ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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ボーイング社を筆頭とするNASAのパートナー6社は、これからの宇宙開発を
担っていく新しいコンセプトを発表した。
その名も Deep Space Gateway と呼び、従来の国際宇宙ステーションから一歩先
に進んだ印象だ。月より遠い、正に深宇宙への入り口として体制を整える基地だ。
月の近くの空間に位置し、火星や月面などの更なる深宇宙に向けての経験を積み、
結果として新しい技術の開発を促進していく基地になるのが、目指す姿だ。
<Deep Space Gateway のイメージ図 フェイズ1>
電源供給機能も有し、他の宇宙船ともドッキング、月探査へ準備する間、乗員の
滞在も可能だ。探査基地としても機能し、長期滞在時の放射線防護も十分にある。
<Deep Space Gateway のイメージ図 フェイズ2>
ソーラー電気推進装置を有し、自船の位置を制御する。ロボティックミッション
展開にも活用され、更には、宇宙船のメンテや組み立て等にも使われる見込みだ。
開発中の大型ロケットシステム SLS* で、4回ほど物資輸送すれば実現する。
2020年初頭に完成を目指し開発が進んでいる。キャパシティは4名分だ。
*;Space Launch System
<SLSのイメージ図>
更に将来には、火星近くへの配置も想定されており、先々の宇宙開発には大きな
一歩となる計画だ。着実な進捗を期待したい。
SLS プレゼン資料 pdf
動画:Deep Space Gateway 連続静止画(5分半)YT
動画:開発中NASA宇宙船オリオンの紹介(16分強)YT
動画:NASA 月探査への回帰(13分強)YT
動画:欧州 月面基地の研究(9分弱)YT
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月や火星が飛び交う時代、推進装置にも新技術の開発が進んでいる。これまでは、
化学反応で推力を得るロケットだったが、これからは太陽光で推力を得るのだ。
正確には、推進材として キセノン と呼ばれるガスを用いる。そのガスを太陽光
による電磁気エネルギーで、プラズマ化して噴射する。
e- + Xe0(キセノン) => Xe+ + 2e-
<その仕組み>
<最新の5kW ホールスラスター XR-5A >
数年前から、NASAが Aerojet Rocketdyne社(AR社) に開発委託しているが、
その開発品を発表した。従来は1列の噴射口に対し、3列にして出力を高める。
<NASA開発中の13kW ホールスラスター>
- 噴射口は 1列(=1チャンネル) -
<RT社開発中の100kWクラス ホールスラスター>
- 同心円状に3重に噴射口を配置(=3チャンネル) -
- 試験中の様子 出力30kWレベル -
既に、衛星制御にも用いられている技術だが、その規模・性能が段違いなのだ。
これまでは精々が5kWだったところ、100-200kWの出力を狙う。
しかも、その効率の高さは驚きだ。比推力*(specific impulse; Isp)と呼ばれる
数値が、これまでの推進装置に比べて、圧倒的に高く 2000秒 という。
*;単位質量の推進剤で単位推力を発生させ続けられる秒数
<推進装置の飛行速度と比推力値>
- 通常 ロケット(赤4)は200-500秒 -
絶対的な力の大きさでは、ロケットの比ではないが、持続的推進には向いている。
物資を火星まで持ち込むなど、数ケ月の航行を狙って開発が進む。
太陽系にいる限り、太陽エネルギーは無尽蔵だ。それを上手く使う事が、宇宙の
開拓を効率よく進めるコツとも言える。これからのカギとなる技術になりそうだ。
Aerojet Rocketdyne社HP(太陽光電子推進)
動画:NASA 太陽光電子推進装置の紹介(3分強) YT
動画:火星向け太陽光推進衛星のイメージCG(1分弱)YT
動画:NASA ホールクラスター開発の様子(2分)YT
動画:ホールスラスター技術解説(1分強)YT
世間では、ドローンと呼ばれる無人の飛行ロボットが、防災や点検等の広い分野
で使われ始めているが、火星などの大気のある惑星でも活躍が期待できる。
<災害時の調査用ドローンの一例>
惑星探査と言えば、地上を走るローバーと呼ばれる無人の移動ロボットがあるが、
限られた範囲になってしまう。それを解消すべくドローン探査機が発表された。
<Mars Flyer と名付けられたドローン>
垂直離着陸でき、飛行中は翼を働かせて効率よく移動できる、超小型オスプレー
とも言えるコンセプトだ。
ドローンと言えば、4個のローターを有するクアッドコプターが良く知られるが、
浮力を全てローターで稼ぐため、水平移動に際して、効率が悪い。
水平飛行時は、翼により浮力を得る事で、少ないエネルギーで飛行できる訳だ。
それを実現したコンセプトと言える。
実は、NASAも2年前、二重反転プロペラを有するヘリコプター型ドローンも
発表しており、研究が一歩進んだ印象だ。
<ヘリ型ドローンのイメージ図>
火星大気圧は100分の1に満たず、浮力を得るのは大変だが、重力が3分の1
と少ないので、ドローン重量は大きな問題にならない。そこがポイントとなる。
人類が火星に降り立つ前に、こんなドローンが活躍しデータ収集をするのだろう。
その成果が新たな知識となり、リスク回避にも繋がるだろう。大いに期待したい。
動画:コンセプトCG+実験風景(4分半)YT
動画:NASA ヘリ型ドローン コンセプト(2015年 3分)YT
動画:NASA ブーメラン型ドローン コンセプト(2015年 1分)YT
動画:NASA 固定翼型ドローン イメージCG(2013年 1分)YT
宇宙旅行、これまで地球近傍の宇宙空間へ出て行くだけのものだったが、月旅行
が実現される。しかも、来年がターゲットだ。
正に時代の風雲児、イーロン・マスク氏が率いるスペースX社が、一般人2名を
月まで運んで周回、地球へ帰還する。1968年のアポロ8号以来、50年ぶりだ。
<アポロ8号>
使われる宇宙船は、開発中のドラゴン2。主として、ISS往還用に利用される
計画だったが、新たに月旅行にも利用される事になったようだ。
<開発中のドラゴン2>
<同じく開発中の 打上げロケット ファルコンヘビー>
一気に月旅行となると、時間も掛かり、往復で約6日という。飛行のルートは、
アポロと同じく、地球と月を8の字で結ぶ自由帰還軌道だ。
<月旅行のコース 自由帰還軌道>
乗客の一般人は、今年後半から訓練に入るという。専門家の意見では、それほど
心配ないが、ひどい乗り物酔いがあるようで、そんな対策訓練もあるだろう。
一般の関心事は、その費用。地球近傍の空間への宇宙旅行が、2-3000万円
で販売されているが、月となると桁違い。1-200億円程度と試算されている。
まだごく一部に限られたモノで、スペースX社自身も初の試み、リスクも高い。
しかし、チャレンジを続ける事が人類の活路だ。成功を祈りたい。
動画:スペースX社 惑星間ロケットCG(4分半)YT
動画:ドラゴン2 イメージCG(2分強)YT
動画:ファルコンヘビー イメージCG(3分半)YT
動画:ドラゴン2 飛行中止時の離脱試験(2015年 2分強)YT
動画:NASA アポロ8号 45周年記念(2013年 7分弱)YT
最近、月を巡るプロジェクトの発表が著しい。スペースベンチャーから国レベル
まで、多岐に渡るが、月軌道に宇宙ステーションを造るニュースを紹介しよう。
情報の元はビゲロー・エアロスペース社。米国ホテル王のビゲロー氏が起こした
宇宙ベンチャーだ。宇宙ホテル開業を目標に、技術開発を進める。
<ビゲロー氏のホテルチェーン Budget Suites>
特徴的なのは、膨張式の居室設計。宇宙まで運ぶ容積を小さくし、宇宙で膨張し、
容積を拡大。コスト低減に大きく貢献できる。ISSへ実験用を提供、評価中だ。
<ISS上の実験用居室 BA330>
着実な開発を進める一方、具体的計画も描き、進めている。その中の一つが月に
纏わるプロジェクト、月軌道上の宇宙ステーションと月面上の基地だ。
<月軌道へ投入される宇宙ステーションのイメージ図>
<こんな月面基地も計画>
月軌道上の宇宙ステーションは、トランプ政権の理解が得られ、予算が付けば、
2020年までには実現できると言う。つまり技術的には、ほぼ完成している。
この宇宙ステーションは、月や火星を行き交う宇宙船の補給基地の期待が高い。
その内、民間にも開放され 月面旅行の日もやってくるに違いない。注目したい。
動画:ビゲロー社 プロモーション(2014年 6分)YT
動画:CNN報道 ビゲロー社 宇宙ホテル(4分半)YT
動画:ESA 地球-月 中間宇宙ステーション計画(3分弱)YT
動画:ディズニー フォン・ブラウン博士の月探査計画(1955年 10分強)YT
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