ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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小惑星から資源を採取。2010年設立された米国プラネタリー・リソース社が
チャレンジしている。狙うは、高価なレアメタルだ。
<同社が描くイメージ>
地球の周回軌道近くには、直径45m以上のある程度の大きさの小惑星が9千個、
直径1kmともなると、プラチナ7500kg、39兆円相当の価値ともされる。
ただ道程は遠い。手始めは宇宙航行の電子技術のテスト・確立を狙い、試験衛星
を打上げた。サイズは超小型、10cm程度のナノ衛星だ。
<ナノ衛星 The Arkyd 3 稼働中>
<ナノ衛星 The Arkyd 6 年末打上>
この技術は将来、小惑星に着陸した際、水やレアメタルを掘削する基本的な技術
に繋がっているという事だ。水は、酸素と水素に分解しロケットの推進材となる。
そして、幾つかの試験衛星で技術を確立し、最初の実用衛星としては、小惑星を
捉える宇宙望遠鏡を計画している。
<将来計画:小惑星を補足する望遠鏡衛星>
更に、地球近くの小惑星の物理情報を収集する探査衛星、次に、太陽系の奥深く
まで航行、サイズ・形、回転・密度などより詳細情報を収集する探査衛星の実現だ。
このようなステップで、いつ頃 小惑星へ届くのか。2025年前後の見込みと
なっているようだが、果たして実現は如何に。注目していきたい。
プラネタリー・リソース(PS)社 HP
プラネタリー・リソース社について wiki
ディープ・スペース・インダストリーズ(DSI)社(競合企業)HP
動画:PS社プレゼン動画(3分強)YT
動画:Arkyd 6 開発の様子(5分強)YT
動画:宇宙望遠鏡 開発の様子(3分半)YT
動画:DSI プロモーション(4分弱)YT
動画:NASAの2016年打上予定 小惑星探査衛星(2分半)YT
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宇宙旅行、宇宙観測、宇宙時代が正にそこまで来ている、今、関連技術の開発は、
世界で競うようになってきている。
その中でも、コスト低減に向けた再利用型のロケット開発は、米国ベンチャーも
参戦するなど活況を呈しているが、欧州も開発を加速させている。
航空宇宙のトップ企業、エアバス社が新コンセプトを発表した。このシステムは、
第1段ロケットに利用され、その使命が終わると帰還ルートに乗る。
このロケットは、燃料タンクと推進装置から構成され、帰還途中、タンク部分が
切り離され、推進装置・制御装置からなる基幹部分が、地球へ戻ってくる。
最大の特徴は、このシステムは発射の際、帰還時に必要な主翼と専用の推進装置
を装備して打上げられる事だ。戻る際、滑空を可能とし、飛行場に着陸できる。
これまでのアイデアは、逆噴射状態で発射地点へ、発射と逆モードで戻るタイプ
が多かったが、この新しいコンセプトでは、飛行場に着陸する。
<飛行イメージ図>
つまり、技術ハードルが、大幅に下がる訳だ。推進装置は、展開式のプロペラ。
これにより、今では普通になった無人機と同じ技術レベルで制御・着陸できる。
アデリーヌと親しみやすい名前には Advanced Expendable Launcher INnovative
engine Economy と画期的な低コストエンジンの意味が込められている。
<クローズUPイメージ>
10回-20回程度の再利用を見込み、コスト削減率は20-30%を見込む。
増える一方の人工衛星打上げ需要にも応え、初の打上げ予定は、2020年だ。
JAXAの次期ロケットはH3と決まったばかりだが、同じく2020年に初の
打上げを計画する。これに勝てるのか、未来のために再検討が必要ではないか。
日本語情報 excite
アデリーヌ(Adeline)について wiki
開発会社(Airbus社)HP
動画:アデリーヌ・イメージCG(2分強)YT
動画:スペースX社の再利用ロケットCG(4分弱)YT
動画:スペースX社の再利用ロケットテスト成功(2分弱)YT
動画:スペースX社の再利用ロケット実機失敗(1分)YT
動画:エアバス社 スペースプレーンCG(3分弱)YT
1957年、スプートニク1号が打ち上げられて始まった宇宙の時代、いよいよ
火星時代に突入か、というほど進歩したが、基礎的な発見は、まだまだのようだ。
<ロシアが打ち上げたスプートニク1号>
重力下での液体分離、水と油の混合液がどのように分離するかという、基本的な
物理現象がようやく確認されたという事だ。
<公開された微小重力下での2液分離>
地球上での2液分離は、水平上下2層に分かれる。しかし微小重力下だと、方向
の定義が難しいが、縦方向、垂直に分離。それも複数の層が形成された。
実験は、航空機を放物線軌跡を飛行させ、ほぼ無重量になった状態で行われた。
ベルギーの大学が、欧州宇宙機関と共に実施したものだ。
大げさな、と感じるかもしれないが、液体は宇宙船でも多く使われ、基本特性が
分からないと設計が難しい。基本こそ大切だ。
成果は、廃水をリサイクルしたり、燃料などの液体を冷却したりする事に有効に
活用される。新しい宇宙技術の誕生となるのだ。
動画:ISSでの初期の液体分離実験(2分弱)YT
動画:ISSでの水球実験(5分)YT
動画:ISSでのタオル絞り実験(3分強)YT
動画:ISSでの洗顔(1分弱)YT
惑星や惑星の衛星など、太陽系内の無人・有人での探査活動は、非常な広がりを
見せている。長期での有人探査には、その星での土壌を利用する必要が出てくる。
必要資材を全て地球から送り込むと、そのコストだけでもバカにならないからだ。
例えば火星では、居住棟に火星での土を被せ、太陽熱や宇宙線を防ぐ計画もある。
このような火星上で建設資材や水を確保する事で、宇宙船の重量が40%も軽量
になる試算や、地球製コンクリートより3倍強度が保てるという試算もある。
そんな時に必要なのは、土を掘り返し集める技術だ。宇宙に向けて、色々な技術
の開発が進むが、このような採鉱ロボットも開発されている。
RAAORと命名されたロボットは、重量45kgという重さ。軽量化が必須の
宇宙機械では重たいが、土を掘り起すという機能上、あまり軽くはできない様だ。
<RAAOR>
移動体のローバー前後に、アームにより採鉱ドラムが装着される。20回転/分
で回転し、土壌を掘り起し、ドラム内に貯め込む。最大容量は18kg分だ。
このアームは、足のようにも動いて、障害物を乗り越える事もできる。耐久性も
抜群だ。日当たり16時間、5年間の稼働が可能なレベルを狙う。
<障害物を乗り越える>
月面上を想定した試験も実施されている。ハーネスを付けて、見かけ上の重量を
軽減する。月では、土壌をロケットの推進材として利用する案もあるようだ。
また、火星では極地域で氷を採取し、飲み水に利用する案もある。資源活用には、
欠かせない存在となりそうだ。
夢のものと思っていた宇宙への進出も、具体的 かつ 現実的な目標が打ち出され
その開発が加速されている印象だ。日本も乗り遅れないようにしたいものだ。
日本語情報 response
NASAの紹介パンフ pdf
動画:NASA RASSOR紹介(2分半強)YT
動画:RASSORテスト(2分強)YT
動画:採鉱ロボットコンペ(23分半)YT
動画:アイオア大学のプラン(2分半)YT
月面探査が本格的になり、ベース基地が造られると、遠出して探査する、そんな
用途を想定した、月面テントが発表された。
軽量なタマゴ型のシェルターは、2人の宇宙飛行士が滞在できるスペースがある。
キャンピングトレラーの様に、ローバーで牽引して移動する。
<全体イメージ>
ー①シェルター ②生命維持装置 ③シールド板 ④太陽光パネルー
シェルター上には、太陽熱や放射線を和らげるシールド板が搭載され、生命維持
の各種装置はローバー側にある。太陽光パネルでエネルギーは補給、一式となる。
通常、宇宙空間での住居空間には、真空状態である外部と隔絶するため、ダスト
進入を防ぐためにエアロック室があり、その後に居住スペースとなる2室構造だ。
今回発表された月面テントの画期的なところは、それを1室で構成できるように、
隔離壁を柔軟な膜構造の壁とした事だ。
<ちょっと難しい使い方>
外部ドアから進入した時は、シェルターはエアロック室として機能する。宇宙服
を脱いだ宇宙飛行士は、住居スペースを作るため、膜構造の壁をくぐり隣へ移る。
そして、膜構造の壁を反対側へ移動する事で、住居スペースを広げる訳だ。この
膜構造の壁が、居住スペースと外部ドアの間に入る事で、エアロックを担保する。
<最後はこんな感じ>
宇宙への道は、着実に進んでいる。きっと、人類の進化の方向でもあるのだろう。
広大な宇宙には、新しい発見に満ち溢れている。
英語情報 popsci, wordlesstech
発表論文 link
動画:ビゲロー社の宇宙基地(1分半)YT
動画:欧州連合が進める月面基地(5分弱)YT
動画:2050年 月都市イメージ(10分弱)YT
動画:月面探査の歴史とグーグルXプライズ(25分)YT
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