ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として開発中だ。
打上げは2018年、一つの大きなマイルストンを迎えている。
<ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡 イメージ図>
総合試験とも言える極低温試験、3度目 最後の試験が開始された。設置予定場所
での環境温度は-223℃、という地球の自然環境では有り得ない低温だ。
望遠鏡の心臓部とも言える科学機器が搭載されたモジュールは、これまでに各種
試験、音響、電波干渉などの試験をクリアーしており、この後、全体統合される。
最大の特徴は、その口径にある。これまでのハッブルは、直径2.4m。それに
対して6.5m。18枚に分割され、発射時には折り畳まれ、宇宙で展開する。
<直径6.5mの反射鏡>
一方、望遠鏡の重量は、11トンのハッブルに対して6.2トン。大変な軽量化
が図られる。反射鏡もアルミより軽いベリリウムで作られ、20kg/枚と軽量だ。
ベリリウムには、24金でメッキが施され、光の反射率が高められている。結果、
85%から98%へUP。特に宇宙誕生の観測に重要な赤外線には効果的だ。
当初2011年に打上げ予定だった。NASA予算、数々の問題で遅れてきたが
これ以上は遅れないだろう。早く、新たな観測結果を見たいものだ。
NASAのHP
反射鏡開発会社(Ball Aerospace社)HP
望遠鏡全体開発会社(Northrop Grumman社)HP
動画:極低音試験 準備の様子(2分半)YT
動画:軌道投入から展開・設置までのCG(5分強)YT
動画:宇宙での望遠鏡展開の詳細CG(1分半)YT
動画:反射鏡の納入・検査・組立の様子(2分半)YT
動画:反射鏡開発トピックス(1分半)YT
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宇宙開発に、マイクロ衛星が表舞台に出つつある。大学の研究用や新興国の宇宙
開発の参入用のイメージが高いが、ベンチャー企業を始め、参入が増えている。
打上げたいというニーズが増えると、当然、打上げシステムの開発競争が激しく
なる。これまでのISSから放出など、オマケ打上げから専用システムの開発だ。
サブオービタル宇宙旅行用の往還機を開発するヴァージン・ギャラクティック社
も、新しい発射ロケットの開発を進めている。その名をランチャーワンと称する。
<ランチャーワン:イメージ図>
メインエンジンのニュートン3は、推進力33,340kgf、2段目の軌道投入用
エンジンのニュートン4は、2,270kgf。共に自社開発、燃焼試験が成功した。
<燃焼試験風景>
共に液体燃料ロケットであるが、20秒と6秒の燃焼試験であった。クラス最高
の数字を達成でき、設計スペック上も十分な結果だったようだ。
ランチャーワンは、ある高度までキャリアーで運び、戦闘機のミサイルの様に、
空中発射される。10数億円程度で、最大200kgの衛星を軌道投入できる。
既に、幾つかの契約が成立している。数十基から数百基の衛星網を構築し、通信
回線を確立、世界中に安価なインターネット接続環境を提供しようという思惑だ。
液体燃料ロケット開発は、企業体力のある専業メーカの場合が多く、ベンチャー
の様な小さな企業での開発は珍しいが、時代を切り開くチャレンジを見守りたい。
ヴァージン・ギャラクティック社HP
動画:プロモーションCG(2分弱)YT
動画:打上げロケットの試験風景(2分弱)YT
動画:DARPA推進の同タイプ技術CG(2分半)YT
動画:マイクロ衛星の支援衛星構想CG(2分半)YT
小惑星の激突、かつての恐竜絶滅の理由と考えられ、最近では天文学者によって、
警告発信もあり、SF映画の一題材としても、取り上げられる機会が多くなった。
現実の世界でも、防護に向けた研究開発が進んでいる。これまでは、イメージや
思考実験だったが、実際のテストを行うべく、宇宙技術が開発されている。
小惑星を破壊とまではいかないが、探査衛星を衝突させ軌道を変更しようという
プロジェクト AIDA(Asteroid Impact & Deflection Assessment)がそれだ。
目標は、小惑星を周回する衛星だ。ちょっとややこしいが、直径750mという
小惑星ディディモスの上1kmほどに周回する、長径160mのディディムーン。
<小惑星に向かう衛星>
このディディムーンに、2022年 DART (Double Asteroid Redirection
Test) と名付けられた探査衛星を衝突させる。重量は300kg程度の予定だ。
衝突速度は、6.5km/s(23km/h)。ゆっくり走る自動車が壁に衝突する
というイメージだ。その模様を一足先に到着している探査衛星AIMが見守る。
<探査衛星AIMのコース>
衝突後のコース変位、衝突時の飛散物やその後にできるクレータを測定・記録し
これからの対策計画に活かしていく。
これらはNASAとESAの共同プロジェクトだ。地球規模の危機は、地球皆で
対策していく必要がある。はやぶさで先鞭を付けた日本の活躍が楽しみだ。
AIDA計画概要 pdf
NEO(Near Earth Object)プロジェクトHP(地球最接近物体情報)
動画:プロジェクト概要(短編 3分半)YT
動画:プロジェクト概要(長編 6分半)YT
動画:大型小惑星接近を伝えるロシアニュース(9分)YT
動画:映画アルマゲドン予告編(1998年 3分半)YT
動画:映画ディープインパクト予告編(2008年 2分強)YT
米国南部アラバマ州にあるマーシャル宇宙飛行センター。国際宇宙ステーション
ISSの設計や運営の核となる機関だが、火星に関する開発も進めている。
火星への7ヶ月にもなる宇宙旅行に、最も大きな課題はとは何か。如何に7ヶ月
を生存させるか、というなんとも基本的な事が最大の課題という。
ちょっと想像すれば分かる事だが、限られたペイロードの中で、水・酸素という
生存のためには無くてはならないものを、使い捨て前提では、収まらない。
マーシャルは、この技術に20年以上の開発経験を持つ。ISSに使用している
システムのUPグレードという事になるが、簡単には進まないようだ。
<ISSの環境制御・ライフサポートシステムのモック>
特に力が入れられているのが、酸素の再生。室内の空気から湿度や二酸化炭素を
除去する事で、残っている酸素成分を確実に回収する。
水の再生では、排水から使える水をどれだけ多く取り出せるか、それが開発課題
となっていくる。勿論、空気から除去した水分も利用する。
<ライフサポートシステムのイメージ図>
現在の能力は、酸素に変換される分の5トンを含み、水25トンを再生できる。
このシステムのお陰で、6名の搭乗員に対して7トン/年の補給を削減している。
それでも直近のISSへの補給船は、酸素 約50kg、水 約420kgを搭載
していた。これを如何に減らせるか、火星探査の成否が掛かっている。
マーシャル宇宙飛行センターHP
ISSのライフサポートシステム pdf
マーズワン(火星移住計画)でのライフサポートシステム概要 pdf
動画:NASA:ジャーニー・トゥ・ザ・マーズ(2分半)YT
動画:ISSのライフサポートシステム(2分弱)YT
動画:マーシャル編集 ライフサポートシステム(3分強)YT
動画:インタビュー:ライフサポートシステムの開発状況(6分)YT
動画:マーシャルの歴史(12分弱)YT
火星有人探査には、人の居住準備も必要だ。既に、世界各地のシミュレーション
実験場で、長期間の隔離生活トライが進められている。
その一つ ハワイのマウナ・ロア火山の斜面のサイトで、ボランティアクリュー
6名が1年間の隔離生活を開始した。4回目となるが、1年間は最長となる。
<ハワイの実験サイト>
建築家、土壌科学者、宇宙科学者、天文学者、物理学者など男性3名、女性3名
から構成される。国籍もフランス、ドイツ、アメリカとマチマチだ。
火星での居住を模擬した直径11m、高さ6mのドームがその舞台となる。高度
は2400m地点、このあたりが適地という。
1階は、3LDKのマンションほどの広さ。キッチンや共用スペース等があり、
2階が、6人の個室やトイレが備わる。ベットも折り畳みベットとの事だ。
実験の目的は、6人だけの隔離状態で、しかも殆どプライバシーが保てない状態
での、モラル維持や生活維持の研究だ。土壌調査もあり、宇宙服を着て出かける。
食事も宇宙飛行士と同じ、フリーズドライを中心としたものだ。野菜やくだもの
或いは肉などが1年続く。フリーズドライ以外では、チーズや缶詰がある様だ。
<こんな感じのフリーズドライ>
この間、カメラでの撮影で行動が記録され、分析されるという。なかなか精神面
では厳しい状況があるようだが、未来の宇宙旅行への貴重なデータとなる。
プロジェクト(HI-SEAS 4)HP
動画:プロジェクト紹介報道(5分弱)YT
動画:ハワイ大学のクリュー紹介ビデオ(1分半)YT
動画:火星での生活 ドキュメンタリー(44分)YT
動画:火星生活のコストは(4分弱)YT
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