ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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スーパーWASP*計画、太陽系外の恒星の周りを回る惑星(系外惑星)を全天に
渡って調べ上げる、壮大なプロジェクトだ。
* Wide Angle Search for PlanetsスーパーWASP
− スーパーWASPの観測カメラ −
口径200mm 2k x 2k CCDセンサー 8機
2006年にアンドロメ座方向にWASP1bを観測して以来、系外惑星を有する
恒星は、122個が登録されている。
系外惑星の有無は、直接観測するわけではない。ドップラー法とトランジット法が
あり、主星である恒星の揺らぎや、明るさの変化から、惑星有無を割り出すのだ。
− トランジット法:恒星前を横切る際の光度ダウンを観測 −
その中で、WASP12bが話題となっている。木星と比べて大きさは 1.7倍、
質量は1.4倍 という 非常に木星に近い星で、ホットジュピターと呼ばれる。
− WASP1bのサイズ 左:木星 −
ホットの所以は、主星との距離が340万キロという、太陽−地球間の45分の1
しかなく、非常に近いことから来る高温、昼間時は2500℃にもなるからだ。
− WASP1bと主星 (太陽)−
最近のハッブル宇宙望遠鏡での直接観測で、殆ど反射をしないという事が分かった。
それは、恒星から降り注ぐ光のうち、94%を吸収しているという事になるそうだ。
ホットジュピターは、この星に限らず 系外惑星の多くが、そう呼ばれる。それは、
木星と大きさが似ており また 高温であることからだ。
その中でも WASP12b は特異値を示しており、まだまだ興味は尽きない様だ。
系外惑星には地球に似た惑星もあり、生命の可能性も期待される。深化を望みたい。
当該論文(The Astrophysical Journal Letters)pdf
動画:SciShow 報道(5分弱) YT
動画:WASP12b 恒星通過のイメージCG(1分弱)YT
動画:トランジット法(12秒)YT
動画:ドップラー法(12秒)YT
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深宇宙探査を大きなテーマとするNASAは、火星向け技術には、特に余念がない。
その一つ カギとなる推進技術 電磁加速プラズマロケットに進展があった。
− 可変特殊インパルス電磁プラズマロケット VASIMR のイメージ図 −
流れは右から左へ
仕組みは、加熱したプラズマを、超電導磁石による強力磁界の中に閉じ込め、その
後部にある磁気ノズルから開放する事で、高速のプラズマ流として噴出する。
開発中のロケットは、可変特殊インパルス電磁プラズマロケット(VASIMR*)と呼び、
従来型と違い、電磁波により燃料ガスを加熱するため、電極消耗がないという。
* Variable Specific Impulse Magnetoplasma Rocket
開発を受託する Ad Astra社 は、100kWの出力を100時間持続できる技術に
目途を付け、2018年には実証するという事だ。
− Ad Astra社 コンセプト図 −
流れは左から右へ
これが完成すると、従来の化学ロケットでは7−8ヶ月、と見積もられている火星
までの旅程が3ヶ月まで縮まる見込みだ。
それは、化学ロケットでは、火星に到達するまでの間は、慣性航行 即ち エンジン
を停止した状態となるが、VASIMR を使うと、旅程途中の加速もできるためだ。
− 理論的には 4倍以上の差 −
この種の電気ロケットは、太陽電池で無尽蔵エネルギーを得られる事から燃料ガス
を有効に使える。但し、有人機では10MWというから巨大な太陽電池が必要だ。
− 月までのタグボート機コンセプトの太陽電池イメージ −
宇宙技術は、まだまだ開発が始まったばかりと言える。化学ロケットは西暦千年頃、
中国のロケット花火を起源を持つ。もっとスゴイ技術が出てくる事を期待したい。
日本語情報 tdk
Ad Astra Rocket社HP
次世代ロケットエンジンの現状と課題(大阪大学) pdf
動画:VASIMR 試験の様子(36秒)YT
動画:NASA VASIMR紹介番組(10分弱)YT
動画:Ad Astra社 VASIMR紹介(5分)YT
related blog link
リユースロケットと言えば、スペースX社のファルコンシリーズ。或いは、ブルー
オリジン社だったところに、中国のスペースベンチャーが名乗りを上げた。
LinkSpace Aerospace Technology社。2014年設立の若いベンチャーだが、発表
のあった New Line-1 に物議が集まっている。
− New Line-1 −
なにか、どこかで見た事がある その構成。ファルコンシリーズに酷似していると
いうのだ、特に、着陸脚のあたりは 良く似ている。
− ファルコン9のイメージ図 −
“We take SpaceX as our goal and guider because there are too many
advantages for us to learn,”
Hu CEOは、という 何ともアッケラカンとしたコメントをしている事を考えると、
意識せずとも同じ様な方向性になってしまうのかもしれない。
− LinkSpace社を率いる 胡 振宇 [Hu Zhenyu]CEO (24歳) −
フォーブス誌 2016年アジア 30歳以下 トップ30[製造・エネルギー]にも選出
全高20.1m、直径1.8m、最大ペイロード200kg、打上げコスト約5億円
という、液体酸素/ケロシンの小型2段ロケット、推進エンジンは4基搭載する。
リユースによりコストは50%程度になる見込みだが、初号機打上げは2020年
を計画する。50億円程度を見込む開発費用は、ファンディングで賄っている様だ。
若干のケチは付くが、この様な若者が時代を切り開いていくのは、頼もしい限りだ。
日本もチャレンジが続くが、アジアに負けないよう トップへ躍り出てもらいたい。
中国語情報 chinaspaceflight
LinkSpace社HP
動画:CCTV報道 LinkSpace社紹介(約3分)YT
動画:ロケット発射・空中停止テストの様子(約1分)YT
動画:推進エンジン性能テストの様子(29秒)YT
動画:特番:胡 振宇CEOルポ(20分弱)YT
1986年11月、日本航空の747貨物ジェット機が、アラスカ上空を飛行中に、
巨大な未確認飛行物体に遭遇したという事件があった。
当時の反響は非常に大きく、新聞各紙が取り上げた様だ。機長、副操縦士、そして
現在は技術の進歩で廃止されたが、航空機関士の3名は、一躍 時の人となった。
<当時の報道>
<詳細なスケッチ>
この事件は、その後 米国航空当局の連邦航空局(FAA)も調査に乗り出したが、
機長の誤認となり、終息した。
これらは表面的な話だが、その時の日本航空内の出来事を、最近になり当時同じく
747パイロットをしていた航空評論家の杉江弘氏が、記事にしている。
-杉江弘氏-
この報告を受けた国土交通省の対応予想を超えるものであった。早速、同省が
管轄するパイロットの身体検査証を発行する航空医学研究センターの精神科の
医師に診断させ、結果、精神異常として乗務を停止する処分とした。
つまり、存在しないものを見たというのは、それを口にするだけで頭がおかしい
とされたのだ。なんとも稚拙な判断だ。杉江氏は続ける。
そもそもUFOとは「未確認飛行物体」の略で、宇宙人が乗り物に乗って地球に
やってくることだけを意味するものではない。なにか不思議な形をしたものなら、
どんなものでもUFOなのである。パイロットはそのような物体を見たとき、
たとえば演習中の戦闘機が太陽やほかの光との反射などの影響によって変わった
形の物体に見えても、本来は報告すべきであろう。
それは、場合によってはニアミス事故にもなりかねないからだ。
航空の安全を考えるなら、この指摘は、誠に正しいものだ。ところが、こんな風潮
は、こういう流れとなる。
現在の航空法にはそのような規定もないどころか、報告すると精神異常と
みなされかねない。これでは今後、誰も実際に見ても報告するわけがない。
実際、この一件以来、少なくとも日本航空(JAL)のパイロットの間では、
「仮にUFOらしきものを見ても絶対に口に出してはならない」との
コンセンサス(合意)がある。
言ったら最後、乗務停止になるかもしれないからだ。
これが日本の安全という考え方だ。いかにも貧しい認識だ。実際の現場を検証せず、
思い込みだけで全てを決める。
因みにこの事件は、米国デスクロージャープロジェクトでも取り上げられ、新たな
証言が出ている。真偽は分からないままだが、当時、緘口令が引かれた様だ。
-当時の米国FAA事故調査局長 ジョンカラハン氏の証言-
-当時の米国FAA事故調査局長 ジョンカラハン氏の証言 ほか-
最後に、杉江氏の言葉で纏めよう。
私は今からでも、当該機長に政府は謝罪して当時の処分を撤回すべきであると
考えている。
本来の使命を果たした機長への名誉回復を願う。UFOは、決してスキモノだけの
世界で取り扱う話題ではなく、真実を追及する事を忘れてはならない。
高速電波バースト(Fast Radio Burst:FRB)という宇宙現象が、ちょっとした話題に
なっている様だ。数年前に発見されたというから 超あたらしい宇宙現象と言える。
このFRBは、継続時間がミリ秒(1/1000秒)単位という 極めて短い時間の現象で、
それ故、最近まで見つからなかったと言えそうだ。
<ぎょしゃ座方向で検出された事例[2012.11.2発生⇒FRB 121102 と命名]>
全天で観測された事例は、まだ24。その中で FRB 121102 は、繰り返し観測され
発生源も特定された特異なケースだが、正に このポイントに注目が集まっている。
地球外生命体探査プロジェクト(ブレークスルー・リッスン)に参加しているチーム
が、この FRB 121102 に再び目を向けたのだ。
<観測に利用された 米グリーンバンク電波望遠鏡(ウェストバージニア州)>
−開口面 100m×110mを誇る 世界最大の可動式電波望遠鏡−
5時間の観測の結果、幸運にも1時間に15回のバーストを観測した。これまでの
観測で 最多回数で、周波数も4−8GHzという最も高周波数でのデータだった。
では何が発生原因か。諸説あるがその中で一つ、異例の仮説がある。地球外生命体
の通信ネットワークからの電波という説だ。期待したいが、あくまで亜流だ。
中心となる説は、極めて高密度で強力な磁場を持つ中性子星マグネターの可能性。
フレアーを放出する事から、その関連が研究対象となっているが、順当な説だろう。
<マグネター SGR 0418+5729 のイメージ図>
但し今回は、観測結果中、周波数が最も高い事や、他の天体観測結果も考え合わせ、
発生源から地球までの宇宙空間物質の影響度合が変化している、という意見もある。
結局、まだ何も分かっていないのだが、ロマンを生み続ける宇宙現象の一つとして、
非常に期待できるだろう。こんな謎の理解が、また宇宙の理解に繋がっていく。
当該報告(Astronomer's Telegram)link
ブレークスルー・リッスンHP
動画:SciNews 報道 FRB 121102 位置特定(1分強)YT
動画:グリーンバンク電波望遠鏡訪問(5分強)YT
動画:マグネターについて(3分半)YT
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