ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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火星探査への関心が高まる中、前線基地とも成り得る月への関心も高まっている。
そんな中で、月が誕生した過程に関し、新説が発表された。
これまでの定説は、ジャイアント・インパクト説。原始地球に小天体が衝突し、
衝撃で残った小天体の残骸や地球の破片が集まり、月が誕生したというモノだ。
この説は、有力とされている一方、月の組成が、本来残る小天体組成ではなく、
地球と似ている組成でできている事から、疑問の声も上がっていた。
こうした矛盾を解決するため、新しく 複数回の小天体の衝突で月が誕生 という
仮説で コンピュータシミュレーションを実施したイスラエル研究者が現れた。
最初に、地球の1/10から1/100程度の小天体が地球と衝突、破片や廻りの
塵なども集合、原始の小さな月が生まれる。繰返しにより、複数の月が生まれる。
そして、この複数の小さな月が同じような軌道を周回する事により、衝突が発生、
一つの大きな月に合体した、という仮説だ。なんとも壮大な仮説だ。
<新説によるイメージ>
そして、月に纏わり もう一つ。年齢が、45億1000万年と分かったという。
アポロ計画で持ち帰った 月の石42kgの分析結果だ。
<アポロ14号の持ち帰った月の石 ジルコン分析写真>
これまでの通説、43-44億年から1億年ほど若いという結果は、地球の年齢、
45-46億年との推定から、地球-月系の成り立ち過程に大きく影響する。
近くて遠い月の解明は、太陽系の生成過程からも大きな関心だ。これから計画が
ある月探査は、もっと多くの発見をもたらしてくれるだろう。
当該論文(Nature Geoscience誌)link
動画:新説のイメージCG(1分半)YT
動画:月の誕生からの歴史CG(3分弱)YT
動画:月の石 NASA分析研究所(9分半)YT
動画:アポロ15号 月の石 採取状況(3分半)YT
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木星と海王星、その間には ケンタウルス族 と呼ばれる小惑星群がある。なんと
その数、4万個以上とされている。
ケンタウルス族の存在は、新しく、最初に発見されたのはキロン。1977年だ。
小惑星とされるが、その後、彗星の特徴も示しており、まだ決着が着いていない。
実はこのキロンや、同じく1977年に発見されたケンタウルス族カリクロには、
土星と同じリングが確認されているが、何からできているかが謎のままだった。
<カリクロとそのリング イメージ図>
神戸大学と東京工大は、フランス研究者と謎の解明に挑み、めでたく生成過程を
解明した。結果、大惑星の潮汐力により一部が破壊、リングとなる事が分かった。
<リングの生成を示すシミュレーション結果>
ケンタウルス族は、その軌道が大惑星と交差しており、その影響を受けやすく、
軌道が不安定になりがちで、いずれ太陽系から飛び出すとも考えれている。
<ケンタウルス族と大惑星との軌道の関係>
軌道不安定は、地球にも衝突の恐れを残す。そういう意味でのケンタウルス族の
小惑星観測は、非常に重要な意味合いを持っている。
当該論文(The Astrophysical Journal Letters) link
動画:カリクロのリング発見CG(3分)YT
動画:リング発見の解説(英語 5分)YT
動画:TomoNews:ケンタウルス族小惑星の地球衝突のリスク(2分強)YT
1997年に打上げられた土星観測衛星 カッシーニ。17年秋に運用を終わる
最後の観測 グランドフィナーレ の段階に突入した。
<カッシーニと土星>
この観測は土星の北極上空から、一番内側リングの更に内側、土星最接近コース
を取り、重力場、磁場、環物質等を観測する計画となっている。
<青:グランドフィナーレのコース 灰:これまでのコース>
<土星北極:謎の六角形の渦>
これらにより、一日の正確な長さ、リングの総質量に関する新発見が期待され、
最終的にリングの年齢推定の手助けとなる。又、塵粒子も採取、分析する計画だ。
期待が高まる最接近の観測だが、逆に、リングを構成する粒子に衝突する可能性
もあり、ラスト22回の周回を固唾を飲んで見守る事になりそうだ。
カッシーニは、土星の衛星にも焦点を当ててくれた。2020年に計画される、
タイタン・サターン・システム・ミッションが、更なる深化をしてくれるだろう。
動画:NASA カッシーニグランドフィナーレについて(20分弱)YT
動画:土星の4日間(2016.4 2分弱)YT
動画:土星のクローズUP(2分弱)YT
動画:土星リングの近接映像(2分強)YT
天体観測の技術進歩は、恒星から系外惑星へ移っている。これまでも系外惑星の
発見で、生命発生の可能性=地球環境に近い惑星には大きな関心が持たれている。
そして、遂には、惑星になる手前の宇宙塵状態をも捉えるという画期的な報道が
あったのだ。観測対象が広がり、もっと発見が増えるハズだが、その第1号だ。
それは、おおかみ座の方向 450光年という距離にある若い恒星 HD 142527 の
観測で見出された。観測したのは、チリにあるアルマ望遠鏡だ。
<南天に位置するおおかみ座>
<これまでの HD 142527 想像図>
アルマは、電波望遠鏡66台を配置し直径16kmの電波望遠鏡の分解能を持つ
という期待の望遠鏡だ。日本も大きく貢献している。
この観測の意義は、従来 惑星はガス・塵が集まってできるとされているものの、
当然、詳細過程は分からず、今後 その観測へ繋がる長い計画が組まれるだろう。
観測前に予想した、宇宙塵による偏光パターンが浮き出た画像は、アルマの高い
感度による。これからの更なる観測成果に期待が大きく膨らむ。
<観測された宇宙塵の円盤画像>
<観測画像からの想像図>
当該論文(arXiv)link
アルマ望遠鏡HP
動画:HD 142527 ズームイン(1分)YT
動画:HD 142527 イメージCG(26S)YT
動画:ミニ講演会 惑星の誕生(35分半)YT
動画:アルマ望遠鏡 紹介(4分弱)YT
動画:アルマ望遠鏡の開発(11分半)YT
2015年7月、太陽系外縁天体の探査衛星 ニュー・ホライズンズ が冥王星に
最接近、観測に相応しい近傍を約3分で駆け抜けた。
<ニュー・ホライズンズ>
<ニュー・ホライズンズからの冥王星全球>
撮影画像は、今も送り続けられているが、これまでの受信分からいろいろな事が
分かってきている。それは、冥王星イメージ 冷たい死んだ岩の塊 を覆す。
冥王星とその衛星カノンとの位置は、言わばロックされた関係にあるが、これは
地下に液体 つまり海の様な 液体の存在を想定すると、説明が付くと言う。
<冥王星と衛星カノン>
<分析より想像される冥王星>
そして、薄い密度であるが大気の存在が観測され、薄らとした雲の存在の可能性
も出てきた。雲が特定されたら、気候もあるという事になる。
<実は冥王星は青かった>
<薄らとした雲の様なものが見られる>
この後、ニュー・ホライズンズは更なる外縁、カイパーベルト天体へ向かっている。
到着は2019年、後2年強となるが、今から新しい発見が楽しみだ。
当該論文 link
ニュー・ホライズンズHP
動画:BBC報道 ニュー・ホライズンズ冥王星到着(日本語:2分半強)YT
動画:特番 最新探査が挑む太陽系の最果て(日本語:59分)YT
動画:冥王星 クローズアップ1(1分半)YT
動画:冥王星 クローズアップ2(1分)YT
動画:NASA ニュー・ホライズンズ ドキュメント(59分)YT
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