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ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization 世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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***2015.06.16 VOL.4-12 magmag melma***
  
  
  米国宇宙開発への民間参入には、結構目立っているスペースX社ドラゴン以外
  にも参画メーカがいる。新興ベンチャーだけでなく、古参も名乗りを上げる。
  
  世界の雄、ボーイング社も、宇宙往還機の開発を進める。CTS-100と呼ぶ
  7人乗りの往還カプセルだ。往年のアポロよりも少しサイズは大きめだ。
  
<開発中のCST-100>
  
  CTS-100は、2017年にISSへ乗組員を運ぶ予定だが、ドラゴンは、
  既にISSへの無人にて貨物輸送を行った実績を持ち、有人機開発でも先行する。
  
  即ち、ロケットの打上げ事に失敗になった場合に備えた、パッドアボートテスト
  と呼ばれる試験を成功させている。カプセルごと緊急脱出するイメージだ。
  
<ドラゴン:パッドアボートテストの一コマ>
  
  この後、もっと高度が高い時の失敗に備えるインフライトアボートテストが続く。
  これまでの、宇宙開発の尊い犠牲者を再び出さないための技術だ。
  
  因みにISSへの標準オペレーションは、宇宙飛行士4名と約100kgの荷物
  を輸送するが、万一に備え、210日の間生命維持ができる性能も求められる。
  
  この様な高い安全性能を実現するNASA目標に挑んでいるのは、これら2社に
  加えて合計4社ブルーオリジン社シェラネバダ社がノミネートしている。
  
  ボーイング社は、ベンチャーのビゲロー社をパートナーとして推進しているが、
  他社より抜きんでているのは、宇宙ステーションの開発が視野に入っている事だ。
  
<ビゲロー社の宇宙ホテルイメージ図>
  
  ビゲロー社は、宇宙ステーションの膨張式モジュールを開発中。輸送時は小さな
  容積で、宇宙に着いたら膨張し、室内容積を拡大する。
  
  同社は、2018年宇宙ホテルとして事業を始め、軌道上に10ホテルを展開
  する計画を持っている。その内 予約も始まるだろう。
  
  
  宇宙開発は、安全性確保へと大きく方向を変えてきている。これら安全性能が、
  一段と向上して始めて、一般人も宇宙へ行ける時代が来るのだろう。
    
  
  英語情報 redorbit, popsci, nasaspaceflightspacex
  
  
  CST-100について wiki
  スペースX社HP ビゲロー社HP ボーイング社HP 
  ブルーオリジン社HP シェラネバダ社HP
  
  
  動画:CTS-100プロモーション1(2分弱)YT
  
  動画:CTS-100プロモーション2(4分半)YT
  
  動画:ドラゴン パットアボートテスト(2分半)YT
  
  動画:CTS-100打上から帰還までのCG(2分強)YT
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***VOL.4-11 2015.06.02 magmag melma***
  
  
  火星に住んだらどうなるか。世間では夢の様に思える話でも、研究の世界では、
  実際どうなるというテーマが、いろいろな技術開発と並行して進んでいる。
  
  2010年6月から520日間、ロシアでMARS500という実験が行われた。
  被験者6名が、閉鎖空間、殆ど連絡も取れない状態で、共同生活を実行した。
  
<MARS500の部屋での一コマ>
  
  想定は往250日復240日火星活動30日だ。心理面を中心90以上
  実験を行ったが、4名が睡眠障害になる等、睡眠覚醒サイクルの重要性が覗えた。
  
  他の研究では、長期ミッションに受ける宇宙線の影響を懸念する結果が出ている。
  宇宙線粒子は、中枢神経系に損傷を引き起こし、認知能力に悪影響が出るという。
  
<地球に降り注ぐ宇宙線イメージ:地球は磁場で守られているが>
  
  代替実験の常、ねずみに対して行った実験では、イオン化した酸素チタン照射
  結果、脳に炎症が発生、ニューロン間の信号伝達のメカニズムに損傷が診られた。
  
  この様な研究によらずとも、これまでにも放射線に関する障害研究で、いろいろ
  と分かっている。強い場合、中枢神経系に影響、知覚異常の症状等が認められる。
  
  当然、危険だから行くのは止めよう、という事ではなく、その被害を食い止める
  対策を検討するための研究だ。厳重な防護壁薬物療法の可能性もある様だ。
  
  
  地球近傍の宇宙なら、地球の防護壁が守ってくれるが、母なる地球から離れると
  自ら守る必要がある。その対策ができて初めて、夢の日を迎えられる。
  
  
  日本語情報 wired 英語情報 dailymail
  MARS500の影響:睡眠 afpbb, asciilivedoor
  MARS500について fortis1fortis2
  MARS500のHP 
  放射線による中枢神経障害 link
  
  動画:MARS500開始(日本語 3分強)YT
  
  動画:MARS500での105日の記録(約5分)YT
  
  動画:WSJ報道 宇宙線の影響(4分)YT
  
  動画:宇宙線を見てみよう(2分)YT
  
  動画:宇宙線の源(約3分半)YT
***VOL.4-11 2015.06.02 magmag melma***
  
  惑星探査が盛んに行われるようになり、探査ロボット ローバーの活躍は著しい。
  しかし、行動範囲を広げようと思うと、大気があれば飛行体が有望だ。
  
  大気のある惑星と言えば、火星金星が挙げられるが、先にUPした金星向けの
  有人飛行船探査機の開発に加え、新たに無人探査機の開発計画に予算が付いた。
  
  ユニークなアイデアだ。ゴムボートの様に膨らみ、しかも、飛行高度に応じて、
  大きさが変わるVAMP(Venus Atmospheric Maneuverable Platform)と称す。
  
<金星を飛ぶVAMP>
  
  VAMPは軌道上の人工衛星から発射され、大気圏突入時の摩擦熱で大きくなる。
  だが、摩擦熱に耐える耐熱パネルの類も装着されていない
  
  通常昼は、高度68kmを飛行する。その時の大きさは翼幅41mと旅客機並だ。
  因みに、日本の旅客機MRJは約30mB777で約60mなので、丁度間だ。
  
  それ以上の高度、例えば80kmあたりでは、翼幅94m倍以上に大きくなる。
  体積的には、370m3から5000m313倍にも及ぶ。
  
  昼間は、太陽光発電によりプロペラを駆動、観測地点まで移動する。夜になると、
  大気密度の関係で、高度が下がり52kmあたりを飛行船のように大気に浮かぶ
  
  このような夜昼での体積変化は殆ど無い設計になっている。大きな体積変化は、
  蛇腹構造で実現するイメージ、材料はこのプログラムで開発するようだ。
  
<翼のプロトタイプ>
  
  NASAは、更に開発が進めば、金星だけでなく、木星の衛星イオ土星の衛星
  タイタン等に展開する事を考えている。まだまだ面白いアイデアが出てきそうだ。
  
  
  Venus Atmospheric Maneuverable Platform (VAMP)について pdf1 pdf2
  
  動画:スキモノニュース報道(約1分)YT
  
  動画:VAMP主翼展開試験(14秒)YT

  
  動画:VAMP落下試験(3分弱)YT
  
  動画:NASA ヘリ式惑星無人探査機(1分強)YT
  
  動画:世界大戦中に研究された膨らむ飛行機(13分)YT
***2015.05.19 VOL.4-10 magmag melma***
  
  地球の大気を離れては、生命の維持は難しい。宇宙旅行の宿命だが、その期間が
  長くなれば、長くなるほど 酸素補給の問題は大きくなる。
  
  火星定住ともなると、永久的な供給システムがない限り、その可能性はゼロとも
  言える。そんな状況を打開するため、幾つかの研究が始まっている。
  
  目玉となっているのは、火星大気95%以上を占める二酸化炭素を原料に、酸素
  に変換する技術だ。そうすれば、装置だけで、原材料を地球から運ぶ必要がない。
  
   2二炭化酸素(CO2) + エネルギー → 2一炭化酸素(CO) + 酸素(O2)
  
  MOXIEと命名された変換装置を開発、2020年に、火星で実証実験を計画
  している。昨年から開発が始まり、次世代の火星ローバーに搭載される予定だ。
  
<MOXIE装置概要>
  
<種々の実験装置が載る 2020年次世代火星ローバー MOXIEは中央下部>
  
  また、新たな研究も加わった。火星柔らかな土壌から、バクテリアや藻類など
  新しい酸素発生微生物を探そうと言うのだ。そして、土壌から窒素発生も狙う。
  
  2020年の火星実験では、ローバー藻類に属すシアノバクテリアと呼ばれる
  極限環境微生物を搭載し、火星土壌を採取・組合せて、酸素発生の可能性を探る。
  
<地球では一般的なシアノバクテリア>
  
  
  大気の心配がなくなれば、火星も別天地になるかもしれない。ロケット等の移動
  技術だけでなく、全方位で進む開発は、夢だった火星が現実に近づいた証拠だ。
  
  
  英語情報 ign, gizmag, newsofficespaceref
  日本語情報 mynaviwired
  
  MOXIEについて wiki シアノバクテリアについて wiki
  MIT MOXIE論文 pdf
  
  
  動画:2020年 火星ローバー(約1分)YT
  
  動画:NASA会見 2020年 火星ローバー(約50分)YT
  
  動画:シノバクテリアについて(5分)YT
  
  動画:光に反応するシノバクテリア(約20秒)YT
  
  
 
***2015.05.19 VOL.4-10 magmag melma***
  
  スペースデブリ宇宙空間に漂うゴミの事だ。大気がないため、地球でのゴミと
  異なり腐食する事もなく、地球へ落下・消滅しなければ、いつまでも漂い続ける。
  
  1957年ソ連スプートニク1号打上から始まった宇宙開発、これまでに、
  4000回超の打上があり、まだ3000トンが宇宙に留まっているとされる。
  
<スペースデブリの分布イメージ>
  
  これらのゴミが、本格化しつつある宇宙開発に、最大の問題となっている。映画
  にもなったが、高速で移動するゴミに当たると、重大な事故に繋がる。
  
  既にスペースガード財団と呼ばれる組織が中心となり、各国で活動中だ。比較的
  大きな10cm以上のデブリを登録・監視を続けているが、9000個にもなる。
  
  これまで観測・注意喚起までだったが、積極的除去に向け新しい動きが出てきた。
  日本の理化学研究所が、国際的な共同研究の末に編み出した。
  
  それは、高出力レーザーでデブリの速度を落し、大気圏へ再突入させ消失させる
  という技術だ。100km以上の距離から10秒程度の照射で再突入させられる。
  
  減速の仕組みは、高出力レーザーでデブリ表面を加熱すると、表面がプラズマ化
  されて物質が吹出してくる。吹き出す際の反作用で、デブリが減速する事だ。
  
<レーザービームによるプラズマ噴出(プラズマアブレーション)>
  
  ファイバーレーザーを並列に配置、高出力化したパルスレーザーとして宇宙衛星
  に搭載する。現在の計画では、500kWの出力を想定している。
  
  そして目標デブリの補足には、開発中のEUSO型超広角望遠鏡を用いる。この
  望遠鏡の感度は、100km遠方で5mmサイズのデブリが反射する太陽光を検知する。
  
<全体では こんな感じ>
  
<欧州では宇宙モリを開発中>
  
  世界的問題となっているデブリ除去。各国で技術開発が進むが、小さなサイズを
  除去できる技術しては、初となる。日本ならではの技術を発揮してもらいたい。
  
  
  日本語情報 riken, mynavi, asciiblackpegasus
  EUSO型超広角望遠鏡について HP
  
  
  動画:スキモノニュース報道(6分強ありますが最初の2分程度まで)YT
  
  動画:米軍開発中の空域防御用レーザーデモ(1分半)YT
  
  動画:宇宙でのレーザー通信(1分強)YT
    
  動画:レーザー光の仕組み(3分弱)YT
  
  動画:映画 インターテスラ(3分弱)YT
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