ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
世の中の最先端技術情報、中でも宇宙旅行、空飛ぶ技術が充実!!
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A S T R O S c i-T e c h N E W S
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
2012.10.23. VOL.1-28
┌ ┐
宇宙・航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術ニュースを
分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
└ ┘
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<目 次>
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◆宇宙情報
スペースダイビング?! 宇宙間近の成層圏からのダイブは音速を超えた!!
◆先端研究
波力エネルギーで自律運転!! 新時代の海洋センサーロボは優雅に漂う?!
◆最新技術
分身ロボットは世界を動く?! あなたの代わりに海外出張・観光旅行!!
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▼スペースダイビング?! 宇宙間近の成層圏からのダイブは音速を超えた!!
高度37kmの成層圏からダイブしようなんて、誰が考えるだろうか。それを
実行した冒険家がいる。オーストリア人、43歳の Baumgartner 氏だ。
この快挙、10月14日(日)米国で成功した。2時間半もの間、高高度気球
のカプセル中で気持ちを整え、実際には、高度39kmから踏み出した。
到達速度はマッハ1.24、時速1342kmにもなるが無事生還。着地まで
時間にして約10分、パラシュートは高度2000m、4分20秒後に開けた。
身にまとうは、完全与圧の宇宙服のようなダイビングスーツとヘルメットだ。
姿勢維持のため動き易くし、死角を減らすミラーを付ける等、改良も為された。
勿論、一歩間違えば木端微塵だった。スピンが起これば制御不能に陥る。途中
少し危険な状態になったようだが、なんとか切り抜けた。
サウンドバリアーを超えた超音速域でも、振動が想定され、人体損傷も未知数
だったのだ。実際はその感覚はなく、姿勢維持に神経を集中させていた。
今回の挑戦には、5年間もの準備期間があり、7月には29.5kmからの
ダイブを実施した上での本番だった。
尚、これまでの記録は高度31.3km、時速988km。1960年に打ち
立てられている。そして半世紀、記録が破られた、かの地ロズウェルで・・
日本語ニュース
http://www.cnn.co.jp/fringe/35023045.html
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE89D01220121014
英語ニュース
http://www.space.com/18061-supersonic-skydive-astronauts-reaction-felix-baumgartner.html
http://www.wkyc.com/news/national/264796/22/Supersonic-skydiver-Science-behind-Fearless-Felixs-big-dive
(↓動画 3分強:シミュレートCG)
http://www.youtube.com/watch?v=dA7Ke_sxJuk
(↓動画 約14分:実録)
http://www.youtube.com/watch?v=rAeB4K8yDT0
(↓時系列解説付き)
http://matome.naver.jp/odai/2135026550490313401
プロジェクトHP(スポンサー〔Red Bull〕)
http://www.redbullstratos.com/science/
これまでの記録保持者(Joseph Kittinger)
http://en.wikipedia.org/wiki/Joseph_Kittinger
▼波力エネルギーで自律運転!! 新時代の海洋センサーロボは優雅に漂う?!
海洋には、いろいろなセンサーが設置されている。例えば、ブイ式のものだと
海水温、塩分濃度、気温、気圧、漂流速度(=海流速度)などを計測する。
いわゆる、モニタリングで常に海洋の変化を捉えている。学術的な基礎情報の
把握が大きいが、気象予想や環境破壊や災害の状況把握にも役に立っている。
また、定置網や養殖場監視のためのモニタリングブイもある。ソナーやカメラ
なども備えてエリア観測を続ける。定期的に、地上へ電波発信する訳だ。
こういった定置もしくは投げ込み式以外に、移動能力を持った海洋ロボット、
例えば浮沈しながら、深度毎に放射能測定するシステムも開発されている。
新しい海洋ロボ Wave Glider は、波力を推進力に変換する。大きくは2つの
部分があり、海上フロートと、それに繋がれた海中に、推進部分がある。
推進部分には可動翼12枚が取付けられる。波間で上下に動く際、可動翼廻り
に水流が発生、可動翼に揚力を生み出す。それが、推進力に変換される。
有名なケースでは、2010年のメキシコ湾でのBP油田流出事故の際、水質
の調査・モニタリングに利用されている。また、太平洋横断の記録もある。
海洋観測では、船舶を使うと日当たり80~800万円のチャーターコストが
掛るが、この方式だと8~80万円の費用で済む。
また、システムを上手く使うと、貨物船でも船長への情報が増え、悪天候の
中心部を避けて、搭載荷物やコンテナへの被害が、劇的に減らせるという。
まさに海洋の潮流や気象の異変が頻発する現在、こういうシステムを上手に
利用し観測データを増やして、異変の解明にも繋げて欲しいものだ。
英語ニュース
http://www.ship-technology.com/features/featurewave-glider-autonomous-marine-robot/
技術説明(日本語)
http://www.hydro-sys.com/pages/device/index1-10.html
技術説明(英語)
http://liquidr.com/resources/data-sheets/lri-wave-glider-technology.pdf
(↓動画 約1分:海中での推進状況)
http://www.youtube.com/watch?v=xfJq9nQ_m2A
(↓動画 約5分:同社による技術解説)
http://www.youtube.com/watch?v=Ulkwt_uHWqs&feature=endscreen
(↓動画 1時間強:スタンフォード大学での研究発表)
http://www.youtube.com/watch?v=Cq4G2ciXjZI&feature=player_embedded
開発メーカー(Liquid Robotics社)HP
http://liquidr.com/index.html
BP油田流出事故対応プレスリリース
http://www.bp.com/genericarticle.do?categoryId=2012968&contentId=7064711
太平洋横断のニュース
http://www.wired.com/gadgetlab/2012/05/wave-glider-crosses-pacific/
北極環境観測HP
http://psc.apl.washington.edu/northpole/index.html
海洋モニタリング製品事例
http://www.taiyomusen.co.jp/pdf/kaiyo_m.pdf
海洋浮沈式ロボット(Seaglider)事例
http://www.toyo.co.jp/file/Radiological%20Seaglider%20-%20v3-Japanese.pdf
▼分身ロボットは世界を動く?! あなたの代わりに海外出張・観光旅行!!
米国のベンチャー企業は、アイデア豊富で実行力がある。そう感じさせた商品
のニュースが流れてきた。それが分身ロボットだ。
忙しいビジネスマンには、体が幾つあっても足らない、という気持ちの方も
多いと思う。目と口、耳だけだが、希望に応えられるガジェットが出てきた。
Double と名付けられたガジェット、なんともシンプル。iPadにも通じる
コンセプト。利用サービスに重きを置く、使いやすそうなシステムだ。
本体ハードは、人間に見立てると、顔にはiPadそのもの、移動のための足
は、倒立振子型の2輪移動ロボット。今やありふれた技術だ。
送り手のユーザーは、同じくiPadを操作してロボットを移動させる。双方向
の通信には、標準装備のカメラ、マイク、スピーカーを利用する。
ここまでは、ありふれた話だが、面白いのはここからだ。この Double をネット
ワーク化して世界中に配すると、いつでもどこでも世界へ飛べる。
ユーザーは行きたいところにある Double のIDをクリックし起動させると、
自らの分身として振舞ってくれる。ストリートビューよりリアルに使える。
勿論、そこまでには、まだまだ課題も多い。実際、Double がウジャウジャと
巷にあると異常だ。このコンセプトをどこまで伸ばせるかがカギとなろう。
尚、開発企業のHPを見れば一目瞭然だが、Wheels for your iPad というのが
基本コンセプトだ。悪しからず・・
日本語ニュース
http://gigazine.net/news/20120820-double-robotics/
http://wired.jp/2012/10/02/suitable-technologies-beam/
(↓動画 約1分半:実利用イメージ)
http://www.youtube.com/watch?v=yFMu3llAnaM&feature=player_embedded
開発企業(Double Robotics社)HP
http://www.doublerobotics.com/
<動画:類似のガジェット>
Suitable Technologies社:Beam 約1分半
http://www.youtube.com/watch?v=z23UeJi_uJ4
North End Technologies社:VGO 約2分半
http://www.youtube.com/watch?v=_7JMVEcqieo&feature=related
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<発行にあたり>
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このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。
日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
---------------------------------------------------------------------------
<後記>
---------------------------------------------------------------------------
天文観測の基本となるのは、天体望遠鏡だ。日本で有名なのは、ハワイの
すばる天文台ではないかと思うが、建設後20年以上が経過した。
その後継天文台の建設計画がまとまった。日本、米国、カナダ、中国そして
インドが資金を出し合う。日本は25%を分担する予定だという。
日本語ニュース
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201210/2012100900694
この天文台、TMTと呼ばれるタイプ。その意味はThirty Meter Telescope
文字通り、反射鏡の直径が、なんと30mもある。
TMT天文台について
http://tmt.mtk.nao.ac.jp/intro-j.html
TMTプロジェクトHP
http://www.tmt.org/
(↓動画 約5分半:完成イメージ)
http://www.youtube.com/watch?v=YLaXkb_j9xU
すばる天文台が8.2mというから、桁違いの大型天文台だ。宇宙にある
直径2.4mのハッブル天文台よりも10倍を上回る解像度が出せるという。
完成は2021年。まだ10年近く先の話だが、はやる気持ちも大きい。
宇宙を深く知る事は、新しい生命体に遭遇する可能性も高まるというものだ。
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◇ASTRO Sci-Tech NEWS 創刊;12.04.17
◇ 発行人 NPO法人ASTRO
Advanced Science-Technology Research Organization
http://npoastro.blog.shinobi.jp/ (ブログ形式新設)
http://www.npo-astro.org/index.html
◇ご意見などは、こちらのアドレスへ npo.astro.org.news(アット)gmail.com
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◇お断り:本メールは、現在見切り発車中のメールマガジンです。体裁を整えて
週1回の発行を目指し努力しておりますが、当面は月1回+号外です。
:本メールは、ウエッブ情報をキャッチして、独断と偏見で選び、素人
のコメントを付記した程度のものです。よって、紹介している情報の
正確性・信頼性は保証できません。これを読む各人の責任でのご利用
をお願いします。
:本メールは、皆様ご自身の任意の申し込みにより、配信されておりま
す。従いまして、本メールの受信に関する全ての責任、また関連する
全ての損害に関し、発行人はその一切の賠償責任を免れます。
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<まぐまぐ>
◇マガジンID 0001502650 購読者数(00037)
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・・バックナンバーも、ここにあります。・・
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・・バックナンバーも、ここにあります。(Vol.1-25より) ・・
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▼スペースダイビング?! 宇宙間近の成層圏からのダイブは音速を超えた!!
高度37kmの成層圏からダイブしようなんて、誰が考えるだろうか。それを
実行した冒険家がいる。オーストリア人、43歳の Baumgartner 氏だ。
この快挙、10月14日(日)米国で成功した。2時間半もの間、高高度気球
のカプセル中で気持ちを整え、実際には、高度39kmから踏み出した。
到達速度はマッハ1.24、時速1342kmにもなるが無事生還。着地まで
時間にして約10分、パラシュートは高度2000m、4分20秒後に開けた。
身にまとうは、完全与圧の宇宙服のようなダイビングスーツとヘルメットだ。
姿勢維持のため動き易くし、死角を減らすミラーを付ける等、改良も為された。
勿論、一歩間違えば木端微塵だった。スピンが起これば制御不能に陥る。途中
少し危険な状態になったようだが、なんとか切り抜けた。
サウンドバリアーを超えた超音速域でも、振動が想定され、人体損傷も未知数
だったのだ。実際はその感覚はなく、姿勢維持に神経を集中させていた。
今回の挑戦には、5年間もの準備期間があり、7月には29.5kmからの
ダイブを実施した上での本番だった。
尚、これまでの記録は高度31.3km、時速988km。1960年に打ち
立てられている。そして半世紀、記録が破られた、かの地ロズウェルで・・
日本語ニュース
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英語ニュース
http://www.space.com/18061-supersonic-skydive-astronauts-reaction-felix-baumgartner.html
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(↓動画 3分強:シミュレートCG)
http://www.youtube.com/watch?v=dA7Ke_sxJuk
(↓動画 約14分:実録)
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(↓時系列解説付き)
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これまでの記録保持者(Joseph Kittinger)
http://en.wikipedia.org/wiki/Joseph_Kittinger
▼波力エネルギーで自律運転!! 新時代の海洋センサーロボは優雅に漂う?!
海洋には、いろいろなセンサーが設置されている。例えば、ブイ式のものだと
海水温、塩分濃度、気温、気圧、漂流速度(=海流速度)などを計測する。
いわゆる、モニタリングで常に海洋の変化を捉えている。学術的な基礎情報の
把握が大きいが、気象予想や環境破壊や災害の状況把握にも役に立っている。
また、定置網や養殖場監視のためのモニタリングブイもある。ソナーやカメラ
なども備えてエリア観測を続ける。定期的に、地上へ電波発信する訳だ。
こういった定置もしくは投げ込み式以外に、移動能力を持った海洋ロボット、
例えば浮沈しながら、深度毎に放射能測定するシステムも開発されている。
新しい海洋ロボ Wave Glider は、波力を推進力に変換する。大きくは2つの
部分があり、海上フロートと、それに繋がれた海中に、推進部分がある。
推進部分には可動翼12枚が取付けられる。波間で上下に動く際、可動翼廻り
に水流が発生、可動翼に揚力を生み出す。それが、推進力に変換される。
有名なケースでは、2010年のメキシコ湾でのBP油田流出事故の際、水質
の調査・モニタリングに利用されている。また、太平洋横断の記録もある。
海洋観測では、船舶を使うと日当たり80~800万円のチャーターコストが
掛るが、この方式だと8~80万円の費用で済む。
また、システムを上手く使うと、貨物船でも船長への情報が増え、悪天候の
中心部を避けて、搭載荷物やコンテナへの被害が、劇的に減らせるという。
まさに海洋の潮流や気象の異変が頻発する現在、こういうシステムを上手に
利用し観測データを増やして、異変の解明にも繋げて欲しいものだ。
英語ニュース
http://www.ship-technology.com/features/featurewave-glider-autonomous-marine-robot/
技術説明(日本語)
http://www.hydro-sys.com/pages/device/index1-10.html
技術説明(英語)
http://liquidr.com/resources/data-sheets/lri-wave-glider-technology.pdf
(↓動画 約1分:海中での推進状況)
http://www.youtube.com/watch?v=xfJq9nQ_m2A
(↓動画 約5分:同社による技術解説)
http://www.youtube.com/watch?v=Ulkwt_uHWqs&feature=endscreen
(↓動画 1時間強:スタンフォード大学での研究発表)
http://www.youtube.com/watch?v=Cq4G2ciXjZI&feature=player_embedded
開発メーカー(Liquid Robotics社)HP
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BP油田流出事故対応プレスリリース
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太平洋横断のニュース
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北極環境観測HP
http://psc.apl.washington.edu/northpole/index.html
海洋モニタリング製品事例
http://www.taiyomusen.co.jp/pdf/kaiyo_m.pdf
海洋浮沈式ロボット(Seaglider)事例
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▼分身ロボットは世界を動く?! あなたの代わりに海外出張・観光旅行!!
米国のベンチャー企業は、アイデア豊富で実行力がある。そう感じさせた商品
のニュースが流れてきた。それが分身ロボットだ。
忙しいビジネスマンには、体が幾つあっても足らない、という気持ちの方も
多いと思う。目と口、耳だけだが、希望に応えられるガジェットが出てきた。
Double と名付けられたガジェット、なんともシンプル。iPadにも通じる
コンセプト。利用サービスに重きを置く、使いやすそうなシステムだ。
本体ハードは、人間に見立てると、顔にはiPadそのもの、移動のための足
は、倒立振子型の2輪移動ロボット。今やありふれた技術だ。
送り手のユーザーは、同じくiPadを操作してロボットを移動させる。双方向
の通信には、標準装備のカメラ、マイク、スピーカーを利用する。
ここまでは、ありふれた話だが、面白いのはここからだ。この Double をネット
ワーク化して世界中に配すると、いつでもどこでも世界へ飛べる。
ユーザーは行きたいところにある Double のIDをクリックし起動させると、
自らの分身として振舞ってくれる。ストリートビューよりリアルに使える。
勿論、そこまでには、まだまだ課題も多い。実際、Double がウジャウジャと
巷にあると異常だ。このコンセプトをどこまで伸ばせるかがカギとなろう。
尚、開発企業のHPを見れば一目瞭然だが、Wheels for your iPad というのが
基本コンセプトだ。悪しからず・・
日本語ニュース
http://gigazine.net/news/20120820-double-robotics/
http://wired.jp/2012/10/02/suitable-technologies-beam/
(↓動画 約1分半:実利用イメージ)
http://www.youtube.com/watch?v=yFMu3llAnaM&feature=player_embedded
開発企業(Double Robotics社)HP
http://www.doublerobotics.com/
<動画:類似のガジェット>
Suitable Technologies社:Beam 約1分半
http://www.youtube.com/watch?v=z23UeJi_uJ4
North End Technologies社:VGO 約2分半
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日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
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<後記>
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天文観測の基本となるのは、天体望遠鏡だ。日本で有名なのは、ハワイの
すばる天文台ではないかと思うが、建設後20年以上が経過した。
その後継天文台の建設計画がまとまった。日本、米国、カナダ、中国そして
インドが資金を出し合う。日本は25%を分担する予定だという。
日本語ニュース
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201210/2012100900694
この天文台、TMTと呼ばれるタイプ。その意味はThirty Meter Telescope
文字通り、反射鏡の直径が、なんと30mもある。
TMT天文台について
http://tmt.mtk.nao.ac.jp/intro-j.html
TMTプロジェクトHP
http://www.tmt.org/
(↓動画 約5分半:完成イメージ)
http://www.youtube.com/watch?v=YLaXkb_j9xU
すばる天文台が8.2mというから、桁違いの大型天文台だ。宇宙にある
直径2.4mのハッブル天文台よりも10倍を上回る解像度が出せるという。
完成は2021年。まだ10年近く先の話だが、はやる気持ちも大きい。
宇宙を深く知る事は、新しい生命体に遭遇する可能性も高まるというものだ。
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2012.10.16. VOL.1-27
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◆宇宙情報
来年、月より明るい彗星到来か?! ロシア発見の新彗星は何を意味する?!
◆先端研究
今どきロケットカー開発?! それでも時速1600kmとは前人未到!!
◆最新技術
ランフラットの先を行く最新タイヤ?! タイヤの進化は自動調圧?!
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▼来年、月より明るい彗星到来か?! ロシア発見の新彗星は何を意味する?!
また新しい彗星が発見された。その名はISON、ロシアからの一報だが、
従来の彗星に比して、大きな直径3km。今後、桁違いの明るさが期待される。
楽観的な予測では、満月と同じ明るさになり、日中でも観察できるというが、
実際には予測通りにならなかった事例もあり、もう少し様子見が必要だ。
実はこの彗星、サングレーザーと呼ばれる、近日点が太陽に極めて近い彗星
の一つだ。予想では来年11月には、190万km地点まで迫ってくる。
太陽直径140万kmを考えると、どれだけ近いかお分かりになるだろう。
因みに地球の公転軌道は、太陽から1.5億kmである。
これだけ太陽まで迫ると、雲散霧消、氷の部分が蒸発してなくなる可能性も
あり、本当に肉眼で見ることができるかどうかは、実は保証がない。
一方、接近途上、火星1000kmのところを通過する見込みというから、
キュリオシティからのシャッターチャンスは期待できるようだ。
これまでの彗星の明るさ記録では、なんと日本人が発見した池谷・関彗星、
1965年、-17等級に達し、満月の-12.7等級よりも明るく輝いた。
実は彗星は、見ようと思えば沢山ある。とあるHPでは40個前後にもある。
等級は明るくても9等級程度なので、肉眼では難しいが、努力する価値はある。
来年の事を言うと鬼が笑う、というが、十分期待したい。まあ、マヤ暦の予言が
当たらなければ、可能性ある。
日本語ニュース
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_25/tenmon-aikouka-suisei-hakken/
http://minorscience.blog98.fc2.com/blog-entry-4916.html
http://www.gizmodo.jp/2012/10/post_10958.html
http://wired.jp/2012/10/10/recently-spotted-comet-may-provide-once-in-a-lifetime-show/
英語ニュース
http://www.telegraph.co.uk/science/space/9567598/Coming-to-the-night-sky-the-comet-fifteen-times-brighter-than-the-moon.html
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/09/120927-new-comet-2012-s1-ison-science-space-moon/
(↓動画。約10分半。見え方予想)
http://www.youtube.com/watch?v=0EpxmHdxEe8
サングレーザーについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC
池谷・関彗星について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E8%B0%B7%E3%83%BB%E9%96%A2%E5%BD%97%E6%98%9F_(C/1965_S1)
今週の明るい彗星
http://www.aerith.net/comet/weekly/20121006n-j.html
(↓動画。2010年のハレー第周期衛星:小さい。非常にゆっくり動いている)
http://www.youtube.com/watch?v=K3hzjNuAmrU&feature=relmfu
(↓動画。2010年の池上・村上彗星:上に同じ。こっちは尾も少し・・)
http://www.youtube.com/watch?v=NuQG5eF_RnM&feature=endscreen&NR=1
(↓動画。2009年のルーリン彗星:この中では最も彗星らしい)
http://www.youtube.com/watch?v=nW4KPGdWfVY
▼今どきロケットカー開発?! それでも時速1600kmとは前人未到!!
4万馬力相当のロケットエンジン、推力試験に成功した。英国でのニュースだ。
エコカーや電気自動車が市民権を得た時代でも、好きモノは努力を重ねている。
超音速で走るクルマ、最高時速1000マイル即ち1600kmを達成すべく
開発中だが、その推進装置の一部、ロケットエンジンの試験に成功したのだ。
このクルマの凄いのは、ロケットエンジン搭載だけではない。ジェットエンジン
も搭載した、ハイブリッド推進システムとなっている点だ。
ロケットはスタート後、時速1000km達成まで最大推力11トンを20秒
発生する。次の時速1600kmまでは、ジェットエンジンの出番だ。
全長4m・450kgのロケットは、固体燃料+液体酸素のハイブリッド式だ。
英国の宇宙開発で確立された技術だが、今回の開発品は最大クラスだという。
ロケットは、中央部に液体酸素が送り込まれ・通過と同時に点火し、固体燃料
が燃えていく。液体燃料の送り込みには、F1エンジン750馬力が使われる。
ジェットエンジンは、これも驚きの戦闘機ユーロファイター用のエンジンを使う
予定だ。戦闘機スペックでの推力は、約9トン。ロケットは約11トンだ。
肝心のクルマは、全長14mのペンシルロケットを横にしたようなスタイル。
重量は7トン、4トン積みの中型トラック並だ(自重5-8トン)。
クルマは2014年完成。現在のスピード記録、時速1227kmを破るのが
最終目標だ。時代遅れ?だが、若者の理工離れを防ぎたいという意図もある様だ。
日本語ニュース
http://www.cnn.co.jp/fringe/35022684.html
英語ニュース
http://www.newscientist.com/article/dn22335-first-test-firing-for-1600kmh-rocket-car-successful.html
http://www.reuters.com/video/2012/10/04/successful-rocket-test-for-land-speed-re?videoId=238181043&videoChannel=6
ジェットエンジン(EJ200)について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88_EJ200
プロジェクトHP:技術情報もあり
http://www.bloodhoundssc.com/
http://www.bloodhoundssc.com/project/car
(↓ロケット技術の開発HP)
http://www.bloodhoundssc.com/rocket
(↓動画:ロケット作動などCG。見ごたえあり)
http://www.youtube.com/1050mph
(↓動画集。この映像リンクはその一つ)
http://www.bloodhoundssc.com/bloodhound-tv
開発モデル(Bloodhound SSC)について
http://en.wikipedia.org/wiki/Bloodhound_SSC
開発会社(Cosworth社)HP
http://row.cosworth.com/about/case-studies/bloodhound-ssc/
地上でのスピード記録
http://en.wikipedia.org/wiki/Land_speed_record
現在の記録保持車:ThrustSSCの動画(約1分)
http://www.youtube.com/watch?v=TYEtQGLzvkI
(↓インサイドストリー番組:約10分。パート8まであり)
http://www.youtube.com/watch?v=4oL2ZrMinB8
▼ランフラットの先を行く最新タイヤ?! タイヤの進化は自動調圧?!
最近でも忘れた頃に見かける、高速道路でのタイヤ交換。クルマにとっては、
パンクや、圧力低下は最大の課題だ。
乗用車では、定期点検さえしておれば、ほぼメンテナンスフリー状態だが、
最後の最後まで、タイヤの空気圧チェックは気になる項目になっている。
車輪の歴史から見ると、1845年に空気圧タイヤが導入されて既に150年
以上経っているが、それから車輪の基本的な進化はない。
パンク対策として、パンク後も100km程度は走行きるランフラットタイヤ
が導入されたが、通常時の基本性能が良くなく、普及していない。
しかし、タイヤの技術者もトライを重ねている。走行時のエネルギーを使って
空気圧を自己調整できる技術が開発された。
仕組みは、タイヤの中に細いゴムホースを配置し、接地点付近がタイヤに踏ま
れる際、空気を送り込む。なるほど、動画を見て頂くと良く分かる。
最初のトライは、来年、トラック向けで試験に入る。乗用車に比べ、トラック
などの業務用車では、安全や燃料削減の点から、空気圧管理が重要事項だ。
また、米国では50%、日本では5%と、事故原因上位にタイヤ破損やパンク
が位置することからも、その対策は業界をあげて期待されている。
クルマの発明は、1769年フランスで3輪車の蒸気自動車とされるが、既に
250年近く経つが、タイヤだけでなくクルマもこの頃から進化がない。
そろそろ接地しなくてよい、空飛ぶクルマのようなものが出てきてもよい
時期ではないだろうか。世のベンチャー会社の成果を期待したい。
日本語ニュース
http://wired.jp/2012/09/28/self-inflating-tires/
(↓動画。約2分半)
http://www.youtube.com/watch?v=NHxwO6AFHbQ&feature=player_embedded
英語ニュース(イラストあり)
http://www.cbt.com.my/2012/01/18/goodyear%e2%80%99s-air-maintenance-technology-10-most-promising-future-technologies/
タイヤについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4
ランフラットタイヤについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4
自動車運送事業用自動車事故統計年報(H19・20)P28
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/subcontents/data/statistics51.pdf
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<発行にあたり>
---------------------------------------------------------------------------
このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。
日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
---------------------------------------------------------------------------
<後記>
---------------------------------------------------------------------------
米国スペースベンチャー、SPACE X社のISS補給船、ドラゴンの
ファーストミッションが成功した。
http://jp.techcrunch.com/archives/20121007spacex-successfully-sends-its-dragon-spacecraft-on-its-maiden-iss-resupply-mission/
(↓打ち上げ動画。約4分半)
http://www.youtube.com/watch?v=jAq-Ic5SzfY&feature=player_embedded
今回を含めて12回のISSへの補給ミッションが計画されている。受託金額
は、1200億円。一回ほぼ100億円となる。
また、このISS・日本実験棟きぼうからは星出宇宙飛行士が、小型衛星の放出
にも成功した。
http://iss.jaxa.jp/kibo/about/jssod/
(↓放出CG動画)
http://www.youtube.com/watch?v=TkPyRXiOTlk&feature=player_embedded
(↓放出動画)
http://www.youtube.com/watch?v=yg3bTYGq3-c
ISS関連の話題は、まだまだ尽きそうにない・・
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週1回の発行を目指し努力しておりますが、当面は月1回+号外です。
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のコメントを付記した程度のものです。よって、紹介している情報の
正確性・信頼性は保証できません。これを読む各人の責任でのご利用
をお願いします。
:本メールは、皆様ご自身の任意の申し込みにより、配信されておりま
す。従いまして、本メールの受信に関する全ての責任、また関連する
全ての損害に関し、発行人はその一切の賠償責任を免れます。
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2012.10.16. VOL.1-27
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宇宙・航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術ニュースを
分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
└ ┘
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<目 次>
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◆宇宙情報
来年、月より明るい彗星到来か?! ロシア発見の新彗星は何を意味する?!
◆先端研究
今どきロケットカー開発?! それでも時速1600kmとは前人未到!!
◆最新技術
ランフラットの先を行く最新タイヤ?! タイヤの進化は自動調圧?!
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▼来年、月より明るい彗星到来か?! ロシア発見の新彗星は何を意味する?!
また新しい彗星が発見された。その名はISON、ロシアからの一報だが、
従来の彗星に比して、大きな直径3km。今後、桁違いの明るさが期待される。
楽観的な予測では、満月と同じ明るさになり、日中でも観察できるというが、
実際には予測通りにならなかった事例もあり、もう少し様子見が必要だ。
実はこの彗星、サングレーザーと呼ばれる、近日点が太陽に極めて近い彗星
の一つだ。予想では来年11月には、190万km地点まで迫ってくる。
太陽直径140万kmを考えると、どれだけ近いかお分かりになるだろう。
因みに地球の公転軌道は、太陽から1.5億kmである。
これだけ太陽まで迫ると、雲散霧消、氷の部分が蒸発してなくなる可能性も
あり、本当に肉眼で見ることができるかどうかは、実は保証がない。
一方、接近途上、火星1000kmのところを通過する見込みというから、
キュリオシティからのシャッターチャンスは期待できるようだ。
これまでの彗星の明るさ記録では、なんと日本人が発見した池谷・関彗星、
1965年、-17等級に達し、満月の-12.7等級よりも明るく輝いた。
実は彗星は、見ようと思えば沢山ある。とあるHPでは40個前後にもある。
等級は明るくても9等級程度なので、肉眼では難しいが、努力する価値はある。
来年の事を言うと鬼が笑う、というが、十分期待したい。まあ、マヤ暦の予言が
当たらなければ、可能性ある。
日本語ニュース
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_25/tenmon-aikouka-suisei-hakken/
http://minorscience.blog98.fc2.com/blog-entry-4916.html
http://www.gizmodo.jp/2012/10/post_10958.html
http://wired.jp/2012/10/10/recently-spotted-comet-may-provide-once-in-a-lifetime-show/
英語ニュース
http://www.telegraph.co.uk/science/space/9567598/Coming-to-the-night-sky-the-comet-fifteen-times-brighter-than-the-moon.html
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/09/120927-new-comet-2012-s1-ison-science-space-moon/
(↓動画。約10分半。見え方予想)
http://www.youtube.com/watch?v=0EpxmHdxEe8
サングレーザーについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC
池谷・関彗星について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E8%B0%B7%E3%83%BB%E9%96%A2%E5%BD%97%E6%98%9F_(C/1965_S1)
今週の明るい彗星
http://www.aerith.net/comet/weekly/20121006n-j.html
(↓動画。2010年のハレー第周期衛星:小さい。非常にゆっくり動いている)
http://www.youtube.com/watch?v=K3hzjNuAmrU&feature=relmfu
(↓動画。2010年の池上・村上彗星:上に同じ。こっちは尾も少し・・)
http://www.youtube.com/watch?v=NuQG5eF_RnM&feature=endscreen&NR=1
(↓動画。2009年のルーリン彗星:この中では最も彗星らしい)
http://www.youtube.com/watch?v=nW4KPGdWfVY
▼今どきロケットカー開発?! それでも時速1600kmとは前人未到!!
4万馬力相当のロケットエンジン、推力試験に成功した。英国でのニュースだ。
エコカーや電気自動車が市民権を得た時代でも、好きモノは努力を重ねている。
超音速で走るクルマ、最高時速1000マイル即ち1600kmを達成すべく
開発中だが、その推進装置の一部、ロケットエンジンの試験に成功したのだ。
このクルマの凄いのは、ロケットエンジン搭載だけではない。ジェットエンジン
も搭載した、ハイブリッド推進システムとなっている点だ。
ロケットはスタート後、時速1000km達成まで最大推力11トンを20秒
発生する。次の時速1600kmまでは、ジェットエンジンの出番だ。
全長4m・450kgのロケットは、固体燃料+液体酸素のハイブリッド式だ。
英国の宇宙開発で確立された技術だが、今回の開発品は最大クラスだという。
ロケットは、中央部に液体酸素が送り込まれ・通過と同時に点火し、固体燃料
が燃えていく。液体燃料の送り込みには、F1エンジン750馬力が使われる。
ジェットエンジンは、これも驚きの戦闘機ユーロファイター用のエンジンを使う
予定だ。戦闘機スペックでの推力は、約9トン。ロケットは約11トンだ。
肝心のクルマは、全長14mのペンシルロケットを横にしたようなスタイル。
重量は7トン、4トン積みの中型トラック並だ(自重5-8トン)。
クルマは2014年完成。現在のスピード記録、時速1227kmを破るのが
最終目標だ。時代遅れ?だが、若者の理工離れを防ぎたいという意図もある様だ。
日本語ニュース
http://www.cnn.co.jp/fringe/35022684.html
英語ニュース
http://www.newscientist.com/article/dn22335-first-test-firing-for-1600kmh-rocket-car-successful.html
http://www.reuters.com/video/2012/10/04/successful-rocket-test-for-land-speed-re?videoId=238181043&videoChannel=6
ジェットエンジン(EJ200)について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88_EJ200
プロジェクトHP:技術情報もあり
http://www.bloodhoundssc.com/
http://www.bloodhoundssc.com/project/car
(↓ロケット技術の開発HP)
http://www.bloodhoundssc.com/rocket
(↓動画:ロケット作動などCG。見ごたえあり)
http://www.youtube.com/1050mph
(↓動画集。この映像リンクはその一つ)
http://www.bloodhoundssc.com/bloodhound-tv
開発モデル(Bloodhound SSC)について
http://en.wikipedia.org/wiki/Bloodhound_SSC
開発会社(Cosworth社)HP
http://row.cosworth.com/about/case-studies/bloodhound-ssc/
地上でのスピード記録
http://en.wikipedia.org/wiki/Land_speed_record
現在の記録保持車:ThrustSSCの動画(約1分)
http://www.youtube.com/watch?v=TYEtQGLzvkI
(↓インサイドストリー番組:約10分。パート8まであり)
http://www.youtube.com/watch?v=4oL2ZrMinB8
▼ランフラットの先を行く最新タイヤ?! タイヤの進化は自動調圧?!
最近でも忘れた頃に見かける、高速道路でのタイヤ交換。クルマにとっては、
パンクや、圧力低下は最大の課題だ。
乗用車では、定期点検さえしておれば、ほぼメンテナンスフリー状態だが、
最後の最後まで、タイヤの空気圧チェックは気になる項目になっている。
車輪の歴史から見ると、1845年に空気圧タイヤが導入されて既に150年
以上経っているが、それから車輪の基本的な進化はない。
パンク対策として、パンク後も100km程度は走行きるランフラットタイヤ
が導入されたが、通常時の基本性能が良くなく、普及していない。
しかし、タイヤの技術者もトライを重ねている。走行時のエネルギーを使って
空気圧を自己調整できる技術が開発された。
仕組みは、タイヤの中に細いゴムホースを配置し、接地点付近がタイヤに踏ま
れる際、空気を送り込む。なるほど、動画を見て頂くと良く分かる。
最初のトライは、来年、トラック向けで試験に入る。乗用車に比べ、トラック
などの業務用車では、安全や燃料削減の点から、空気圧管理が重要事項だ。
また、米国では50%、日本では5%と、事故原因上位にタイヤ破損やパンク
が位置することからも、その対策は業界をあげて期待されている。
クルマの発明は、1769年フランスで3輪車の蒸気自動車とされるが、既に
250年近く経つが、タイヤだけでなくクルマもこの頃から進化がない。
そろそろ接地しなくてよい、空飛ぶクルマのようなものが出てきてもよい
時期ではないだろうか。世のベンチャー会社の成果を期待したい。
日本語ニュース
http://wired.jp/2012/09/28/self-inflating-tires/
(↓動画。約2分半)
http://www.youtube.com/watch?v=NHxwO6AFHbQ&feature=player_embedded
英語ニュース(イラストあり)
http://www.cbt.com.my/2012/01/18/goodyear%e2%80%99s-air-maintenance-technology-10-most-promising-future-technologies/
タイヤについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4
ランフラットタイヤについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4
自動車運送事業用自動車事故統計年報(H19・20)P28
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/subcontents/data/statistics51.pdf
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ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
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<後記>
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米国スペースベンチャー、SPACE X社のISS補給船、ドラゴンの
ファーストミッションが成功した。
http://jp.techcrunch.com/archives/20121007spacex-successfully-sends-its-dragon-spacecraft-on-its-maiden-iss-resupply-mission/
(↓打ち上げ動画。約4分半)
http://www.youtube.com/watch?v=jAq-Ic5SzfY&feature=player_embedded
今回を含めて12回のISSへの補給ミッションが計画されている。受託金額
は、1200億円。一回ほぼ100億円となる。
また、このISS・日本実験棟きぼうからは星出宇宙飛行士が、小型衛星の放出
にも成功した。
http://iss.jaxa.jp/kibo/about/jssod/
(↓放出CG動画)
http://www.youtube.com/watch?v=TkPyRXiOTlk&feature=player_embedded
(↓放出動画)
http://www.youtube.com/watch?v=yg3bTYGq3-c
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2012.10.09. VOL.1-26
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◆宇宙情報
惑星間宇宙旅行は可能か?! 米国で進むプロジェクト イカロスとは?!
◆先端研究
空・海にも自動操縦到来?! 完全自律の人工知能は、人に伴う移動体に!!
◆最新技術
サイクリングロードが空中に?! 良い眺めだけど、落ちる心配は?!
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▼惑星間宇宙旅行は可能か?! 米国で進むプロジェクト イカロスとは?!
太陽はいつまでこのままで居てくれるのだろうか。恒星の運命として、次なる
状態は、赤色巨星。そうなると太陽は膨張し、地球は飲み込まれる。
ではいつそうなるか。心配しても始まらないと思うようでは、人類滅亡を認める
ようなものだ。その日に備え、準備を怠らないという姿勢が、考える葦である。
そんな高い志で、一介のNASA研究者が独立・NPO設立してプロジェクトを
進めている。惑星間の宇宙旅行を可能にする技術の開発だ。
重要なポイントは3つ。光速移動できても、宇宙は更に大きい。旅行時間が長く、
推進装置を保てる事が重要。消費エネルギーも膨大で、如何に補給していくか。
しかし現状ベースで開発が進んでも、太陽系から近い4.37光年の距離にある
ケンタウルス座α星でさえ、到達するのに2~300年も掛る。
当然、直ぐには完成できないが、小さな積み重ねが無い限り、惑星間航法の
技術は得られない。人類にとっては、非常に長期的な取り組みだ。
その足掛りで始まったプロジェクトの一つが、プロジェクトイカロスだ。太陽系外
へ無人宇宙船を送り出すための技術スタディだ。09年から5年計画で検討する。
目標速度は、光速の1/10を達成する事。推進エネルギーは、なんと核融合だ。
これをモノにしないと太陽系を出ることはできない。
ノズル部中央部に燃料ペレットを、断続的に発射しレーザーで核融合反応を起し
推進力を得る。毎秒、広島原爆96個分のエネルギーを消費する、という。
実はプロジェクトイカロス以前、1973年にダイダロスプロジェクトという
技術スタディがあり、5年掛けて当時の技術ベースで惑星間宇宙船を検討した。
プロジェクトイカロスは、そのアップデイトという訳だ。実に40年もの期間に
渡り研究を続けている。やはりフロンティアスピリットか。
このような着実な技術進歩を前提とした構想のほか、ワープドライブの様な研究
も進んでいる。これについては、また機会を得て・・
英語ニュース
http://www.forbes.com/sites/brucedorminey/2012/06/15/leaving-earth-former-nasa-rocket-scientist-on-the-politics-of-going-interstellar/
http://news.discovery.com/space/wide-angle-project-icarus-110208.html
プロジェクトイカロスHP
http://www.icarusinterstellar.org/projects/project-icarus/
プロジェクトイカロス・コンセプト設計報告書(10年5月版:P63に目標性能)
http://www.icarusinterstellar.org/icarusppd.pdf
ダイダロスプロジェクトについて
http://www.icarusinterstellar.org/project-daedalus-background/
http://en.wikipedia.org/wiki/Project_Daedalus
<惑星間宇宙船の関連動画>
プロジェクトイカロス核融合反応エンジン
(↓イメージ約30秒)
http://www.youtube.com/watch?v=LTL9nZmPT3s
(↓技術説明約7分強)
http://www.youtube.com/watch?v=0wjhzeMS27M&NR=1&feature=endscreen
ダイダロスプロジェクトの宇宙船(約30秒)
http://www.youtube.com/watch?v=RfsKxnPK6ls&NR=1&feature=endscreen
DARPA・NASAプロジェクト:The 100-Year Starship(宇宙コロニー)
http://www.youtube.com/watch?v=AnV0YqoDMj8(約4分)
http://www.youtube.com/watch?v=1VvWNV6W89M&feature=related(12分半)
イオンプラズマエンジン宇宙船(約5分)
http://www.youtube.com/watch?v=DbkQLp6fMBU&feature=related
<推進団体HP>
The British Interplanetary Society
http://www.bis-space.com
Tau Zero Foundation
http://www.tauzero.aero
http://www.centauri-dreams.org (最新ニュースフォーラム)
Icarus Interstellar
http://www.icarusinterstellar.org
赤色巨星について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E8%89%B2%E5%B7%A8%E6%98%9F
ケンタウルス座α星について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%BA%A7%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%98%9F
(↓英語動画 約3分強)
http://www.youtube.com/watch?v=hxWBOQAuuQQ
(↓英語動画 約7分半。α星向け宇宙船も出演。見応えあり)
http://www.youtube.com/watch?v=GKmEl6why6I&feature=related
▼空・海にも自動操縦到来?! 完全自律の人工知能は、人に伴う移動体に!!
これまで自律というのは、プログラム化されているだけで、決まった事が出来る
だけで、想定外の外乱が入るとフェイルしてしまう。
或いは、一見自律しているように見える、無人偵察機は、リモートで遠隔操縦
されているだけで、人工知能が搭載されている訳ではない。
目覚しいIT技術の発達を活用して、もっとスマートな自律制御の開発しようと
いうのは自然な流れだ。既に自動車でも、完全自動の運転技術開発が進んでいる。
これが、空や海へも広がろうとしている。最終的には、空や海でのレスキューや
監視などの幅広い分野で、人と共に活動・補助する事を狙っている。
コア技術の一つは、LIDAR技術という、紫外線や赤外線も含めた光で周囲のセンシ
ングをする技術だ。レーダーでは電波をでやるところを光で行う、先端技術だ。
特徴は、波長が短い光を使うことで、センシング精度が高くなる。検出物の大きさ
は、波長に比例する。大気観測などでは、分子レベルをもキャッチする。
そして最も肝心な技術は、人工知能だ。今年初め、将棋の対局で、コンピューター
が将棋界トップの一人、棋聖に勝つというニュースが話題になった。
その構成はブレードサーバー6台、一秒間に1800万手もの指し手を読み、
勝利は113手であった。6コアのCPUを2個、今では普通の技術である。
また、米国では昨年、コンピューターがクイズ王に勝利している。少し時代が
ズレルので正確な比較ではないが、こちらは、CPUは2880個だ。
現在のこのようなコンピューターは、専門用途で作り込まれており万能という訳
ではない。逆に言えば、専門用途開発すれば、秀でた能力を発揮する。
これらの技術が融合されれば、人を助けるロボットというのも現実味を出てくる
というものだ。まずは、人の指示で重量物を運搬する、というのはどうだろう。
英語ニュース
http://phys.org/news/2012-10-smart-robotic-drones-advance-science.html
(↓動画。約3分半)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=dv2I8mwraO8#!
LIDAR技術について
http://ja.wikipedia.org/wiki/LIDAR
研究所(Adaptive Systems, Intelligence and Mechatronics Laboratory)HP
http://aim.engr.uconn.edu/
日本語ニュース:コンピューター将棋
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1201/16/news105.html
(↓動画)
http://www.youtube.com/watch?v=7pfzMwGkZXQ
http://gadget.itmedia.co.jp/gg/articles/1201/17/news085.html
コンピューター将棋について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%B0%86%E6%A3%8B
クイズに勝ったコンピューターWATSON
http://gigazine.net/news/20110216_ibm_watson/
(↓英語動画。4分 字幕付き:ワトソンの系譜)
http://www.youtube.com/watch?v=KVM6KKRa12g
▼サイクリングロードが空中に?! 良い眺めだけど、落ちる心配は?!
自転車は環境に良いとの視点や低コストで、最近はサイクリストが増えている。
これは良い傾向だが、結構危ないシーンも増えている。
イギリスには、夢見るサイクリストがいるらしい。事故や渋滞を避けるため、
サイクリングロードを空中に作ろうというのだ。
ガラスチューブの中を走り、公共交通網と連結、補完しあう。クルマでなくても
実にスムーズに目的地まで辿り着く。SkyCycleと呼ぶ、ロンドンの話だ。
とは言っても、これから建造するわけだから、建設費用は大きな問題だ。共感を
持つスポンサーを得て、利用者からも通行料を頂くようだ。
英語では、elevated cycle road というような表現・分類で elevate 高い という
事のようで、空中という事ではない。本来は、高架自転車専用道 という感じだ。
これで調べると、世界各地で実例・プランが出てくる。古くは、1900年に
ロサンゼルスでの事例があった。やはり有料道路で、都心と近郊を結んだようだ。
そう考えると、自転車に乗りノンストップで走り・移動できるというのは、一種の
快感である。今も昔も、そういう感覚は変わらないようだ。
東京あたりでも、こんな構想は出てこないものだろうか。首都高速が地下化される
という噂も聞く。その後に、自転車専用道、如何だろうか。
日本語ニュース
http://wired.jp/2012/09/26/london-bicycle/
英語ニュース
http://www.smartplanet.com/blog/cities/imagining-an-elevated-bicycle-highway-in-london/5056
(↓動画。約1分)
http://www.youtube.com/watch?v=HgiEspxp9PQ&feature=player_embedded
http://www.thetimes.co.uk/tto/public/cyclesafety/article3309140.ece
類似構想・事例
(↓カナダ・バンクーバー:都市内を縦横無尽なネットワーク。高架は一部)
(↓動画)
http://www.youtube.com/watch?v=B7H7fkQ3OI4
http://www.velo-city.ca/
http://challenge.bfi.org/application_summary/450 (トロントの構想)
(↓米国:NY)
http://www.treehugger.com/bikes/should-cities-have-bicycle-highways.html
(↓米国:ロサンゼルス・歴史)
http://www.kcet.org/updaily/socal_focus/history/cycling-through-socal-history-31537.html
http://en.wikipedia.org/wiki/California_Cycleway
(↓米国:ユタ州)
http://news.google.com/newspapers?nid=336&dat=19990817&id=591WAAAAIBAJ&sjid=JuwDAAAAIBAJ&pg=6605,667990
http://www.biketrans.com/gallery.html
(↓米国:シカゴ)
http://inhabitat.com/construction-to-begin-on-chicagos-elevated-bloomingdale-trail-next-summer/bloomingdale-trail-update-michael-van-valkenburgh-associates-2/?extend=1
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<発行にあたり>
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このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。
日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
---------------------------------------------------------------------------
<後記>
---------------------------------------------------------------------------
秋の夜長がやってこようとしている。そんな今夜に地球の子守唄は如何だろう
最近打ち上げられた、バンアレン帯の放射線帯嵐探査機からの「音声」だ。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52101393.html
(↓動画というより音声ファイル)
http://www.youtube.com/watch?v=r6eaniPBJsI
http://www.youtube.com/watch?v=QVJwq3mH7so&feature=player_embedded
(↓動画:素人の見つけたバンアレン帯音楽?)
http://www.youtube.com/watch?v=Lv0NC78JqYc
ニュースによると、電磁波で捉えられているようで、可聴域の周波数だという。
ヘルメットが無ければ聞こえるというが、真空では音は伝わり様がない。
いつか、そんな便利なものができたら、地球だけでなく、月や太陽からも
聞こえてくるかもしれない・・
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2012.10.09. VOL.1-26
┌ ┐
宇宙・航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術ニュースを
分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
└ ┘
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<目 次>
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◆宇宙情報
惑星間宇宙旅行は可能か?! 米国で進むプロジェクト イカロスとは?!
◆先端研究
空・海にも自動操縦到来?! 完全自律の人工知能は、人に伴う移動体に!!
◆最新技術
サイクリングロードが空中に?! 良い眺めだけど、落ちる心配は?!
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▼惑星間宇宙旅行は可能か?! 米国で進むプロジェクト イカロスとは?!
太陽はいつまでこのままで居てくれるのだろうか。恒星の運命として、次なる
状態は、赤色巨星。そうなると太陽は膨張し、地球は飲み込まれる。
ではいつそうなるか。心配しても始まらないと思うようでは、人類滅亡を認める
ようなものだ。その日に備え、準備を怠らないという姿勢が、考える葦である。
そんな高い志で、一介のNASA研究者が独立・NPO設立してプロジェクトを
進めている。惑星間の宇宙旅行を可能にする技術の開発だ。
重要なポイントは3つ。光速移動できても、宇宙は更に大きい。旅行時間が長く、
推進装置を保てる事が重要。消費エネルギーも膨大で、如何に補給していくか。
しかし現状ベースで開発が進んでも、太陽系から近い4.37光年の距離にある
ケンタウルス座α星でさえ、到達するのに2~300年も掛る。
当然、直ぐには完成できないが、小さな積み重ねが無い限り、惑星間航法の
技術は得られない。人類にとっては、非常に長期的な取り組みだ。
その足掛りで始まったプロジェクトの一つが、プロジェクトイカロスだ。太陽系外
へ無人宇宙船を送り出すための技術スタディだ。09年から5年計画で検討する。
目標速度は、光速の1/10を達成する事。推進エネルギーは、なんと核融合だ。
これをモノにしないと太陽系を出ることはできない。
ノズル部中央部に燃料ペレットを、断続的に発射しレーザーで核融合反応を起し
推進力を得る。毎秒、広島原爆96個分のエネルギーを消費する、という。
実はプロジェクトイカロス以前、1973年にダイダロスプロジェクトという
技術スタディがあり、5年掛けて当時の技術ベースで惑星間宇宙船を検討した。
プロジェクトイカロスは、そのアップデイトという訳だ。実に40年もの期間に
渡り研究を続けている。やはりフロンティアスピリットか。
このような着実な技術進歩を前提とした構想のほか、ワープドライブの様な研究
も進んでいる。これについては、また機会を得て・・
英語ニュース
http://www.forbes.com/sites/brucedorminey/2012/06/15/leaving-earth-former-nasa-rocket-scientist-on-the-politics-of-going-interstellar/
http://news.discovery.com/space/wide-angle-project-icarus-110208.html
プロジェクトイカロスHP
http://www.icarusinterstellar.org/projects/project-icarus/
プロジェクトイカロス・コンセプト設計報告書(10年5月版:P63に目標性能)
http://www.icarusinterstellar.org/icarusppd.pdf
ダイダロスプロジェクトについて
http://www.icarusinterstellar.org/project-daedalus-background/
http://en.wikipedia.org/wiki/Project_Daedalus
<惑星間宇宙船の関連動画>
プロジェクトイカロス核融合反応エンジン
(↓イメージ約30秒)
http://www.youtube.com/watch?v=LTL9nZmPT3s
(↓技術説明約7分強)
http://www.youtube.com/watch?v=0wjhzeMS27M&NR=1&feature=endscreen
ダイダロスプロジェクトの宇宙船(約30秒)
http://www.youtube.com/watch?v=RfsKxnPK6ls&NR=1&feature=endscreen
DARPA・NASAプロジェクト:The 100-Year Starship(宇宙コロニー)
http://www.youtube.com/watch?v=AnV0YqoDMj8(約4分)
http://www.youtube.com/watch?v=1VvWNV6W89M&feature=related(12分半)
イオンプラズマエンジン宇宙船(約5分)
http://www.youtube.com/watch?v=DbkQLp6fMBU&feature=related
<推進団体HP>
The British Interplanetary Society
http://www.bis-space.com
Tau Zero Foundation
http://www.tauzero.aero
http://www.centauri-dreams.org (最新ニュースフォーラム)
Icarus Interstellar
http://www.icarusinterstellar.org
赤色巨星について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E8%89%B2%E5%B7%A8%E6%98%9F
ケンタウルス座α星について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%BA%A7%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%98%9F
(↓英語動画 約3分強)
http://www.youtube.com/watch?v=hxWBOQAuuQQ
(↓英語動画 約7分半。α星向け宇宙船も出演。見応えあり)
http://www.youtube.com/watch?v=GKmEl6why6I&feature=related
▼空・海にも自動操縦到来?! 完全自律の人工知能は、人に伴う移動体に!!
これまで自律というのは、プログラム化されているだけで、決まった事が出来る
だけで、想定外の外乱が入るとフェイルしてしまう。
或いは、一見自律しているように見える、無人偵察機は、リモートで遠隔操縦
されているだけで、人工知能が搭載されている訳ではない。
目覚しいIT技術の発達を活用して、もっとスマートな自律制御の開発しようと
いうのは自然な流れだ。既に自動車でも、完全自動の運転技術開発が進んでいる。
これが、空や海へも広がろうとしている。最終的には、空や海でのレスキューや
監視などの幅広い分野で、人と共に活動・補助する事を狙っている。
コア技術の一つは、LIDAR技術という、紫外線や赤外線も含めた光で周囲のセンシ
ングをする技術だ。レーダーでは電波をでやるところを光で行う、先端技術だ。
特徴は、波長が短い光を使うことで、センシング精度が高くなる。検出物の大きさ
は、波長に比例する。大気観測などでは、分子レベルをもキャッチする。
そして最も肝心な技術は、人工知能だ。今年初め、将棋の対局で、コンピューター
が将棋界トップの一人、棋聖に勝つというニュースが話題になった。
その構成はブレードサーバー6台、一秒間に1800万手もの指し手を読み、
勝利は113手であった。6コアのCPUを2個、今では普通の技術である。
また、米国では昨年、コンピューターがクイズ王に勝利している。少し時代が
ズレルので正確な比較ではないが、こちらは、CPUは2880個だ。
現在のこのようなコンピューターは、専門用途で作り込まれており万能という訳
ではない。逆に言えば、専門用途開発すれば、秀でた能力を発揮する。
これらの技術が融合されれば、人を助けるロボットというのも現実味を出てくる
というものだ。まずは、人の指示で重量物を運搬する、というのはどうだろう。
英語ニュース
http://phys.org/news/2012-10-smart-robotic-drones-advance-science.html
(↓動画。約3分半)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=dv2I8mwraO8#!
LIDAR技術について
http://ja.wikipedia.org/wiki/LIDAR
研究所(Adaptive Systems, Intelligence and Mechatronics Laboratory)HP
http://aim.engr.uconn.edu/
日本語ニュース:コンピューター将棋
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1201/16/news105.html
(↓動画)
http://www.youtube.com/watch?v=7pfzMwGkZXQ
http://gadget.itmedia.co.jp/gg/articles/1201/17/news085.html
コンピューター将棋について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%B0%86%E6%A3%8B
クイズに勝ったコンピューターWATSON
http://gigazine.net/news/20110216_ibm_watson/
(↓英語動画。4分 字幕付き:ワトソンの系譜)
http://www.youtube.com/watch?v=KVM6KKRa12g
▼サイクリングロードが空中に?! 良い眺めだけど、落ちる心配は?!
自転車は環境に良いとの視点や低コストで、最近はサイクリストが増えている。
これは良い傾向だが、結構危ないシーンも増えている。
イギリスには、夢見るサイクリストがいるらしい。事故や渋滞を避けるため、
サイクリングロードを空中に作ろうというのだ。
ガラスチューブの中を走り、公共交通網と連結、補完しあう。クルマでなくても
実にスムーズに目的地まで辿り着く。SkyCycleと呼ぶ、ロンドンの話だ。
とは言っても、これから建造するわけだから、建設費用は大きな問題だ。共感を
持つスポンサーを得て、利用者からも通行料を頂くようだ。
英語では、elevated cycle road というような表現・分類で elevate 高い という
事のようで、空中という事ではない。本来は、高架自転車専用道 という感じだ。
これで調べると、世界各地で実例・プランが出てくる。古くは、1900年に
ロサンゼルスでの事例があった。やはり有料道路で、都心と近郊を結んだようだ。
そう考えると、自転車に乗りノンストップで走り・移動できるというのは、一種の
快感である。今も昔も、そういう感覚は変わらないようだ。
東京あたりでも、こんな構想は出てこないものだろうか。首都高速が地下化される
という噂も聞く。その後に、自転車専用道、如何だろうか。
日本語ニュース
http://wired.jp/2012/09/26/london-bicycle/
英語ニュース
http://www.smartplanet.com/blog/cities/imagining-an-elevated-bicycle-highway-in-london/5056
(↓動画。約1分)
http://www.youtube.com/watch?v=HgiEspxp9PQ&feature=player_embedded
http://www.thetimes.co.uk/tto/public/cyclesafety/article3309140.ece
類似構想・事例
(↓カナダ・バンクーバー:都市内を縦横無尽なネットワーク。高架は一部)
(↓動画)
http://www.youtube.com/watch?v=B7H7fkQ3OI4
http://www.velo-city.ca/
http://challenge.bfi.org/application_summary/450 (トロントの構想)
(↓米国:NY)
http://www.treehugger.com/bikes/should-cities-have-bicycle-highways.html
(↓米国:ロサンゼルス・歴史)
http://www.kcet.org/updaily/socal_focus/history/cycling-through-socal-history-31537.html
http://en.wikipedia.org/wiki/California_Cycleway
(↓米国:ユタ州)
http://news.google.com/newspapers?nid=336&dat=19990817&id=591WAAAAIBAJ&sjid=JuwDAAAAIBAJ&pg=6605,667990
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(↓米国:シカゴ)
http://inhabitat.com/construction-to-begin-on-chicagos-elevated-bloomingdale-trail-next-summer/bloomingdale-trail-update-michael-van-valkenburgh-associates-2/?extend=1
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ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
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<後記>
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秋の夜長がやってこようとしている。そんな今夜に地球の子守唄は如何だろう
最近打ち上げられた、バンアレン帯の放射線帯嵐探査機からの「音声」だ。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52101393.html
(↓動画というより音声ファイル)
http://www.youtube.com/watch?v=r6eaniPBJsI
http://www.youtube.com/watch?v=QVJwq3mH7so&feature=player_embedded
(↓動画:素人の見つけたバンアレン帯音楽?)
http://www.youtube.com/watch?v=Lv0NC78JqYc
ニュースによると、電磁波で捉えられているようで、可聴域の周波数だという。
ヘルメットが無ければ聞こえるというが、真空では音は伝わり様がない。
いつか、そんな便利なものができたら、地球だけでなく、月や太陽からも
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2012.10.02. VOL.1-25
┌ ┐
宇宙・航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術ニュースを
分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
└ ┘
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<目 次>
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◆宇宙情報
宇宙エレベーター、実現計画が始動!! 最初は月に?! いつ実現?!
◆先端研究
思いのままに動かせる?! ラジコンゴキブリは、サイボーグなのか?!
◆最新技術
本当に来るのか、自動車自動運転?! カリフォルニアで試験走行法制化?!
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▼宇宙エレベーター、実現計画が始動!! 最初は月に?! いつ実現?!
70年代アーサーCクラークは、ジャックの豆の木を思い描きながら、宇宙
エレベーターを構想・題材にしたSF小説を発表したという。
当時は壮大なアイデアに過ぎなかったが、軽量・高強度な材料開発、実用化
される今日、具体化しようと挑戦する研究者が世界中に現れているようだ。
米国ではスペースベンチャーが中心となって、まず月に設置しようという
計画が進んでいる。なんと10年以内に実現させるという。
地球で設置するするより、障害も少なくコストも安い。例えば月なら5km
のケーブルだけで実証できる。地球なら10万kmは欲しいところだ。
それは、ケーブルを引っ張るにはより遠いところにカウンターウエイトを
置いてやる必要があるからだ。地球での静止軌道は36000kmだが・・
月に設置して単に実証か、という疑問を持たれるかもしれない。これにより
低コストで月への輸送を可能にすると言う。
既に、第一ステップの準備が始まっている。技術的可能性と経済性の両方を
確認しようというものだ。
地上2kmの位置にバルーンを上げ、地上とケーブルで繋いで、ロボットを
昇下降させ実験を重ねる。成功すれば、地上3-5kmへ伸ばしていく。
一方、日本でも始動、建設大手が構想を発表した。こちらはあくまで地球用
だが、実現は2050年が目標だが、計画は具体的だ。
地上10kmにカウンターウエイトを置き、ケーブルを地球へ伸ばす。地上
と往復するカーゴには30人が搭乗できる。
時速200kmで上昇し、静止軌道上の中継基地的な基地へは、7.5日を
掛けて上がっていく。ちょっと時間も掛かる。
尚、月の宇宙エレベーター計画、キックスターター・プロジェクトと呼んで
いるが、65万円程度を予定し、寄付で賄おうとしている。
既に、240万円程集まっているが、夢を求めて、あたなも少し如何だろう。
寄付は1ドルからOKのようだ・・
<月のスペースエレベーター>
日本語ニュース
(↓動画あり)
http://gigazine.net/news/20120909-space-elevator/
http://japan.internet.com/interestingly/20120829/1.html
英語ニュース
http://www.tgdaily.com/space-features/65740-space-elevator-planned-for-the-moon
http://techland.time.com/2012/08/30/kickstart-this-a-space-elevator-on-the-moon/
(↓全体計画)
http://nextbigfuture.com/2012/08/lunar-space-elevator-kickstarter-is.html
(↓動画あり)
http://rt.com/news/lunar-space-elevator-2020-646/
(↓2010年のニュース)
http://www.universetoday.com/68840/developers-say-lunar-elevator-could-be-built-within-a-decade/
当初計画書(05年 NASA補助)
http://www.niac.usra.edu/files/studies/final_report/1032Pearson.pdf
開発会社(Liftport社)HP
http://www.liftport.com/
月のスペースエレベーターについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Lunar_space_elevator
<地球のスペースエレベーター>
日本語ニュース
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2860270/8526156
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20120813-00025344-r25
http://blog.goo.ne.jp/orbitalelevator/e/7401209915e720622c28f9f183507d6f
英語ニュース(動画)
http://www.youtube.com/watch?v=rcKMgwmWc3A
開発会社(大林組)プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20120220
地球のスペースエレベーターについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8C%E9%81%93%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF
http://en.wikipedia.org/wiki/Space_elevator (英語)
世界の開発構想
(↓ロシア版 最後の10秒:動画)
http://www.youtube.com/watch?v=lAqwfzKIFjY
(↓NASA版:動画)
http://www.youtube.com/watch?v=MkPDKVkVaj0&feature=bf_prev&list=PL9JlRoZLsYYygC9NEvH5EAG4bzHD7aTsY
http://www.youtube.com/watch?v=ph9OVJ7APJI (日本語版)
宇宙エレベーター協会
http://jsea.jp/ja
▼思いのままに動かせる?! ラジコンゴキブリは、サイボーグなのか?!
サイボーグCybernetic Organismというと、人工臓器が思い起こすくらいだが、
本来は生命体(organ)と自動制御技術(cybernetic)を融合させたものとか。
つまり、サイバネティック・オーガニズム(Cybernetic Organism)の略で、
自動制御が主体になると、脳へ直接信号を送り、生体制御するなどとなる。
そういった実験が成功した。対象は、神経系が簡素なゴキブリだ。といっても
ゴキブリの脳に直接的な仕掛けをする訳ではない。
頭とお尻にある触覚を刺激するのである。頭には、触れると障害物と判断し、
逆方向に進もうとする、つまり方向を決める触覚がある。
お尻には、刺激すると何者かが迫ったと追い立てられ、前へ進む触覚がある。
これらを上手く刺激することで、思い通りに進ませようというのだ。
このアイデア、なかなか良い。言ってみれば、馬を走らせるために、手綱と鞭
を使うようなものだ。よくよく考えれば、純粋なサイボーグではない。
ゴキブリの事を知り尽くすことから出てきた発想ではないだろうか。小さな脳
を直接イジルよりも、遥かに簡単な技術で実現できる。
動画を見る限り、床に描かれた移動パスに添って、実にスムーズに動く。
これなら、上手くいきそうな気もする。
ただ、今回の実験ではゴキブリが見えるので、細かな操作で操縦できるが、
見えない場所で動かすためには、カメラなどを付けていく必要がありそうだ。
最終的には、災害などの現場で、ロボットでも難しい捜索に役立つことを
狙っている。曰く「ゴキブリは、危険な状況におけるエキスパートだ」
でもゴキブリが近づいてきたら、人間は本能的に叩き潰すのではないだろうか。
もっとインターフェイスが良い昆虫はいないだろうか・・
日本語ニュース
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/38001/
http://mainichi.jp/feature/nationalgeo/archive/2012/09/10/ngeo20120910002.html
英語ニュース(動画あり。約1分)
http://www.foxnews.com/science/2012/09/10/cyborg-cockroaches-may-be-future-emergency-responders/
サイボーグについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0
http://www.jimbunshoin.co.jp/rmj/ethics3.htm (京都大 脳研究者HP)
論文:微小脳と巨大脳(09年6月)
http://www.lfsci.hokudai.ac.jp/gakuin/download/sciencetop/0908mizunami.pdf
ゴキブリの触覚について
http://gokiburitaisaku.jp/?p=189
ゴキブリの動きについて
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52089946.html
▼本当に来るのか、自動車自動運転?! カリフォルニアで試験走行法制化?!
SF映画では、お決まりの自動車の自動運転。ついに、試験走行であるが法制化
された。こういう話は、これもお決まり、アメリカ・カリフォルニア州でだ。
#実は、ネバダ州が2011年6月に実施しているが・・
レーダー、カメラ、人工知能 数々の技術を駆使してドライバー不在で街を走り
抜ける。自動運転の先頭を走るのは、かのグーグルだ。
#類似ニュース Vol.1-2 グーグルが見せる未来! 自動運転が直ぐそこに!
グーグルは、実験車で48万kmもの自動運転の累積がある。この法律で実用化
に向けた実験を繰り返し、5年でモノにしようという。
当然、ワシントンへのロビー活動も積極的だ。一部報道によると2012年だけ
でも、活動費として4億円を予算化している。5年で連邦法での法制化を狙う。
では、コア技術は何か。これまでは、インフラ技術の進化が大きく寄与すると
考えられていたが、今は少し違うようだ。
もっと重要な技術は、M2M技術、マシンTOマシン、つまり自動車同士で
コミュニケートする技術。それにより全体として自律システムを成すという。
単なる通信技術ではない。センサーネットワーク技術や情報処理技術の高度化に
より初めて実現できるが、既にETCや自販機の遠隔管理など広く使われる。
また、米国のIEEEという電気・電子の専門家協会では、それを裏付ける様な
予測を立てる。2040年には自動車の内、75%が自動運転化されると見込む。
その内容はもっと具体的だ。確率50%で、2040年には信号機がなくなる。
確率90%で、自動運転車に高速道路専用レーンの割り当てが実施される。
まだある。確率60%で、自動車の個人所有からカーシェア制度へ移行する。
最後に、確率100%で、社会の自動運転車への意識が、劇的に変化する。
自動化による社会的な変化は、計り知れない。自動運転が当たり前の時代には、
キット別のモビリティが出てきているだろう。空飛ぶクルマなんてどうかな・・
日本語ニュース
http://www.cnn.co.jp/tech/35022282.html (法制化)
http://wired.jp/2012/09/20/ieee-autonomous-2040/ (IEEE予測)
(↓トヨタの自動運転動画ニュース)
http://www.youtube.com/watch?v=lveza7EWdss (約1分半)
(↓日産の自動運転動画ニュース。ちょっと違うかも)
http://www.youtube.com/watch?v=Dl4uVaguS8s (1分強)
英語ニュース
http://www.wired.com/autopia/2012/09/ieee-autonomous-2040/
http://www.thecarconnection.com/news/1079261_ieee-says-that-75-of-vehicles-will-be-autonomous-by-2040
(↓グーグル自動運転車の動画ニュース)
http://www.youtube.com/watch?v=cdgQpa1pUUE (約3分。分かり易し)
http://www.youtube.com/watch?v=J17Qgc4a8xY (約10分)
(↓コンボイ方式の動画ニュース)
http://www.youtube.com/watch?v=QYV7cqmaJ14 (3分弱)
(↓グーグル ワシントンへロビー活動)
http://www.wired.com/autopia/2012/05/google-autonomous-washington/
ドライバーレスHP
http://www.driverlesscarhq.com/
M2M技術 導入事例
http://businessnetwork.jp/Portals/0/SP/nec_m2m/01_02.html
(↓説明動画。NTTデータ)
http://www.youtube.com/watch?v=QxHqADAyW4w (約5分半)
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<発行にあたり>
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このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。
日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
---------------------------------------------------------------------------
<後記>
---------------------------------------------------------------------------
温暖化が叫ばれて久しいが、状況は目に見えて悪化している。この夏、
グリーンランドから氷がなくなったという。
http://www.eorc.jaxa.jp/imgdata/topics/2012/tp120725.html
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article_enlarge.php?file_id=20120726004
人工衛星の記録を取り始め30年、最も速く氷が消えた。7月8日に40%が
溶け、12日にはほぼ無くなった。
(↓日本語番組。微生物による表面が黒く・・約2分)
http://www.youtube.com/watch?v=teqG2Vo2hD8
(↓特集番組。約9分)
http://www.youtube.com/watch?v=jImCcBzqp14
(↓今夏のグリーンランド動画。約3分)
http://www.youtube.com/watch?v=kPsEhPrLyaM
(↓島内の川の動画。約1分半)
http://www.youtube.com/watch?v=RauzduvIYog&feature=player_embedded
陸の上の氷が溶けると、そのまま海面上昇に繋がる。一説に7mもの上昇とか。
果たして来夏、どこに氷が残るのだろうか・・
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◇ASTRO Sci-Tech NEWS 創刊;12.04.17
◇ 発行人 NPO法人ASTRO
Advanced Science-Technology Research Organization
http://npoastro.blog.shinobi.jp/ (ブログ形式新設)
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◇ご意見などは、こちらのアドレスへ npo.astro.org.news(アット)gmail.com
◇マガジンID 0001502650 購読者数(00036)
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分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
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◆宇宙情報
宇宙エレベーター、実現計画が始動!! 最初は月に?! いつ実現?!
◆先端研究
思いのままに動かせる?! ラジコンゴキブリは、サイボーグなのか?!
◆最新技術
本当に来るのか、自動車自動運転?! カリフォルニアで試験走行法制化?!
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▼宇宙エレベーター、実現計画が始動!! 最初は月に?! いつ実現?!
70年代アーサーCクラークは、ジャックの豆の木を思い描きながら、宇宙
エレベーターを構想・題材にしたSF小説を発表したという。
当時は壮大なアイデアに過ぎなかったが、軽量・高強度な材料開発、実用化
される今日、具体化しようと挑戦する研究者が世界中に現れているようだ。
米国ではスペースベンチャーが中心となって、まず月に設置しようという
計画が進んでいる。なんと10年以内に実現させるという。
地球で設置するするより、障害も少なくコストも安い。例えば月なら5km
のケーブルだけで実証できる。地球なら10万kmは欲しいところだ。
それは、ケーブルを引っ張るにはより遠いところにカウンターウエイトを
置いてやる必要があるからだ。地球での静止軌道は36000kmだが・・
月に設置して単に実証か、という疑問を持たれるかもしれない。これにより
低コストで月への輸送を可能にすると言う。
既に、第一ステップの準備が始まっている。技術的可能性と経済性の両方を
確認しようというものだ。
地上2kmの位置にバルーンを上げ、地上とケーブルで繋いで、ロボットを
昇下降させ実験を重ねる。成功すれば、地上3-5kmへ伸ばしていく。
一方、日本でも始動、建設大手が構想を発表した。こちらはあくまで地球用
だが、実現は2050年が目標だが、計画は具体的だ。
地上10kmにカウンターウエイトを置き、ケーブルを地球へ伸ばす。地上
と往復するカーゴには30人が搭乗できる。
時速200kmで上昇し、静止軌道上の中継基地的な基地へは、7.5日を
掛けて上がっていく。ちょっと時間も掛かる。
尚、月の宇宙エレベーター計画、キックスターター・プロジェクトと呼んで
いるが、65万円程度を予定し、寄付で賄おうとしている。
既に、240万円程集まっているが、夢を求めて、あたなも少し如何だろう。
寄付は1ドルからOKのようだ・・
<月のスペースエレベーター>
日本語ニュース
(↓動画あり)
http://gigazine.net/news/20120909-space-elevator/
http://japan.internet.com/interestingly/20120829/1.html
英語ニュース
http://www.tgdaily.com/space-features/65740-space-elevator-planned-for-the-moon
http://techland.time.com/2012/08/30/kickstart-this-a-space-elevator-on-the-moon/
(↓全体計画)
http://nextbigfuture.com/2012/08/lunar-space-elevator-kickstarter-is.html
(↓動画あり)
http://rt.com/news/lunar-space-elevator-2020-646/
(↓2010年のニュース)
http://www.universetoday.com/68840/developers-say-lunar-elevator-could-be-built-within-a-decade/
当初計画書(05年 NASA補助)
http://www.niac.usra.edu/files/studies/final_report/1032Pearson.pdf
開発会社(Liftport社)HP
http://www.liftport.com/
月のスペースエレベーターについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Lunar_space_elevator
<地球のスペースエレベーター>
日本語ニュース
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2860270/8526156
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20120813-00025344-r25
http://blog.goo.ne.jp/orbitalelevator/e/7401209915e720622c28f9f183507d6f
英語ニュース(動画)
http://www.youtube.com/watch?v=rcKMgwmWc3A
開発会社(大林組)プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20120220
地球のスペースエレベーターについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8C%E9%81%93%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF
http://en.wikipedia.org/wiki/Space_elevator (英語)
世界の開発構想
(↓ロシア版 最後の10秒:動画)
http://www.youtube.com/watch?v=lAqwfzKIFjY
(↓NASA版:動画)
http://www.youtube.com/watch?v=MkPDKVkVaj0&feature=bf_prev&list=PL9JlRoZLsYYygC9NEvH5EAG4bzHD7aTsY
http://www.youtube.com/watch?v=ph9OVJ7APJI (日本語版)
宇宙エレベーター協会
http://jsea.jp/ja
▼思いのままに動かせる?! ラジコンゴキブリは、サイボーグなのか?!
サイボーグCybernetic Organismというと、人工臓器が思い起こすくらいだが、
本来は生命体(organ)と自動制御技術(cybernetic)を融合させたものとか。
つまり、サイバネティック・オーガニズム(Cybernetic Organism)の略で、
自動制御が主体になると、脳へ直接信号を送り、生体制御するなどとなる。
そういった実験が成功した。対象は、神経系が簡素なゴキブリだ。といっても
ゴキブリの脳に直接的な仕掛けをする訳ではない。
頭とお尻にある触覚を刺激するのである。頭には、触れると障害物と判断し、
逆方向に進もうとする、つまり方向を決める触覚がある。
お尻には、刺激すると何者かが迫ったと追い立てられ、前へ進む触覚がある。
これらを上手く刺激することで、思い通りに進ませようというのだ。
このアイデア、なかなか良い。言ってみれば、馬を走らせるために、手綱と鞭
を使うようなものだ。よくよく考えれば、純粋なサイボーグではない。
ゴキブリの事を知り尽くすことから出てきた発想ではないだろうか。小さな脳
を直接イジルよりも、遥かに簡単な技術で実現できる。
動画を見る限り、床に描かれた移動パスに添って、実にスムーズに動く。
これなら、上手くいきそうな気もする。
ただ、今回の実験ではゴキブリが見えるので、細かな操作で操縦できるが、
見えない場所で動かすためには、カメラなどを付けていく必要がありそうだ。
最終的には、災害などの現場で、ロボットでも難しい捜索に役立つことを
狙っている。曰く「ゴキブリは、危険な状況におけるエキスパートだ」
でもゴキブリが近づいてきたら、人間は本能的に叩き潰すのではないだろうか。
もっとインターフェイスが良い昆虫はいないだろうか・・
日本語ニュース
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/38001/
http://mainichi.jp/feature/nationalgeo/archive/2012/09/10/ngeo20120910002.html
英語ニュース(動画あり。約1分)
http://www.foxnews.com/science/2012/09/10/cyborg-cockroaches-may-be-future-emergency-responders/
サイボーグについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0
http://www.jimbunshoin.co.jp/rmj/ethics3.htm (京都大 脳研究者HP)
論文:微小脳と巨大脳(09年6月)
http://www.lfsci.hokudai.ac.jp/gakuin/download/sciencetop/0908mizunami.pdf
ゴキブリの触覚について
http://gokiburitaisaku.jp/?p=189
ゴキブリの動きについて
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52089946.html
▼本当に来るのか、自動車自動運転?! カリフォルニアで試験走行法制化?!
SF映画では、お決まりの自動車の自動運転。ついに、試験走行であるが法制化
された。こういう話は、これもお決まり、アメリカ・カリフォルニア州でだ。
#実は、ネバダ州が2011年6月に実施しているが・・
レーダー、カメラ、人工知能 数々の技術を駆使してドライバー不在で街を走り
抜ける。自動運転の先頭を走るのは、かのグーグルだ。
#類似ニュース Vol.1-2 グーグルが見せる未来! 自動運転が直ぐそこに!
グーグルは、実験車で48万kmもの自動運転の累積がある。この法律で実用化
に向けた実験を繰り返し、5年でモノにしようという。
当然、ワシントンへのロビー活動も積極的だ。一部報道によると2012年だけ
でも、活動費として4億円を予算化している。5年で連邦法での法制化を狙う。
では、コア技術は何か。これまでは、インフラ技術の進化が大きく寄与すると
考えられていたが、今は少し違うようだ。
もっと重要な技術は、M2M技術、マシンTOマシン、つまり自動車同士で
コミュニケートする技術。それにより全体として自律システムを成すという。
単なる通信技術ではない。センサーネットワーク技術や情報処理技術の高度化に
より初めて実現できるが、既にETCや自販機の遠隔管理など広く使われる。
また、米国のIEEEという電気・電子の専門家協会では、それを裏付ける様な
予測を立てる。2040年には自動車の内、75%が自動運転化されると見込む。
その内容はもっと具体的だ。確率50%で、2040年には信号機がなくなる。
確率90%で、自動運転車に高速道路専用レーンの割り当てが実施される。
まだある。確率60%で、自動車の個人所有からカーシェア制度へ移行する。
最後に、確率100%で、社会の自動運転車への意識が、劇的に変化する。
自動化による社会的な変化は、計り知れない。自動運転が当たり前の時代には、
キット別のモビリティが出てきているだろう。空飛ぶクルマなんてどうかな・・
日本語ニュース
http://www.cnn.co.jp/tech/35022282.html (法制化)
http://wired.jp/2012/09/20/ieee-autonomous-2040/ (IEEE予測)
(↓トヨタの自動運転動画ニュース)
http://www.youtube.com/watch?v=lveza7EWdss (約1分半)
(↓日産の自動運転動画ニュース。ちょっと違うかも)
http://www.youtube.com/watch?v=Dl4uVaguS8s (1分強)
英語ニュース
http://www.wired.com/autopia/2012/09/ieee-autonomous-2040/
http://www.thecarconnection.com/news/1079261_ieee-says-that-75-of-vehicles-will-be-autonomous-by-2040
(↓グーグル自動運転車の動画ニュース)
http://www.youtube.com/watch?v=cdgQpa1pUUE (約3分。分かり易し)
http://www.youtube.com/watch?v=J17Qgc4a8xY (約10分)
(↓コンボイ方式の動画ニュース)
http://www.youtube.com/watch?v=QYV7cqmaJ14 (3分弱)
(↓グーグル ワシントンへロビー活動)
http://www.wired.com/autopia/2012/05/google-autonomous-washington/
ドライバーレスHP
http://www.driverlesscarhq.com/
M2M技術 導入事例
http://businessnetwork.jp/Portals/0/SP/nec_m2m/01_02.html
(↓説明動画。NTTデータ)
http://www.youtube.com/watch?v=QxHqADAyW4w (約5分半)
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<発行にあたり>
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このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。
日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
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<後記>
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温暖化が叫ばれて久しいが、状況は目に見えて悪化している。この夏、
グリーンランドから氷がなくなったという。
http://www.eorc.jaxa.jp/imgdata/topics/2012/tp120725.html
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article_enlarge.php?file_id=20120726004
人工衛星の記録を取り始め30年、最も速く氷が消えた。7月8日に40%が
溶け、12日にはほぼ無くなった。
(↓日本語番組。微生物による表面が黒く・・約2分)
http://www.youtube.com/watch?v=teqG2Vo2hD8
(↓特集番組。約9分)
http://www.youtube.com/watch?v=jImCcBzqp14
(↓今夏のグリーンランド動画。約3分)
http://www.youtube.com/watch?v=kPsEhPrLyaM
(↓島内の川の動画。約1分半)
http://www.youtube.com/watch?v=RauzduvIYog&feature=player_embedded
陸の上の氷が溶けると、そのまま海面上昇に繋がる。一説に7mもの上昇とか。
果たして来夏、どこに氷が残るのだろうか・・
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のコメントを付記した程度のものです。よって、紹介している情報の
正確性・信頼性は保証できません。これを読む各人の責任でのご利用
をお願いします。
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す。従いまして、本メールの受信に関する全ての責任、また関連する
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2012.09.25. VOL.1-24
┌ ┐
宇宙・航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術ニュースを
分かり易く解説します!! 中高生からオタクまで、幅広く楽しんで下さい!
└ ┘
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<目 次>
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◆宇宙情報
太陽活動を地上で再現?! JAXA開発、プラズマ実験装置とは?!
◆先端研究
鳥のように飛行する可動翼機?! 狭い隙間もクイックロールで難なく通過!!
◆最新技術
ウォーターでドルフィンジャンプ?! えっ これは新しい水上アメニティ?!
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
▼太陽活動を地上で再現?! JAXA開発、プラズマ実験装置とは?!
日本の太陽観測には、力が入っている。欧米と共に先端を走る。X線観測衛星
ひので は、その最前線で活動している、日本で3代目の衛星だ。
天体の研究は観測が一番だが、予測となるとそうでもない。実験的に再現できる
装置や理論が必要になる。天気予報の進化をみれば理解頂けるだろう。
太陽活動は、地球へ多大な影響を与える。現在でも、宇宙天気予報なるサービス
があり、太陽活動に基づく磁気嵐予想等を提供している。
この宇宙天気予報は、太陽自身の活動は、事実観測結果であるが、地球までの
距離があるため、地球への影響は予報という形で提供される。
今回のJAXAの発表は、ミクロではあるが、太陽表面の活動を再現・予測する
という世界初の技術である。太陽活動全体の予測の第一歩と言える。
トーラス実験装置という磁場発生装置内に、プラズマを発生させ、磁場で捉える。
そして、その磁場に変化を与え、プラズマから、ガスやジェットを発生させた。
これは、規模こそ小さいものの、太陽表面上で見られるジェットなどの太陽活動
に類似した特徴を有しているという。
現代は、太陽活動が勢いを増し、いつ、どのような事になるか、全くお先真っ暗
の状態である。今後の研究成果が待ち望まれる。
#類似ニュース 2012.05.22. VOL.1-6
-太陽の変化が進行している!! どんな変化が? どんな影響が?-
日本語ニュース
http://news.mynavi.jp/news/2012/09/11/085/index.html
http://www.astroarts.co.jp/news/2012/09/10sun/index-j.shtml
http://scienceportal.jp/news/daily/1209/1209111.html
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020120911004&expand#title
JAXAプレスリリース(詳しく記載)
http://www.jaxa.jp/press/2012/09/20120907_lab_experiment_j.html
発表論文(A LABORATORY EXPERIMENT OF MAGNETIC RECONNECTION:
OUTFLOWS, HEATING, AND WAVES IN CHROMOSPHERIC JETS)
http://iopscience.iop.org/0004-637X/756/2/152
世界の太陽観測衛星について
http://www.sed.co.jp/tokusyu/solar.html
太陽観測衛星 ひので HP
http://hinode.nao.ac.jp/
太陽観測衛星 ひので について
http://www.jaxa.jp/projects/sat/solar_b/index_j.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%AE%E3%81%A7_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
太陽観測衛星 ひので のニュース動画(12年4月 太陽磁場反転 4極化)
http://www.youtube.com/watch?v=o2h-x-5Rvqo&feature=related
実験装置のある東大大学院新領域創成科学研究科HP
http://www.k.u-tokyo.ac.jp/ae/res/ono-y.html
http://tanuki.t.u-tokyo.ac.jp/m4/ (実験装置説明)
▼鳥のように飛行する可動翼機?! 狭い隙間もクイックロールで難なく通過!!
技術の進歩があっても、まだまだ実現できない事は多い。生体模倣的な技術開発
はそれを物語るが、この技術もその一つだろう。
鳥は、林や森を難なく飛び抜ける。これが所謂飛行機だったなら、確実に衝突
しているところである。翼全長より狭い幅には、飛びこめないのは明らかだ。
90°ロール方向に機体を回転すれば、通過はできるが、直ぐに復帰しないと
揚力を失い墜落してしまう。そんな事ができるのだろうか。
このような鳥の飛行を再現したい、と開発がスタートされた。この機体は、
ナイフエッジターンと呼ぶ、90°のロールターンができる。
いくつかの大学の研究チームが協力し、ようやくここまで来た。コンピュータ
制御や機体開発、いろいろな専門技術が必要とされるからだ。
その成果は、素晴らしい。まだ中間段階だが、見事にポールの間を潜り抜ける。
そこには、新しい主翼可動技術がある。一見フラフラしているが、見事に動く。
現在、この動きを可能にしているのは、モーションキャプチャーによる動きの
トレースであるが、近い将来、ビジョンシステムを開発し、より自律を狙う。
更には、複雑で変化しやすい、乱流などの変数をも制御し、まさしく鳥の様な
飛行ができる機体の開発を狙っていくという。
恐らく、究極の技術には、もっと変態しやすい柔らかい材料を取り込んだ技術
の開発が必要となるだろう。なぜなら、生体模倣の究極は、そのものだからだ。
英語ニュース(動画あり)
http://www.csail.mit.edu/node/1778
開発の中核チーム(MIT Robot Locomotion Group)
http://groups.csail.mit.edu/locomotion/
類似事例(MIT 4発ローター機 動画)
http://www.kotaro269.com/archives/51045156.html
類似事例(MIT 固定翼機 動画)
http://blogs.yahoo.co.jp/iron_rain_chie/38651934.html
▼ウォーターでドルフィンジャンプ?! えっ これは新しい水上アメニティ?!
こういう使い方もあったのだ! 意外なシンプル技術で、マリンリゾートで
フライングジャンプ! 今年はシーズン遅れだが、来夏に如何だろう・・
原理は簡単、大量の水を出す消防車の放水ノズルと同じ。それを使って空を飛ぶ。
水辺では水を使い放題、どんどん飛んでいく。
足元にはメイン推力ノズル2基があり、手元に各々操舵用ようのノズルがセット
される。自由自在の空中散歩が可能だ。
そう9Mくらいは楽々。しかも水中でも推進力として使えるので、イルカの様に
水中から空中へジャンプもできる。こんなの、見たことない!!
元々はジェットスキーのメーカー。これは、ジェットスキーのノズル部にホース
を差し込み推力源とする。つまり、ジェットスキーのオプションのようなものだ。
開発には数年掛かったようだが、世界では大きな関心が寄せられた。アメリカ製
かと思ったがそうではない、なんと驚きのフランス製だ。
日本では65万円で購入できるようだ。勿論、ジェットスキーは別売。もう少し
若かったら、と思うのは・・
日本語ニュース(動画あり)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52100791.html
メーカー(Zapata-Raceing社)HP(動画あり)
http://www.zapata-racing.com/en/flyboard/
(↓動画あり:電装品組み立て)
http://www.zapata-racing.com/en/flyboard/kit/
国内代理店
http://www.gs-marine.jp/
国内体験スクール
http://www8.plala.or.jp/hakutaka-marine/flyboard.html
競合モデル(JETLEV-FLYER)
http://www.jetlev-flyer.com/home.html
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<発行にあたり>
---------------------------------------------------------------------------
このメルマガは、NPO法人 ASTROがお贈りする、宇宙を始めとする
世界中の最先端の科学や技術の情報をご紹介するものです。
日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
説明・解説し、科学技術の楽しさや大切さを伝えていきたいと思っています。
ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。
---------------------------------------------------------------------------
<後記>
---------------------------------------------------------------------------
異常気象が叫ばれて久しいが、南極のオゾン層が回復しつつあるという嬉しい
ニュースが発表されている。
日本語 http://www.asahi.com/eco/news/TKY201209150382.html
英 語 http://www.nasa.gov/topics/earth/features/bhartia-qa.html
動 画 http://www.youtube.com/watch?v=3Tyvxz5dpoo
昨年比、9月のオゾンホール面積は20%減となったという。80年代から
拡大の一途、90年代後半からは一進一退だったが、ようやく減少なのか・・
といっても、まだ無くなった訳ではないので、一層の努力が必要だ。あらためて
気を引き締めたいものだ。
観測サイト http://ozonewatch.gsfc.nasa.gov/
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▼太陽活動を地上で再現?! JAXA開発、プラズマ実験装置とは?!
日本の太陽観測には、力が入っている。欧米と共に先端を走る。X線観測衛星
ひので は、その最前線で活動している、日本で3代目の衛星だ。
天体の研究は観測が一番だが、予測となるとそうでもない。実験的に再現できる
装置や理論が必要になる。天気予報の進化をみれば理解頂けるだろう。
太陽活動は、地球へ多大な影響を与える。現在でも、宇宙天気予報なるサービス
があり、太陽活動に基づく磁気嵐予想等を提供している。
この宇宙天気予報は、太陽自身の活動は、事実観測結果であるが、地球までの
距離があるため、地球への影響は予報という形で提供される。
今回のJAXAの発表は、ミクロではあるが、太陽表面の活動を再現・予測する
という世界初の技術である。太陽活動全体の予測の第一歩と言える。
トーラス実験装置という磁場発生装置内に、プラズマを発生させ、磁場で捉える。
そして、その磁場に変化を与え、プラズマから、ガスやジェットを発生させた。
これは、規模こそ小さいものの、太陽表面上で見られるジェットなどの太陽活動
に類似した特徴を有しているという。
現代は、太陽活動が勢いを増し、いつ、どのような事になるか、全くお先真っ暗
の状態である。今後の研究成果が待ち望まれる。
#類似ニュース 2012.05.22. VOL.1-6
-太陽の変化が進行している!! どんな変化が? どんな影響が?-
日本語ニュース
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JAXAプレスリリース(詳しく記載)
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発表論文(A LABORATORY EXPERIMENT OF MAGNETIC RECONNECTION:
OUTFLOWS, HEATING, AND WAVES IN CHROMOSPHERIC JETS)
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世界の太陽観測衛星について
http://www.sed.co.jp/tokusyu/solar.html
太陽観測衛星 ひので HP
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太陽観測衛星 ひので について
http://www.jaxa.jp/projects/sat/solar_b/index_j.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%AE%E3%81%A7_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
太陽観測衛星 ひので のニュース動画(12年4月 太陽磁場反転 4極化)
http://www.youtube.com/watch?v=o2h-x-5Rvqo&feature=related
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技術の進歩があっても、まだまだ実現できない事は多い。生体模倣的な技術開発
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鳥は、林や森を難なく飛び抜ける。これが所謂飛行機だったなら、確実に衝突
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90°ロール方向に機体を回転すれば、通過はできるが、直ぐに復帰しないと
揚力を失い墜落してしまう。そんな事ができるのだろうか。
このような鳥の飛行を再現したい、と開発がスタートされた。この機体は、
ナイフエッジターンと呼ぶ、90°のロールターンができる。
いくつかの大学の研究チームが協力し、ようやくここまで来た。コンピュータ
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そこには、新しい主翼可動技術がある。一見フラフラしているが、見事に動く。
現在、この動きを可能にしているのは、モーションキャプチャーによる動きの
トレースであるが、近い将来、ビジョンシステムを開発し、より自律を狙う。
更には、複雑で変化しやすい、乱流などの変数をも制御し、まさしく鳥の様な
飛行ができる機体の開発を狙っていくという。
恐らく、究極の技術には、もっと変態しやすい柔らかい材料を取り込んだ技術
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水辺では水を使い放題、どんどん飛んでいく。
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される。自由自在の空中散歩が可能だ。
そう9Mくらいは楽々。しかも水中でも推進力として使えるので、イルカの様に
水中から空中へジャンプもできる。こんなの、見たことない!!
元々はジェットスキーのメーカー。これは、ジェットスキーのノズル部にホース
を差し込み推力源とする。つまり、ジェットスキーのオプションのようなものだ。
開発には数年掛かったようだが、世界では大きな関心が寄せられた。アメリカ製
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若かったら、と思うのは・・
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メーカー(Zapata-Raceing社)HP(動画あり)
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(↓動画あり:電装品組み立て)
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国内代理店
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競合モデル(JETLEV-FLYER)
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異常気象が叫ばれて久しいが、南極のオゾン層が回復しつつあるという嬉しい
ニュースが発表されている。
日本語 http://www.asahi.com/eco/news/TKY201209150382.html
英 語 http://www.nasa.gov/topics/earth/features/bhartia-qa.html
動 画 http://www.youtube.com/watch?v=3Tyvxz5dpoo
昨年比、9月のオゾンホール面積は20%減となったという。80年代から
拡大の一途、90年代後半からは一進一退だったが、ようやく減少なのか・・
といっても、まだ無くなった訳ではないので、一層の努力が必要だ。あらためて
気を引き締めたいものだ。
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