ASTRO: Advanced Science-Technology Research Organization
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スペインのロケットベンチャーPLDスペース社、超小型衛星打上げ市場を狙う
大学発ベンチャーに近い 2011年設立の若い会社だが、注目が集まっている。
<共同設立者 左:ヴェルドゥー取締役 右:トーレスCEO(29才)>
最大の売りは、再利用型。スペースXなど、大きなロケットの再利用コンセプト
は、数例 見られるが、全長12mと18mという超小型では珍しく、欧州初だ。
<ロケット再利用の候補技術>
各々 ARION1、2と命名されているが、ARION1は、デモンストレータ
として2段構成。ARION2は3段で、150kgまでの打上げ能力を誇る。
<ARION1 モックアップ>
もう一つの目玉は、ケロシンベース燃料を用いる新開発のロケットエンジンだ。
液体燃料ではあるが、従来の高価な液体水素・酸素とは違い、低コストだ。
<新エンジンのテスト状況>
欧州はこれら技術を有望視し、先端的な発射装置を研究開発するFLPP*という
プログラムの取り纏め企業に選定し、大きな投資をしていくようだ。
*;Future Launchers Preparatory Programme
この小型-超小型衛星を狙った参入は、後を絶たない厳しい市場だ。日本のミニ
ロケットも渦中ではあるが、ガンバッテ巻き返して欲しいものだ。
動画:評価設備ツアー(2分半)YT
動画:プロモーション(1分)YT
動画:エンジンテストの様子(33秒)YT
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火星探査に於ける居住スペースは、多数のアイデアが提案され検討が進んでいる。
その一つに、1年ほど前のコンペで、日本人も参加した氷の家コンセプトがある。
降り注ぐ高度放射線を、氷壁で防ぐアイデアに加え、3Dプリンターやロボット
により建築するという内容で、無人で完成まで漕ぎ着けられる。
<氷の家のアイデアスケッチ>
火星の資源 水 を利用する事で、地球からの物資輸送コストを最小化する。1年
の実務検討が済み、内容が発表された。
<公開された氷の家スケッチ>
特徴の一つは、居室を大きく覆う氷チャンバーだ。内側の居室壁は、室内保温の
ため、壁には二酸化炭素を封入する膨張型断熱壁が設定される。
<氷の家 構造図:2階建て>
並行して水の採取技術も検討されている。現在検討中の採取技術では、日当たり
1立方mを仮定、満タンにするには400日必要と試算されている。
従来は火星の土を活用したアイデアが主流だったが、火星の水資源のリッチさを
感じさせる観測結果が出てきた事で、注目度合いが高まった。完成に期待したい。
日本語情報 asahi, huffingtonpost
動画:NASA 火星の居住棟 3Dプリンターでチャレンジ(2分強)YT
動画:ナショナルジオグラフィック 火星の家 ショールーム(2分弱)YT
動画:WSJ報道 当初アイデアの火星の氷の家 (1分半強)YT
映画アルマゲドンのような、小惑星の地球衝突を想定し、回避するアイデアが、
考えられている。ロシア チェリャビンスク州の隕石落下が記憶に新しい。
それは単なるアイデアから、実行ベースを視野に入れた技術的な検討フェイズへ
進んでいる。緊急対応用極高速小惑星緩和ミッション(HAMMER*)と呼ばれる。
*;Hypervelocity Asteroid Mitigation Mission for Emergency Response
これまでに、超高速小惑星迎撃船(HAIV*)というプログラム等が検討されており、
その成果を引き継ぎ、大きく纏め直した形のようだ。
*;Hypervelocity Asteroid Intercept Vehicle
<HAIVでの案:子機が突入 その穴に親機(核爆弾)が突入>
そこでは、衝突コースをそらすため、質量インパクトを与えたり、核爆弾を使う
方法など、シミュレーションを実施し検討しているという事だ。
<小惑星ゴブレカに質量10トンを衝突させたシミュレーション>
長短径:1.4 × 0.6 km 衝突速度:36000km/h
核爆発による直接的な破壊ではない。小惑星近くで核爆発させ、発生した高温の
プラズマが小惑星の一部を蒸発・気化、ジェット噴射する事で進行方向を変える。
米国の惑星防衛調整局を設置するという発表から約1年、監視宇宙船を配備し、
地球に近づく天体を警戒するという構想もあるようで、暫く検討は続く。
動画:欧州 小惑星インパクト(6分半)YT
動画:NASA 地球近傍小惑星ミッションCG(1分強)YT
動画:小惑星に対する核爆弾利用に関する講演(47分)YT
動画:レーザー光線による小惑星ミッション実験CG(1分強)YT
動画:地球への小惑星衝突シミュレーションCG(5分)YT
気球を使って低コストに衛星を打ち上げる、そんな構想を、スペインのスペース
ベンチャー Zero2infinity社 が提唱している。Bloostar と名付けられている。
地上20km前後の成層圏まで大型気球が引っ張り上げ、そこから、ロケットが
起動、衛星を軌道投入する。
<こんなイメージ>
成層圏は空気が少なく、気圧は15km毎に1/10に小さくなる。そんな環境
では、あまり空気抵抗を気に掛ける必要はない。
そんな事から3段のロケット構成は、通常ロケットのように、縦方向に繋がって
いるのではなく、ドーナツ状になって横方向に広がるという奇抜なモノだ。
<ドーナツ型の打上げロケット>
ペイロードは150kg、到達高度は600km。コストは4-5億円程度と、
大変お手軽な価格。日本のHII-Aでは100億円、その差は明らかだろう。
初打上げは、2018年から19年に掛けてに予定される。この様な空中発射型
ロケットは、まだまだアイデアがあり、今後の展開が楽しみだ。
動画:Bloostar 打上げイメージ(2分半)YT
動画:アルジャジーラ報道 Zero2infinity社(2分強)YT
動画:NASA 気球による天体観測機器の打上げ(1分半)YT
動画:CNN報道 気球による宇宙散歩(3分)YT
日本の誇る宇宙輸送船 こうのとり。最近のISSへの輸送は、米・ロ、共に失敗
が続き、こうのとり6号の成功は、いぶし銀の成果と言える。
<ロシア ソユーズ:打上げ後 3段目が爆発:12月>
<スペースX:打上げ準備中に爆発:9月>
更に、6号は物資輸送だけでなく、デブリ除去の実証という大きなミッションが
課せられている。実行するのは17年1月末になる見込みだ。
その方法がユニークだ。デブリにテザーと呼ぶ電気を通すヒモを取り付けるだけ
だが、その長さは700mにも及ぶ。その名もKITE*、凧に引っ掛ける。
*;Kounotori Integrated Tether Experiments
地球に直角に垂らされたテザーには、地球磁場が影響、ローレンツ力が発生し、
進行方向と逆の力が発生する。即ち ブレーキが掛かり、大気圏突入という訳だ。
<今回の実証イメージ>
比較的大きなデブリにも有効に働くという方法で、JAXAは98年から研究を
進める。カギは、テザーの製作だ。欧米では上手くいかず 遂に日本が完成した。
<開発されたテザーの一部>
製作したのは、漁網の老舗メーカー 日東製網 という会社だ。結果的に10年の
歳月を掛けて、今回の実験を迎える。
日本はスペースデブリ対策に、大きな貢献をしつつある。スペースベンチャーの
アストロスケール社は知られているが、川崎重工も参入の意を表明している。
宇宙開発は、ロケット打ち上げや惑星探査など どうしても夢のある部分が強調
されるが地道な静脈系も存在する。縁の下の力持ち、日本の力が発揮できそうだ。
JAXA広報誌 デブリ特集 pdf
スペースデブリ対策に関する調査報告書 pdf
川崎重工 発表論文 pdf
動画:導電性テザー実証実験CG(6分強)YT
動画:共同ニュース 打上げ報道(2分半)YT
動画:日経 アストロスケール社(4分弱)YT
動画:ギョーカイ通信 日東製網(6分強:テザーは3:40付近から)YT
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