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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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***VOL.4-02 2015.01.27***
 
 
  惑星探査といえば火星という時代だと思っていたら、伏兵が潜んでいた。そう、
  太陽に二番目に近い金星探査をしようというのだ。
 
  一般には地球型惑星とされ、大きさや密度は地球に近い宵の明星明けの明星
  と言われる、身近な惑星だ。しかし、地表では92気圧、500度近くにもなる。
 
  こんな惑星には、宇宙服ならぬ深海スーツでも降り立てない。それなら、という
  アイデアが、飛行船だ。地上50kmあたりだと、地球表面に近い環境がある。
 
 
<金星に向かう有人ミッション>
 
 
  NASAが発表したHigh Altitude Venus Operational ConceptHAVOC
  計画は、5ステップに分かれている。最終的に、金星への定住を目指すという。
 
  第1ステップでは、お決まりのロボット探査。そして、人間の軌道滞在飛行船
  での30日滞在1年滞在、最後の第5ステップでは雲上での定住化を目指す。 
 
 
<第2ステップの飛行船詳細図>
 
 
  カギとなる飛行船は、ヘリウムを浮力として用い、距離が近い太陽の光を最大限
  活用する太陽光パネルを搭載。そして、巨大な空中ステーションで定住化を狙う。
 
 
<金星に浮かぶ飛行船と空中ステーション(右)>
 
 
  日本の宇宙開発でも、金星は注目だ。2010年に探査衛生 あかつき を投入、
  失敗したが、今年11月には体勢を立て直し、再投入を試みる。
 
  惑星探査というと、地表着陸を想定してしまうが、この計画のような大気圏滞在
  でも大きな成果が期待できる。火星のリスクを考えると、まず金星かもしれない。
 
 
  動画:プロモーションCG(約3分半)YT
 
  動画:7年前の金星探査計画CG(約5分半)YT
 
  動画:金星について(25分強)YT
  
  動画:金星:JAXAあかつき(12分強)YT
 
 
  日本語情報 ngeyukan-news 英語情報 spectrumnextbigfuture
  金星について wiki
  
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*** VOL.3-25 2014.12.16 ***

  2011年春の計画発表から3年半、無人試験船打ち上げは無事成功し、予定
  の飛行計画を終え、無事太平洋に着水した。予定より1日遅れ12月5日だった。

  このオリオンは、小惑星や火星へのミッションを想定し開発されている。形状は
  一世代前のアポロのような形だが、サイズは大きく、3倍の容積がある。
   注:発音はオライオンに近い

<オリオン 宇宙飛行士モジュール>

<アポロとの比較>

  ISS往復には4名であるが、宇宙飛行士も最大6名まで搭乗でき、アポロ3名
  に比べ大きくUP。緊急脱出装置が装備される等、安全性能は大幅に改善された。

  スペースシャトルの後継宇宙船としては、先祖返りの感があるが、往還のための
  翼は、宇宙空間では意味がなく、再使用の整備が予想以上だった事が要因の様だ。

  今回は、試験機はまず地球を1周、続いてデルタⅣ第2段エンジンを再点火
  高度約5,800kmまで到達。その後、大気圏再突入、太平洋上に着水した。


<試験飛行のパス>

  この試験により、電子機器や耐熱システム、パラシュートなどが、設計通り機能
  するかを確認する。耐熱シールドが受ける温度は、約2,200℃にまで達する。

  但し、サービス・モジュールは構造体だけで、太陽電池やロケット・エンジン、
  生命維持システムは搭載されてない。


  まさに新しい宇宙時代の幕明けだ。これからの有人の宇宙探査計画の中核を成す
  宇宙船の試験飛行が成功した事は、深く歴史に刻まれるだろう。  



  日本語情報 wiredjiji
  英語情報 gizmag, extremetech1extremetech2

  オリオンについて wiki, mynavi1, mynavi2, mynavi3mynavi4


  動画:オリオン 試験飛行解説ビデオ(約7分)YT

  動画:打上・着水成功ニュース報道(1分強)YT

  動画:オリオンでの小惑星探査イメージCG(1分強)YT

  動画:オリオン開発・試験の全て(約1時間半)YT

  動画:オリオン カプセルについて(3分弱)YT

  動画:アポロVSオリオン(2分強)YT
*** VOL.3-24 2014.12.02 ***


  月面に人類が降り立って45年、既に大きなマイルストンは乗り越えているが、
  人類の月への興味は尽きていない。まだまだ未知の世界だ。

  グーグル主催のXプライズでは、2015年末までに月面に無人探査機を着陸
  500m走行、画像・動画・データの地球への送信を、22チームが競っている。

  そんな中、英国の科学者達は、学術的な探査計画をより身近で資金提供がし易い
  プロジェクトとするため、月にタイムカプセルを埋める事を思い付いた。

<探査機 LunarミッションONE>

  探査機は月の南極を目指し着陸、ドリルで直径5cm、深さ100mの穴を掘る。
  この間、掘り出された土壌を分析するのが、学術的な探査調査だ。

  土壌分析により、月の誕生の秘密に迫る事ができる。それは、月と地球の起源を
  解明する上で、非常に重要なミッションだ。分析結果は、地球へ送信される。

  普通ならこれで任務完了となる訳だが、掘った穴を有効利用し、タイプカプセル
  を埋めようという訳だ。この中には、デジタル情報や髪の毛も入れる事ができる。

<タイムカプセル>

<埋め込みの様子>

  このカプセルを購入する事で、資金提供を果たす訳だ。1万数千円から4万円程
  で購入できる。ミッションコントロールで着陸を見届けるには、100万円程だ。


  この様なメッセージプログラムは小惑星探査 OSIRIS-REx でも行われ、日本では
  進行中だ。メッセージを入れたポカリスエット缶を月に送る。応募しては如何。

<投稿されたメッセージをプレートに>


<特製ドリームカプセル>

  日本語情報 iza 英語情報 telegraphdailymailtechtimes

  グーグルのXプライズについて HPwiki
  開発会社(Lunar Mission One)HP
  クラウドファンド(Kickstarter)HP
  ポカリスエットのルナ・プロジェクトHP


  動画:ミッションONE プロモーションCG(1分強)YT

  動画:ミッションONE 応援ビデオ(3分弱)YT

  動画:ミッションONE 発表会見(約40分)YT
   
  動画:ルナ・プロジェクト 開発チーム(9分弱)YT
***
  SF的なアイデアは、数多ある。これもその一つかもしれないが、リアルな技術
  をベースにした、実現可能なアイデアでもある。

  最大の問題はエネルギー。最近の小惑星を資源化する asteroid mining の動きが、
  この道を開きつつあり、時間は掛かりそうだが挑戦が始まりそうだ。

  実に壮大、荒唐無稽な発想だが、小惑星上に巨大レーザー装置を設置太陽光
  集光、レーザ光として照射する。小惑星をレーザー装置とする訳だ。

  発射された行く手には、直径500mの可動式のフランネルレンズが待ち受け、
  遠くの探査船へ向けてレーザー光を送り込む。

<レーザー光の照射イメージ>

  レーザー光を受ける探査船は、そのエネルギーでイオン推進装置を駆動させる。
  探査船は、乗員250名という大規模なものだ。

  そして、直径600mの居住区円環2回転/分で回転し、重力相当の遠心力を
  発生させ、生活に支障がでないよう設計される。

  最大の問題は、探査船の減速とされる。試算によると、光速度の2%で航行して
  いた場合、通常速度まで減速するのに、最先端の技術でも73年掛かるという。

  この最先端技術というのが、磁気セイルだ。セイル部分に強力磁場を発生させ、
  太陽風の磁気プラズマ流に反発・推進力を得る。


<ソーラーセイルと磁気セイル>

 
<磁気セイルの作動概念>
 
  このアイデア、1980年代に遡る。通常は、ソーラーセイルの様に加速推進に
  用いられるハズだが、このアイデアでは減速装置として蘇った

  発案当時は、実現できそうな技術も見当たらず、お蔵入りだったが、最近になり
  超伝導技術を用いれば、強力磁場の発生も問題ないとの事で、研究も盛んの様だ。


  このアイデアに登場する推進・減速技術は、推進材を必要としないプロペラント
  レスと呼ばれる分野。宇宙探索の重要技術には、まだまだ発展がありそうだ。


  英語情報 nextbigfuturecentauri-dreams
  プラズマセイルについて pdf1pdf2

  動画:ソーラーセイルについて(2分強)YT 

  動画:イオン推進装置について(約1分半)YT
*ASTRO Sci-Tech NEWS '14.11.04 VOL.3-22*
  勢い盛んなスペースベンチャーであったが、大きな事故が相次いだ。ISSへ
  向けて打ち上げた無人補給ロケットと、無重量体験旅行用の往還機だ。

  前者、オービタル・サイエンス社アンタレス・ロケットは、発射約6秒で爆発
  炎上した。それにより、ワロップ島の発射基地も大きな被害を受けた。

<アンタレスの爆発映像>
<アンタレスの爆発動画>YT

  この搭載エンジン、ベース技術は1970年代のロシアの月探査用に開発された
  ものだという。NASA・ロシアの検証委員会は、既に設置された。

  後者、ヴァージン・ギャラクティック社の往還機スペースシップ・ツーは、試験
  飛行中、ホワイトナイトから切り離し直後に異常が発生、墜落した。

<スペースシップ墜落現場:米モハベ砂漠>
<スペースシップ墜落報道>YT
<スペースシップ事故映像>YT

  パラシュート脱出できなかったテストパイロット1人が死亡脱出した1人は、
  重傷という状況だ。当初より課題のあった推進装置への疑問も出ているようだ。

  同社CEOは、以下のコメントを残した。
  「宇宙は生易しくない。今日は大変な1日だった。事故原因を究明する一方、
   捜査にも協力する。われわれはこの困難を乗り越える


  人間のやる事には、完全はないかもしれない。しかし、リスクを逃げるだけでは
  宇宙へも行けない。ベンチャー魂が消える事のない様、見守りたい。


  アンタレス   JPN ruvrtbsnewsi(邦文動画あり)
          ENG space1space2
  スペースシップ JPN cnn ENG theguardiandailymail
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