-5A >
  
  数年前から、NASAAerojet Rocketdyne社(AR社) に開発委託しているが、
  その開発品を発表した。従来は1列噴射口に対し、3列にして出力を高める
  
<NASA開発中の13kW ホールスラスター>
- 噴射口は 1列(=1チャンネル) -
  
<RT社開発中の100kWクラス ホールスラスター>
- 同心円状に3重に噴射口を配置(=3チャンネル) -
- 試験中の様子 出力30kWレベル -
  
  既に、衛星制御にも用いられている技術だが、その規模・性能が段違いなのだ。
  これまでは精々が5kWだったところ、100-200kWの出力を狙う。
  
  しかも、その効率の高さは驚きだ。比推力*(specific impulse; Isp)と呼ばれる
  数値が、これまでの推進装置に比べて、圧倒的に高く 2000秒 という。
   *;単位質量の推進剤で単位推力を発生させ続けられる秒数
  
<推進装置の飛行速度と比推力値>
- 通常 ロケット(赤4)は200-500秒 -
  
  絶対的な力の大きさでは、ロケットの比ではないが、持続的推進には向いている。
  物資を火星まで持ち込むなど、数ケ月の航行を狙って開発が進む
  
    
  太陽系にいる限り太陽エネルギー無尽蔵だ。それを上手く使う事が、宇宙の
  開拓を効率よく進めるコツとも言える。これからのカギとなる技術になりそうだ。
  
  
  日本語情報 techcrunch  英語情報 nextbigfuturephys
  Aerojet Rocketdyne社HP(太陽光電子推進)
  当該論文 link  比推力値について wiki
  
  
  動画:NASA 太陽光電子推進装置の紹介(3分強) YT
 
  
  動画:火星向け太陽光推進衛星のイメージCG(1分弱)YT
 
  動画:NASA ホールクラスター開発の様子(2分)YT
  
  動画:ホールスラスター技術解説(1分強)YT
  
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