ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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火星探査を越えた、深宇宙、恒星間航行までも睨むと、化学ロケットの出番はない。
世界中では、新しい推進装置が開発される。レーザー核融合ロケットもその一つだ。
− 核融合ロケットのイメージ図(東北大学) −
核融合炉にプラズマ噴射用口を付けたイメージ
その超最先端技術の一歩を刻む報道があった。九大がプラズマの噴射制御に成功した
という。阪大、パデュー大、光産業創成大学院大、広大、明石高専。主に日本チームだ。
レーザ核融合ロケットは、高速膨張する核融合プラズマを、強力磁場で制御し排出、
このプラズマの排出方向を制御する事が、重要技術となる。
この研究ではプラズマを制御する磁場を、4つのコイルで構成する磁気ノズルと称
する部品で制御した。コイルに流す電流を制御し、プラズマの放出方向を制御する。
− 4つのコイルを組み合わせた磁気ノズル −
灰色の四角形(矢印付)がコイル
プラズマはレーザー光で生成、磁気ノズル内に放出され、強力磁場により方向制御
されて、思う方向に出て行く。これで ロケット噴出方向を決める訳だ。
− 磁場によりプラズマが押し返される(=制御された)実験の一コマ −
− レーザー光源として用いた 阪大 EUVデーターベース小型レーザー用真空容器 −
原子力を用いた推進技術に関する研究は、日本では盛んなようだ。レーザー技術も
先端を行くという。相乗効果で、次世代の推進技術をモノにしてもらいたい。
− 現在のレーザー核融合ロケットのイメージ図 −
− こんな研究も:磁気プラズマセイルの研究概要(明石高専) −
当該論文(Scientific Reports)link
九大 有人惑星飛行を目指すレーザー核融合ロケット解説HP
動画:NASA 熱核融合ロケットCG(3分強)YT
動画:パルス式核融合ロケットCG(1分強)YT
動画:NASA 核融合ロケット研究の歴史(24分弱)YT
動画:光産業創成大学院大 小型レーザー核融合炉紹介(5分強)YT
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スキモノ雑誌、月刊ムー。その10月号に、- 地球製UFOと電気反重力 -なる表題
の記事が掲載されている。とある日本人研究者の研究履歴を纏めたイメージだ。
- ムー10月号 地球製UFOと電気反重力 -
事の発端は、フィラデルフィア・エクスペリメントについて書かれた本にあった、
ビーフェルド・ブラウン効果の説明部分だと振り返る。
- トーマス・ブラウンが実験に使用した円盤の構造図 -
- 反重力飛翔体の実験モデルを持つブラウン -
- 実験の様子 -
そして、アメリカの宇宙物理学者ポール・ラ・ビオレッテよると、このブラウン
効果の研究は、
ブラウンの電気重力テクノロジーの研究は、アメリカ空軍のもとで
1954年から“ブラック・プロジェクト”として実施され、これが、
ステルス爆撃機B-2の推進原理に使われている
という。
- B-2 -
B-2の翼先端部を電気的にプラスとして、排気ガスをマイナスイオンで帯電させ、
1500万ボルト以上の電位差を生じさせることで推進力を発生させている。
それを表す数少ない写真がある。機体の上に発生したコロナ放電が、通常ジェット
エンジンによる推進から電気重力推進に切り替わったことを示しているという。
- 飛行中のB-2爆撃機 -
更に、当該 日本の研究家の実験結果が続く。詳細は、論文に譲る事にしたいが、
確かに ブラウンの発見した電気重力効果の存在を確認している。
興味深いのは、ブルガリアの研究者が同等の結論に到った事を、知らせてきた事だ。
他にも発見事例があり、公にはならないが、既に公知と言っても良いかもしれない。
この様な研究が実を結ぶ事を願いたい。当NPO ASTROでも有志が断続的に
<動画:MU Tube>
<動画:ポール・ラ・ビオレッテが語る電気重力技術>
original ENG huffingtonpost, naturalphilosophy
関係論文 電磁場と重力場の関連性について相対論的考察 ToM pdf
関係論文 Explanation of dynamical B-B Effect pdf
関係論文 The Possibility of Strong Coupling Between Elec. and Grav. pdf
月観測衛星「かぐや」。2007年9月に打ち上げ、09年6月に月の裏側に落下、
ミッションは既に完了だ。かぐや の他、子機 おきな・おうな 計3機体制だった。
− かぐや 観測データによる 南極側地図 −
南極エイトケン盆地 赤:高所 紫:低所
この観測期間に収集されたデータは、今なお 解析が続いているが、この度、月面
地下に 大きな横穴がある事が分かった。
この横穴は、09年に 同じく かぐや により発見されている マリウス丘の縦穴に、
繋がった形で、地下 約50mの付近に、50kmもの長さで存在するという。
− マリウス丘 と 縦穴・横穴想像図 −
右上 縦穴の底が見える(これは米国衛星LRO撮影)
朝日新聞イメージ図
− 横穴の位置イメージ T1-T4−
専門家は、35億年前にできた 溶岩チューブ 即ち、溶岩が流れた後 という分析
をしている。地球にも見られる、身近な光景だ。
− 地球上の溶岩チューブ −
ハワイ島 サーストン ラバ チューブ
これから期待が高まるのが、月探査や開発だ。月の基地は、強力な放射線から身を
守るため、土などを盛る必要性があるとされていたが、この横穴なら問題ない。
また 天文学的にも意義深い。横穴の岩石は、それができた状態のままで存在して
いるかもしれず、分析する事で 35億年の事が分かるかもしれないのだ。
夢が広がる発見だ。スキモノ世界では、宇宙人が棲んでいるという都市伝説も流れ、
とんでもない状況だが、現地調査は、是非 日本が第1陣を勝ち取って貰いたい。
当該論文(Geophysical Research Letters) link
動画:JAXA 観測成果の報告会(1時間)YT
動画:TVニュース報道(4分弱)YT
動画:JAXA かぐや 探査機能など解説(20分)YT
動画:かぐや マリウス丘付近の縦穴映像(1分強)YT
宇宙航行の推進装置候補の一つとされる、マグネチックセイル。どんなイメージを
持つだろうか。セイルから ソーラーセイルなど 思い浮かぶだろうか。
大きな面積の物体は、同じイメージだが、原理が大きく異なる。ソーラーセイルは、
太陽光、即ち光子を薄膜で受け、反動で推進する。太陽光圧と呼ばれるモノだ。
− ソーラーセイルで有名な 日本の IKAROS −
一方マグネチックセイルは、ループコイルに電流を流し、太陽風に含まれる陽子等
の荷電粒子が起こす電界を利用して 推進力を得ようとするモノだ。
− マグネチックセイルのイメージ図 −
推進器は 外側のループコイル部 (Current Loop)
その原理はフレミングの法則や、ローレンツ力などで説明できる単純なモノだが、
ソーラーセイルと異なり膜は不要、電流経路だけで構成、軽量化が見込める。
− マグネチックセイルの原理イメージ図 −
− マグネチックセイルの原理説明(JAXA) −
一重ループコイルを、何重にもしたソレノイドコイルで、その力を何十倍にもして
利用する SharkFin Magnetic Sail が発表され 専門家間で話題になっている。
− ソレノイドコイルのマグネチックセイルのイメージ −
原理検証の試作機は、筒状の気球の周りに超伝導のワイヤーを巻きつけた、非常に
簡単なモノだが、成層圏に送り出し、あるとされる高電流場*で動きを確認する。
* ビルケランド電流:太陽風と地球地磁気を原因とする大電流 地上300km
− 原理検証用の試作機 −
− 原理検証試作機をバルーンにセット −
− ビルケランド電流のイメージ図 −
スタートは微々たる実験だが、実証確認されると 宇宙の航行に大いに期待できる。
ベースのマグネチックセイルでは、JAXAも活躍していた。今後にも期待したい。
元のMagnetic sails論文 ZUBRIN, ANDREWS
Magnetic sails and interplanetary travel(AIAA 1991) link
SharkFin Magnetic Sail クラウドファンド資金募集 link
関連:プラズマ・マグネット プレゼン資料(2004)link
関連:磁気プラズマセイルの推力発生メカニズムの解明(JAXA 2006)pdf
動画:KOAT報道:Earth to Mars in less than a week? (2分)YT
動画:学会での公演(1時間強)The SharkFin Magnetic Sail YT
動画:原理テストイメージ解説(2分弱)YT
動画:ソーラーセイルとマグネチックセイルの比較(4分半)YT
動画:JAXA イカロス(13分半)YT
昨年秋、スペースX マスクCEOは、火星殖民計画に向けたシステム ITS*を
発表した。100名を乗せて火星へ飛行する 超大型のロケットだ。
* Interplanetary Transport System
− 昨年のITSイメージと主要スペック −
その後1年を掛け、更に研究開発が進み、より詳細な計画が発表された。それには、
新たな計画も含めて、再び 大きな話題となっている。
まず、名称が変更された。ITSからBFR*だ。ITSで想定されていた、木星
や土星といった、より遠い 深宇宙へ向けた仕様から火星特化、やや小さくできた。
*Big Falcon Rocket。一部に Big Fucking Rocket[クソでかいロケット]とも
といっても全長106m、直径9mと超大型は変わらず、ロケットブースターも、
42基から31基まで減らせたが、100名の搭乗キャパシティーは同じままだ。
− BFRイメージ図 上部 宇宙船部分で 全長48m −
大きさ以外の変更は、小さなデルタ尾翼が付き、耐熱タイルも張り巡らされた事だ。
これは火星突入の際、スペースシャトルタイプの空気抵抗で減速する事を意味する。
− 新しい宇宙船部分 デルタ尾翼が付く −
ロケットブースターの Raptor Engine も開発が進んでいる。最大の特徴は燃料だ。
液体酸素と液体メタン、共に火星大気から製造でき、貯蔵も楽である。
− Raptor Engine −
新たな計画として、衛星打ち上げのミッションにも対応、飛行機の様に地球上での
移動も可能にする。マルチミッション能力を持たせ、低コストを実現する狙いだ。
− 大型衛星打ち上げミッションのイメージ 宇宙構造物も対応可能だ −
そして、活躍中ファルコン9 や開発中ファルコンヘビーも、このBFRへ統合し、
開発費削減を強化。建造は1年以内にも予定し、22年には無人で火星へ投入する。
まだまだ不確定要素は残るが、現実に研究開発が進捗している。24年には、有人
の火星探査が計画されるが、実現性は高まってきた。果たして火星に手が届くか。
− 火星の離発着場のイメージ図 −
動画:BFR構想(8分半)International Astronautical Congress YT
動画:マスクCEO BFR構想発表(44分)YT
動画:BFR 地球圏内移動(2分)YT
動画:Raptor Engine Test の様子(1分)YT
動画:Raptor Engine 噴射シミュレーション(28秒)YT
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