ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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スペースデブリ、スペースジャンクとも称される宇宙ゴミ。その対策は急務とされ、
いろいろなアイデアが競い合っている。
− 地球を取り巻く デブリのイメージ −
そして また新しいアイデアが発表された。開発企業は、ズバリ Aerospace 社。
その技術は Brane Craft という薄膜で構成される衛星だ。
− Brane Craft イメージ図 −
約1平方m程の大きさで、髪の毛の半分ほどの厚みという なんとも頼りなさげな
イメージ。これでは、放射線や小さな隕石から 自身を守ることはできない。
そこで考えられたのが、柔軟性を持たせた膜構造とし、膜自身をセル分割する事で、
一部セルの故障が全体に及ばないよう、冗長性を持たす設計とした。
問題は、その実力レベル。当面は、厳しい宇宙の放射線下で どの程度システムが
保たれるのか、そんな実験・実証をしていくと言う。
技術が完成すれば、デブリ約1kgを、筋肉の様な素子を用いて包み込み、その後、
薄膜の間に入れた液体燃料を噴射、大気に突入・焼失させる事ができる。
− 燃料噴射スラスター 直径2.7μの噴出孔 −
大きくできると、小惑星を包み込み 加工衛星まで運ぶような 資源開発にも使える、
かもしれない。構造物に柔軟性を持たせ様というチャレンジは 素晴らしい限りだ。
動画:イメージCG(44秒)YT
動画:Aerospace社 広報ビデオ(1分)YT
動画:NASA スペースデブリ 実像CG(2分強)YT
動画:JAXA 宇宙デブリ除去技術 解説(7分弱)YT
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アラブ首長国連邦(UAE)は、中東の中で、最も宇宙への関心が強い国とされる。
2015年には、火星探査計画を発表、世界の目を引いた。
− 火星上空のアラブ首長国連邦探査機「アル・アマル」のイメージ図 −
三菱重工が受注している
火星計画は着実に進んでいる。移住計画 Mars 2117 プロジェクトでは、まず研究
として Mars Science City と称する 巨大研究施設を140億円規模で建設する。
− Mars Science City のイメージ図 −
火星のための住居を研究、3Dプリンター技術や植物工場技術など 火星で人類が
生活していくために必要な科学技術を研究する。
更に、宇宙旅行プログラムも発表。2018年に 宇宙会社を設立し、2020年代
には、まずは他国の技術を使って 国民を宇宙旅行へ誘うという。
まずは、6ヶ月から10ヶ月を掛け、4名から6名の宇宙飛行士を選出。訓練の後、
建国50周年を迎える2021年末までには、宇宙飛行を実現させたいとの計画だ。
技術は、広く構えている。ロシアのソユーズ、中国の神舟、民間ではスペースXや
ボーイングの名も挙がっている。
− ソユーズロケット −
わずか3年ほど前に、設立した宇宙機関 UAE SPACE AGENCY が中心
となり夢の宇宙時代を築いていく。日本も見習いたいものだ。
英語情報 space, spaceflightinsider
アラブ首長国連邦の火星探査計画HP
アラブ首長国連邦について wiki
動画:Wall Street Journal 報道 火星探査計画(1分半)YT
動画:euronews 報道 火星探査計画(4分)YT
動画:TED UAE火星ミッション(18分弱)YT
動画:火星探査衛星 アル・アマル(1分)YT
深宇宙探査を大きなテーマとするNASAは、火星向け技術には、特に余念がない。
その一つ カギとなる推進技術 電磁加速プラズマロケットに進展があった。
− 可変特殊インパルス電磁プラズマロケット VASIMR のイメージ図 −
流れは右から左へ
仕組みは、加熱したプラズマを、超電導磁石による強力磁界の中に閉じ込め、その
後部にある磁気ノズルから開放する事で、高速のプラズマ流として噴出する。
開発中のロケットは、可変特殊インパルス電磁プラズマロケット(VASIMR*)と呼び、
従来型と違い、電磁波により燃料ガスを加熱するため、電極消耗がないという。
* Variable Specific Impulse Magnetoplasma Rocket
開発を受託する Ad Astra社 は、100kWの出力を100時間持続できる技術に
目途を付け、2018年には実証するという事だ。
− Ad Astra社 コンセプト図 −
流れは左から右へ
これが完成すると、従来の化学ロケットでは7−8ヶ月、と見積もられている火星
までの旅程が3ヶ月まで縮まる見込みだ。
それは、化学ロケットでは、火星に到達するまでの間は、慣性航行 即ち エンジン
を停止した状態となるが、VASIMR を使うと、旅程途中の加速もできるためだ。
− 理論的には 4倍以上の差 −
この種の電気ロケットは、太陽電池で無尽蔵エネルギーを得られる事から燃料ガス
を有効に使える。但し、有人機では10MWというから巨大な太陽電池が必要だ。
− 月までのタグボート機コンセプトの太陽電池イメージ −
宇宙技術は、まだまだ開発が始まったばかりと言える。化学ロケットは西暦千年頃、
中国のロケット花火を起源を持つ。もっとスゴイ技術が出てくる事を期待したい。
日本語情報 tdk
Ad Astra Rocket社HP
次世代ロケットエンジンの現状と課題(大阪大学) pdf
動画:VASIMR 試験の様子(36秒)YT
動画:NASA VASIMR紹介番組(10分弱)YT
動画:Ad Astra社 VASIMR紹介(5分)YT
related blog link
リユースロケットと言えば、スペースX社のファルコンシリーズ。或いは、ブルー
オリジン社だったところに、中国のスペースベンチャーが名乗りを上げた。
LinkSpace Aerospace Technology社。2014年設立の若いベンチャーだが、発表
のあった New Line-1 に物議が集まっている。
− New Line-1 −
なにか、どこかで見た事がある その構成。ファルコンシリーズに酷似していると
いうのだ、特に、着陸脚のあたりは 良く似ている。
− ファルコン9のイメージ図 −
“We take SpaceX as our goal and guider because there are too many
advantages for us to learn,”
Hu CEOは、という 何ともアッケラカンとしたコメントをしている事を考えると、
意識せずとも同じ様な方向性になってしまうのかもしれない。
− LinkSpace社を率いる 胡 振宇 [Hu Zhenyu]CEO (24歳) −
フォーブス誌 2016年アジア 30歳以下 トップ30[製造・エネルギー]にも選出
全高20.1m、直径1.8m、最大ペイロード200kg、打上げコスト約5億円
という、液体酸素/ケロシンの小型2段ロケット、推進エンジンは4基搭載する。
リユースによりコストは50%程度になる見込みだが、初号機打上げは2020年
を計画する。50億円程度を見込む開発費用は、ファンディングで賄っている様だ。
若干のケチは付くが、この様な若者が時代を切り開いていくのは、頼もしい限りだ。
日本もチャレンジが続くが、アジアに負けないよう トップへ躍り出てもらいたい。
中国語情報 chinaspaceflight
LinkSpace社HP
動画:CCTV報道 LinkSpace社紹介(約3分)YT
動画:ロケット発射・空中停止テストの様子(約1分)YT
動画:推進エンジン性能テストの様子(29秒)YT
動画:特番:胡 振宇CEOルポ(20分弱)YT
日本でも宇宙を狙う企業が出始めた。キヤノン電子が、本格的に取り組んでいる。
カメラやプリンターの精密技術をベースとし、新たな分野へ切り込む。
<キヤノン電子が開発した初の超小型衛星(本年6月打上げ)>
− 地球観測光学技術実証衛星 CE−SAT−I −
− 構造図 −
09年から基礎研究を始め、15年に試験機完成。50cmX50cmX80cm
60kgの超小型衛星、高度600kmから4km×6kmの地表を撮影する。
カメラは、強みの技術を活用、勿論 キヤノン製。EOS 5Dをベースに、解像度
1mの性能を発揮する。価格設定は10億円以下だが、もう一歩 狙って貰いたい。
<公開された観測画像の1枚>
更に、地球を撮影した衛星画像の販売、ロケット発射場の整備にも乗り出す。一連
の宇宙ビジネスへの着実な布石と言える。
<宇宙ベンチャーが狙うビジネスモデル by 毎日新聞 8.24>
インターテスラテクノロジーやPDエアロスペース等 打上げ系の宇宙ベンチャー
も育っている。事業化を一歩リードし、ベンチャーの土台としても期待したい。
キヤノン電子 第79期中間報告書 (超小型衛星の概況報告・公開写真あり)pdf
動画:Japan News 報道:ロケット開発会社設立(1分強)YT
動画:6月のロケット打ち上げ風景 インドPSLV−C38(3分弱)YT
動画:失敗したインターテスラ MOMO(1分弱)YT
動画:PDエアロ 飛行システム評価の様子(2分強)YT
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